日々雑感

「成功」と「幸せ」

先日、ある本を読んでいて、下記のような問いがありました。

「あなたにとっての幸せとは何ですか?」

これについて、皆さんは明確に答えることはできますか?

それでは次の問いはどうでしょうか?

「あなたにとっての成功とは何ですか?」

う〜ん、僕はその時、きちんと明確に答えることができませんでした。

僕たちはこの「成功」と「幸せ」をついつい混同してしまいがちではないでしょうか?
いや、これらはそもそも本来区別すべきものなのでしょうか?

僕が世界一周をしていた時、大金持ちで一生では使い切れないほどのお金を稼ぎ、
引退して世界中を旅している方と出会いました。

恐らく、彼はビジネス的には成功しているでしょう。

でも、幸せなのか?という視点で見ると必ずしもそうとも言えないのかもしれません。

お金持ちの中にも家庭や友人関係が破綻してしまっていたり、
違法や不当な方法でお金を稼いできたため恨まれていたり、
頑張りすぎて自由な時間が全くなく健康を損なっている人もいます。

彼にも少なからずそういうことがあって、僕らには「自分みたいになるなよ」と仰っていました。

「成功」には「ビジネス上の」とか「金銭的な」とか「目指している点に」など
限定した尺度があるものなのかもしれません。

例えば、「事業を拡大するとか」「年収◯円を稼ぐとか」「大会で優勝するとか」。

そして、「幸せ」とはもっと全体的なもので自分が感じる「感情」や「状態」に
焦点を当ててることのような気がします。

結局、「成功」は尺度がある客観的なものであり、
「幸せ」はその人の心の中の主観的な感覚なものなのだと思います。

まぁ、両者については自分なりに定義をすることが大切です。
定義できていないものは目指すことはできませんから。

あなたにとっての成功とは何か?
あなたにとっての幸せとは何か?
両者を一致させることはできないか?

時には成功を目指して自分をストレッチすることも必要でしょう。

辛い時を経験していないと本当の優しさを学べないのと同じで
歯を食いしばって頑張らないと成長できない場面も多いと思います。

でも、あるところでふと立ち止まって自分にとっての「成長」と「幸せ」を
改めて考えることはとても大事なんだと思います。

「成功」と「幸せ」についてきちんと考えて進まないと僕たちは容易に道を踏み外してしまします。

今回、自分を振り返ってみて、僕にとっては「成功」も「幸せ」もほぼ同じものであると感じました。

①世界を舞台に自由に自分らしく生きていること
②家族や友人や仲間が心身ともに健康で笑っていられること

自分にとってはこの2つが「成功」であり「幸せ」であり大切なことなんだと思います。

なんだ、、僕の望みはそんなに壮大なものではなく、そんなに今と距離があるわけではなくて。

もちろん頑張らないといけないけれど、楽しみながらも家族や仲間とともに
今を積み重ねていくことで達成できるような気もしました。

皆さんはどうですか?

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岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒