コラム

さすが!グローバル企業の雄ユニクロ・フィリピン法人代表が示すグローバル力とは?

フィリピンのセブにてユニクロ・フィリピン法人代表の久保田勝美氏の講演に行ってきました!今回のイベントは「ジョブポット」さんが主催で僕もセブで仲良くさせていただいている池田源成さんが中心となって開催されました。

さすがグローバル企業の雄ユニクロ(UNIQLO)の海外法人を率いる方だけあって非常に素晴らしいスピーチをされていましたので今回その時のスピーチの内容とそのスピーチを聞いて感じたことを記事にしました。

久保田氏の経歴


上智大学卒業。ブラジル留学、YKKに入社し、ブラジル、アメリカ、メキシコで海外業務を経験しユニクロ(UNIQLO)に入社、ベトナム、バングラディシュ、モスクワで新店舗開設に従事、2012年よりフィリピン法人代表としてマニラ15店舗の開設を行ってきたそうです。バリバリの海外畑を歩まれてきただけあってコミュニケーション能力が高くとても人間的な器の広い方だなぁと印象を受けました。

グローバル企業としてのユニクロ(UNIQLO)

グローバル企業としてのユニクロ
UNIQLO事業のうち、海外ユニクロ(UNIQLO)の占める割合は売上ベースで27%、営業利益は16%を占める日本を代表するグローバル企業です。全売上ベスト10のうち、海外店舗が7店舗を占めるなど海外に非常に力を入れていることが伺えます。また社内体制も執行役員35名中16名は外国人で本部外国人社員の比率は2年後に30%を目指しているそうです。

グローバル・ビジネス・パーソンについて

①グローバルビジネスパーソンとしての実力

グローバル・ビジネス・パーソンとはグローバルに活躍できる実力を持った人を差し、その実力は下記の公式で表すことができるそうです。

【グローバルビジネスパーソンとしての実力】
=【ビジネス・プロフェッショナル・レベル】×【グローバル・コミュニケーション・スキル】


ポイントは【グローバルビジネスパーソンとしての実力】は【ビジネス・プロフェッショナル・レベル】と【グローバル・コミュニケーション・スキル】のかけ算で表すことができるということです。

そのため下記のようにいくら【ビジネス・プロフェッショナル・レベル】が高く仕事ができても【グローバル・コミュニケーション・スキル】が低ければ、必要なことをグローバルな場で伝えることができずに高いレベルでのリーダーシップを振るうことができません。

一方下記のように、いくら【グローバル・コミュニケーション・スキル】が高くても【ビジネス・プロフェッショナル・レベル】が低ければ、コミュニケーションを取れても仕事の実力が伴っていないため、こちらも高いレベルでのリーダーシップを振るうことができません。

そのため真のグローバルパーソンを目指そうと思ったら、両者の力をバランス良く伸ばしていく必要があります。

②【ビジネス・プロフェッショナル・レベル】を向上させるには?

ビジネス・プロフェッショナル・レベルはビジネスマンとしてコアスキルになります。具体的には仕事をするためのスキルやノウハウや経験です。これを向上させるためには3つのステップを踏むことになります。

①まず決める!
…まずは「自分が何のプロになるか」を決める。自分で考えて自分で決める。具体化して宣言する(少なくとも自分自身に)。

②測る!
…その道のプロとはどういうことかを知る。プロと今の自分との違いを測る。違いを埋めるために必要なものやそれを得る為に必要な時間を測定する。

③ものにする!
やる、動く、実行する。ともかく行動を帰ることで一つ干とる習得していく。プロとしての自分を作る。鍛えていく。

③【グローバル・コミュニケーション・スキル】を向上させるには?

グローバル・コミュニケーション・スキルの構成要素
まずは50%を占める語学力を伸ばすことが必要になります。もちろん仕事の難易度によって必要な語学力は変わります。しかし、企業理念を相手に伝えたり、仕事の目的や意図を伝えようと思ったらある程度の語学力が必要になります。

さらに自分を伝える力(伝えるべき言葉を持つことも含めた)と相手を理解して必要なことを伝える能力も必要です。そして最後の10%は愛嬌だそうです。どうしても伝わらない部分は愛嬌(人間性)も必要なこと。笑顔だって立派なコミュニケーション・スキルの一つです。

心に残った言葉

①今現在あなたのうたい文句はなんですか?

I am a salesperson of global value inspired by Japan to any other cultures.
(私は日本の国際的な価値を他の国へ販売するセールスパーソンです。)

上記は久保田氏のうたい文句だそうです。簡潔で力強い言葉ですね。一言であなたはうたい文句は何ですか?いつもそれを意識して磨いていますか?このように一言で自分の特徴を言えることは他人に自分を伝える意味でも大切だと思いますし、自分のセルフイメージを高めて固める上でも大切だと思います。

②自分の成長以上にチームメンバーの成長を促すことは難しい。価値観の共有には圧倒的なコミュニケーション能力が必要。最後に問われるのは、自分の実力と人間性。

自分も小さいながら会社を海外で運営している身としてこの言葉はぐっときました。常に成長し続ける組織を作るためにはまずは自分の器を広げ、コミュニケーション能力を磨いていく必要性を感じました。

③グローバルを目指すなら英語は参加資格

やはり語学力はコミュニケーション能力の基礎です。「英語が出来ればグローバルなのか?」とよく議論されますが、最低限の英語力はリーダーとして意思を伝え、組織を引っ張っていくためには必要でしょう。

④夢を抱き求め続ければ大抵のことは叶う!でも時間がかかる場合もある。覚悟が必要。

メジャーリーガーのイチロー選手もイタリアでプレーする本田選手も小学生の頃より夢を抱き、それを実現するために邁進してきました。彼らのように才能がある選手であってもその夢を実現するのに10数年の歳月がかかりました。もちろん彼らの様な壮大な夢でなくて良いかもしれません。でも2〜3年で諦めてしまっては何も成すことは出来ないと思います。当たり前のことですが、意識しないと見失いがちですね。

このスピーチを聞いて思ったこと

スピーチの題名は「あなたの行きたいところはどこですか?」という題名でした。この「行きたいところ」というのは具体的な国名や都市名ではなく、自身の人生の目指すところという意味も含んでいるのだと思いました。それからまだまだ自分には【ビジネス・プロフェッショナル・レベル】も【グローバル・コミュニケーション・スキル】足りないな、ということを再認識しました。

特に語学力はまだまだ鍛えて行く必要がありますね。伝えたいメッセージはある、でもそれを伝える手段が稚拙ではビジネスマンとして成果を出していくのは難しいです。久保田社長の圧倒的なビジネスマンとしての経験、コミュニケーション能力を見て身が引き締まる思いがしました。

今回の素晴らしい講演を主催してくれた「ジョブポット」さんに感謝いたします。また彼らは海外就職をサポートするという試みをスタートさせています。是非一度HPをご覧になっていただくと参考になるかと思います。

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岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒