海外での最適な働き方を決める6つの基準（後悔しないために）

こんにちは！ビヨンドザボーダー、海外キャリアコンサルタントの岡本です。

前回の記事では「海外で働く7つの方法」について説明をしました。

あなたに最適な方法を選ぶことはできたでしょうか？とは言え、何も選択する基準がないと選ぶことが難しいかもしれません。

今回は「海外での働き方を決める6つの基準」についてお話をさせていただきます。

ちなみに前回の動画でご紹介した海外で働く7つの方法とはこちらでした。

　① ワーキングホリデーで働く
　② 海外留学をして現地で仕事を探す
　③ 海外駐在員として働く
　④ 現地採用として働く
　⑤ 海外起業を目指す
　⑥ 海外インターンをする
　⑦ 海外フリーランスをする

それぞれの具体的な方法やメリット等は前回の動画でご紹介していますので、まだこちらの記事をご覧になっていない場合は、是非ご覧になっていただければと思います。

さて、皆さんの中には、既に海外での働き方について決めてしまった方もいるかもしれません。

でも、必ず今回ご紹介する6つの基準に照らし合わせて、あなたの決断について検証してみてください。

なぜなら今後、海外就職の準備をする際に心揺れることや悩むことがあった時に戻ってこれるベース、基準になるからです。

私はこれまで何度かキャリアの岐路で大きな決断をしてきました。

一つは、31歳の時に、夫婦で世界旅行に出るか否かを決断した時。

もう一つは33歳の時に、フィリピンのセブ島で英会話スクールの立ち上げをする際に決断した時。

さらにもう一つは、41歳の時に、コロナの影響でセブ島の学校を休校せざるを得なかった時、学校をオンライン化する決断をした時、になります。

私がこれらの大きな決断を納得感を持って出来た理由は、きちんとこの6つの基準に沿って考えたからです。皆さんも是非、一度時間を取って考えてみてください。

6つの基準はこちらになります。

①ご自身の年齢や家族の状況
②必要なお金と現在の貯金
③使える時間
④その選択肢で得られること
⑤将来のキャリア
⑥価値観・直感

それでは一つ一つ見ていきましょう。

①ご自身の年齢や家族の状況

…あなたの年齢や家族構成によっては取りやすい選択肢やそもそも取るのが難しいい選択肢が出てきます。例えば、既に40歳を超えていて、ご家族がいらっしゃる場合は、今からMBAを取得して海外就職をするという選択肢は取りにくいかもしれません。お子さんの教育についても考える必要があるかと思います。

②必要なお金と現在の貯金

…その選択肢を取るのに必要な資金を見積り、それを賄う資金が手元にあるかどうかを冷静に検討してください。途中でお金がなくなってしまい夢を諦めざるを得なくなってしまうのは非常に悲しいです。

③使える時間

…選択肢によっては、海外就職をして収入を得るのに時間がかかる人もいれば、すぐに収入を得られる状況になる人もいます。海外インターンや留学を選んだ場合、それ自体にお金が必要な場合もありますし、収入を得るまでにかなり時間がかかります。逆に現地採用を選んだ場合、就職後すぐに収入を得られます。　

④その選択肢で得られること

…海外就職で得られるものは収入だけではありません。海外で働くとお金以外にも様々なものが得られるでしょう。例えば英語を使って仕事をする能力、海外での人的ネットワーク、自信やあなたの好奇心を満たせるなど、有形無形を問わず書き出してみましょう。

⑤将来のキャリア

…ご自身が取ろうとしている選択肢はあなたの次のステップにつながっているか確認をしましょう。例えば、将来海外で起業をしようと思っている場合や、アジアから欧米へ国を変えることを考えている場合、さらに国内に戻ってくることを考えている場合では、取るべき選択肢が変わってくるでしょう。

⑥価値観・直感

…この選択があなたの価値観や直感に適っているのか確認をしましょう。あなたに取って海外で働く意味とは何なのか？どのようなキャリアを歩んでいきたいのか？この選択肢で何を得たいのか？自分の価値観に合っているのか？ワクワクした気持ちになるのか？検証しましょう。

私の事例

それでは、私が10年ほど前に妻と一緒に1年間の世界旅行に出た時、これらの6つの基準を検討した際のことを例としてお話をしますね。

私はその時、31歳で妻がいましたが、子供はいませんでした。子供が生まれる前の今が最後のチャンスだと思いました。（①年齢や家族の状況）

必要なお金は2人で1年間300万円ほど。手持ちの貯金にはそれほど余裕はありませんでしたが、出せない金額ではありませんでした。旅後は元いた会社に戻るつもりでしたので、何とかなると見積もりました。（②必要なお金と現在の貯金）

仕事は当時勤めていた会社を1年間休職して出発しましたので、期限はその1年間と考えました。（③使える時間）

私はこの旅で、自分の人生の指針となるものを得たいと思っていました。様々な土地を訪れて多くの異なった文化を持ち、自分とは違う考え方をする人たちと接することで、その人生の指針を得られると考えていました。そしてそれを実際得ることができました。（④その選択肢で得られること）

帰国後は元いた会社に海外駐在のポストに就かせていただけないか打診をしていました。今後の時代の流れや可能性を考えて将来的には、海外で独立することも考えていました。（⑤将来のキャリア）

そしてなにより、この旅は私の小さな頃からの夢だったんです。その夢を叶えることは自分の直感や価値観にも適っていました。（⑥価値観・直感）

私がこの旅で何を思い、何を得たのかはまた違う機会にお話をさせていただければと思います。

旅後、私は本当に申し訳なかったのですが、会社を辞めて、フィリピンのセブ島で英会話スクールを立ち上げました。その際にも、私はこの6つの基準を検討した上で決断を下しました。

次は皆さんの番です。

是非、この6つの基準ごとに考えを整理してみてください。そしてあなた自身の決断をしてください。

この決断はあなたの今後のキャリアを決める上でも決定的に重要です。落ち着いて、よく考えて決断を下してくださいね。

いかがだったでしょうか？

本日は、海外での最適な働き方を決める6つの基準についてお話をさせていただきました。

具体的にはこちらになります。

①ご自身の年齢や家族の状況
②必要なお金と現在の貯金
③使える時間
④その選択肢で得られること
⑤将来のキャリア
⑥価値観・直感

キャリアコンサルタントとして様々な人々のキャリアの決断の瞬間に立ち会ってきました。その決断がどのようなものであれ、それは非常に重要な意味を持ちます。

もちろん、ワクワクや直感を重要視することは私は否定しませんし、大切なことだと思います。

しかし、それのみで決断をすることに対しては懐疑的です。なぜなら、その時の勢いのみで決断をしてしまったことに後から後悔をするケースをいくつも見てきたからです。

是非、基準を明確にした上で、冷静かつご自身の価値観に沿った決断をしていただき、あなたらしいキャリアを歩んでいただければ嬉しいです。

本日は以上になります。