海外就職成功事例

セブ留学を経てセブ就職!失っていた“仕事への自信”を取り戻した彼が目指すゴールとは?

こんにちは!
BEYOND THE BORDER ライターのペクです!

「仕事がつまらない」、「毎日会社で上司に怒られてばかり」、「自分の仕事やキャリアに自信が持てない」…
なんとかそんな状況から抜け出したいけど、具体的な方法が分からないという方もきっといらっしゃいますよね。

今回お話を伺った宍戸智貴(ししど ともき)さんもかつては仕事にやりがいを見出せず、充実感のない日々に葛藤していたうちの一人。
そんな宍戸さんの人生は、退屈な日常から抜け出そうと飛び込んだフィリピン・セブの地で大きく変わりました。

「英語のスキルを伸ばすだけでなく、人間としても一回り大きくなりたい」
その強い思いを胸に、セブ留学を経てセブのインターネット広告企業に就職した宍戸さん。
現在は“ある目標”を胸に、今この環境でしかできないことに全力で取り組むことで、充実した日々をお過ごしです。

悶々とする日々から抜け出すべく行動し、努力を重ねる宍戸さんのお話は、これから海外で働きたい方はもちろん、苦しい状況から抜け出そうと奮闘する方にとってもきっと参考になるはず。
是非ご一読下さい!

*本文中の一部お写真は宍戸さんご本人から頂戴したものです。

 

宍戸智貴さんとは?

宍戸智貴さん プロフィール
中央大学理工学部卒業後、2015年から2年間GMO Internet Groupでシステムエンジニアとして勤務。2017年2月に退職後、約半年間東北の温泉旅館で勤務。2017年8月から2ヶ月間のセブ留学を経て、10月よりAdways Philippines Inc.セブ拠点に入社。クライアント企業の広告運用業務はもちろん、スタッフのマネジメントや教育など幅広く活躍を続けている。
*プロフィールは当日伺ったお話を基に執筆。

 

「仕事も私生活も上手くいかない」どん底から抜け出すべく、セブ留学へ

セブから近いボホール島へのアイランドホッピング(写真中央が宍戸さん)

理工学部を卒業したものの、人と話をするのが大好きだったという宍戸さん。
ものづくりや専攻していた情報系の知識を活かした仕事よりも、人と接する機会の多い営業やマーケティングの仕事をしたいと考えていたそうです。
ただ、希望していた広告業界で働くことは叶わず、最終的にシステムエンジニアとして勤務することに・・・。

 

── 「誰かと話をするのが好き」とは・・・宍戸さんらしいですね(笑)。普段から明るくて親しみやすい雰囲気なので(注)

 

ありがとうございます!
ただ、その性格が故に、誰とも話さずオフィスで黙々と仕事をすることが多いエンジニア時代は、やや息苦しく感じていました(苦笑)。

当時は自分が携わりたかった仕事に就けなかったという思いも強く、仕事に対するモチベーションもとても低い状況でした。
振り返ると本当に恥ずかしいのですが・・・ミスは多い、遅刻はする、自分が間違っても謝らないなど、いわゆる「仕事ができない」人間でしたね。

仕事はつまらないし、プライベートも全く充実感がない・・・何もかも上手く行ってなくて、ずっとモヤモヤしていました。

(注)著者と宍戸さんは知人の紹介で知り合い、以来セブ島内のイベント等で何度かご一緒させて頂いております。

 

── 今の宍戸さんからは想像がつきませんが・・・ツラかったですね。

 

そんな僕は、2016年のリオ五輪の閉会式での安倍首相のサプライズ演出をテレビで見たとき、2020年の東京五輪を意識しました。
そこで・・・なんとなく英語を勉強したいと思ったんです。
すぐに英語を学ぶために留学しようと決意し、退職を申し出ましたね。

今振り返れば、当時はただ英語を逃げ道にしたかっただけなのかもしれません。

 

── それにしても随分と思い切りましたね(笑)!

 

長く葛藤が続いていたので、すべてをリセットしたいという気持ちも強かったんだと思います。
それまでも海外旅行にはよく出掛けていましたが、特段「海外で生活したい」や「海外で働きたい」なんて思ったこともなかったので。

それに、幼少期に家庭の事情で一時期台湾で過ごした以外は、基本的にずっと東京で生活してきました。
いつも同じ人と、同じ場所で、同じことをやり続ける毎日から抜け出したくもありました。
だからこそ、留学費用を貯めるためのアルバイト先もあえて東北地方にある温泉旅館にしましたし・・・。

 

── 少し環境を変えて、新しい何かを得たい気持ちがあったんですね。留学先としてセブを選んだのはなぜですか?

 

費用の安さ、物理的な距離の近さから感じる安心感で選びましたね。
また、周囲でフィリピンに留学した経験のある友人はいなかったので、特別な経験をしたと言えるかもしれないという思いもありました。

実際セブに来てみると、意外とたくさん日本人留学生がいたので、さほど特別感はないと気付かされましたが(笑)。
それまで周囲に海外や留学に関心のある人がいない環境だったので、僕にとってこの事実は衝撃的でしたね。

 

── 周囲が全く海外に関心のない状態からセブに日本人がたくさんいる状況に飛び込むと驚きますよね!

 

予想以上に同世代の方も多く、お互い切磋琢磨できる環境が大変魅力的だと感じました。

また、日本では収入や結婚など、様々な局面で周囲と比較してしまい、なんとなく常に焦燥感を感じていました。
意思決定も周囲の影響を受けることが多かったですし・・・。
一方、フィリピンの方々はもちろん、セブにいる日本人の方も「今、ここでしかできないこと」に全力で向き合っている方が多く、刺激を受けましたね。

 

── それぞれが信念を持って挑戦を続けるセブの雰囲気、魅力的ですよね! 留学後もセブに残ることにしたのは、セブの環境的な魅力からでしょうか?

 

セブの環境的な魅力は当然ありましたが、今後のキャリアに対する思いが強かったですね。

海外に出ると決めたとき、「英語を伸ばすだけでなく、人間としても一回り大きくなって日本へ帰ろう」と強く思っていました。
ただ、2ヶ月の留学で何かが身につくはずもなく、そのまま日本に帰る訳にもいかないので、もっと英語を勉強しようと思ったんです。

その手段としてワーキングホリデーも考えましたが、滞在期間に限りがあり、必ず終わりがやってきます。
にもかかわらず、個人的にはワーキングホリデー後のキャリアが全く描けなくて・・・。
だったら、海外に身を置きつつ英語のスキルと日本でも活躍できるようなスキルを磨けるよう、海外で働こうと思いました。
日本で仕事に打ち込めず、胸を張ってアピールできるほどのキャリアはなかったので、遅れを取り戻すだけでなく、プラスになる何かを手に入れたくて!

 

「英語力も人間力もさらなる高みへ」覚悟を胸にセブ就職。充実した今を支える“思い”とは?

社内イベントの様子(宍戸さんは写真中央)

 

── 宍戸さんの並々ならぬ覚悟が伝わってきます。海外就職を考えたとき、他のアジアの国でもよかったように思います。セブ以外は検討されなかったのでしょうか?

 

他の国を検討するまでもないほどに・・・運命的な出会いがありました。
それが現在勤めているAdways Philippines Inc.なんです!

元々新卒の就職活動で広告業界を希望しており、Adways社にも関心がありました。
話を聞くと、セブに拠点があることが分かったんです。
そこで、セブのキャリアアドバイザー池田源成さんに連絡してご紹介頂き、無事に内定を頂きました。
弊社には他にも海外拠点がありますが、セブにあることが運命だと感じましたね(笑)。

 

── 現職にたどり着くまでにそんなドラマが・・・(笑)! 現在のお仕事について教えて頂けますか?

 

多様な業界のクライアント企業様の広告運用に携わっています。
弊社セブ拠点は運用の拠点なので、クライアント企業様のニーズの把握や提案は日本の営業チームが行っております。

我々は運用チームとして、クライアント企業様が広告運用で得たい効果を最大限引き出せるよう、日々様々な施策を打っています。
動画・静止画などクリエイティブ(注1)のイメージ作成、広告媒体や広告を打ち出す対象の選定、入札・予算調整・・・など、業務は多岐に渡りますね。
また、広告運用で最大の成果を出すために、日々進化する広告媒体のアルゴリズム(注2)やプロダクトに関する学習は継続して行っています。

元々エンタメ・スポーツ・ビジネス・・・浅いながらも幅広い知識を持っているのが僕の強みだと思っていて。
広告運用に際して、多様な業界のクライアント様のユーザーイメージを瞬時に掴めるという部分で自身の強みを最大限活かせていると思っています。
関連部署とのやり取りも日々頻繁に行われるので、いろんな方とコミュニケーションも取れており、充実した日々を過ごしています。

(注1)クリエイティブ(広告業界の場合)とは・・・広告として掲載するために制作された広告素材などを指し、特にインターネット広告では、バナー広告に使用する画像などを指すことが多い。(Weblio辞書を参照)

(注2)アルゴリズムとはとは・・・検索エンジンロボットがWebサイトの検索順位を決めるためのルールやロジックのこと。(デジタルマーケティング用語集を参照。)

 

── 楽しくお仕事をされている様子が伝わってきますね。英語のスキルを伸ばすのもセブで働く目的のひとつだと思いますが、業務の中でどの程度英語を使うのでしょうか?

 

日本にある日系企業様から依頼されるお仕事の運用部分を切り出している形なので、業務上のやり取りはすべて日本語となっています。
ただ、フィリピン人英語講師が社内におり、勤務時間8時間のうち2時間は英語の授業が受けられるようになっています。
英語を学ぶ機会を少し持ちつつ、仕事に打ち込みたいという方であれば、弊社の環境は非常に魅力的だと思います。

フィリピンで生活する以上、仕事以外でも英語を話す機会はたくさんあります。
僕自身は外に目を向け、英語を使う機会を自ら作れるよう日々心掛けてきましたね。
正直なところ、最近は仕事が好き過ぎて、既に納得行くレベルに到達した英語についてはさほど注力している訳ではありませんが(苦笑)。

 

── 楽しい日々を過ごされている様子が伝わってきますね! 現在のお仕事のやりがいや楽しさについて教えて頂けますか?

 

現在は広告運用の仕事にも少し携わってはいますが、基本的にはマネジメントの立場でスタッフの教育やフォローを中心に行っています。
会社組織全体を見ながら、人事・採用、広報活動、社内インフラの整備・・・必要なバックオフィス業務に携わっていたりもします。
元々はずっと挑戦したかった、広告運用の仕事に携われることが喜びでしたが、今は様々な挑戦ができる環境に面白みを感じていますね。

 

── 入社2年ほどでマネジメントに携わっているんですね! 宍戸さんが入社後に絶えず努力されたからこそだと思います。

 

たまたま僕が入社した後に組織が拡大し、社員数も増えたという時期的な理由だと思いますよ!(補足:非常に謙虚な方だと感じました。)

「今、この環境でしかできないことに精一杯取り組もう」と強く思っており、業務の中で挑戦したいことは積極的に口に出すようにはしていましたね。
周囲の手が回らない業務も、「きっと自分のためになる」と思って前向きに取り組むようにしてきました。
気が付けば・・・有難いことに、いろんな仕事を任せて頂けるようになっていました。

 

── 「今、この環境でしかできないことに精一杯取り組む」という姿勢が特に素敵だと思いました。その背景や原動力について教えて頂けますか?

 

最終的に「日本に戻って活躍したい」という強い思いがあります。

僕は日本で輝かしいキャリアを築き上げられた訳ではなく、むしろマイナスでした。
「英語を伸ばすことはもちろん、人間としても一回り大きく成長して日本へ帰る」
その覚悟で日本を飛び出したので、セブで圧倒的な成果を出し、胸を張って日本へ帰国したいんです。

 

── 熱く素敵な思いですね。ここまですごく楽しく充実したお話でしたが、難しさや苦労していることはありますか?

 

セブで生活していると、良くも悪くも必要なモノや情報が手に入りにくい状況ではあります。
仕事の効率化や自身が成し遂げたいことを加速させたいという思いがあるので、そこにもどかしさは感じますね。
おかげで、何事も思い立ったらすぐに行動せず、良く吟味することを覚えられてよかったのですが(苦笑)。

あとは・・・セブの環境は居心地が良過ぎる部分もあるので、自らを律する難しさも感じます。
セブ全体で人の入れ替わりも激しく、他国や日本で挑戦するためにセブを離れる方々を見て焦ることもあります。

 

── 確かに・・・セブは少し居心地が良過ぎる部分もありますね(苦笑)。日々自らを律する上で心掛けていることはありますか?

 

弊社は日本帰国中のリモートワークが認められており、制度を上手く活用しながら、日本によく一時帰国をするようになりました。
いや〜日本に帰国すると、一気に焦燥感や緊張感が蘇りますよ(苦笑)!

日本で友人たちと話をしながら、「日本で今後どのように活躍したいのか」という未来のビジョンを常に考えるようにしています。
自身の描いたゴールを念頭に、今セブで為すべきことを意識しながら日々行動を続けることが大切だと思っています。

 

気になる今後と海外で働きたい方へのメッセージ

 

── 「全力を出し切ったら日本へ」とのことですが、宍戸さんの今後について教えて頂けますか?

 

ありふれた話かもしれませんが・・・日本できちんと家庭を持ちたいと思っています。
家族を幸せにしてあげたいので、お金や時間的な余裕がきちんと持てる人間でありたいですね。

そのために、今は僕自身の価値を引き上げることに注力したいと思っています。
会社員なのか起業家やフリーランスなのか・・・働き方は分かりませんが、自分の価値を高めることで、時間やお金はきっとついてくると思っているので。

 

── ありがとうございます! 最後に、海外で働きたい方へのメッセージをお願いします!

 

「今この環境でできることをやりきる」ことを大事にして欲しいと思っています。
でないと、きっと悔いが残りますし、せっかく海外に来たことも無駄になってしまうと思うので。

海外に出ることはゴールではありません。
常にその先を見据えて行動することで、海外で有意義な時間を過ごして欲しいですね。

 

まとめ

いかがでしたか?

「英語のスキルを伸ばすだけでなく、人間としても一回り大きくなりたい」
その強い思いと覚悟を持って、セブで挑戦し続けてきた宍戸さん。
常に「目の前のことをやりきる」を大切に、自らを律しながら今日まで進み続けてきました。

いつも明るく、楽しそうにお話しされる宍戸さんは、今回の取材でも自信を持ってお話される様子が印象的。
日本ではご自身のキャリアに全く自信が持てず、かなり葛藤していたとは想像できませんよね?
勇気を出して海外へ一歩踏み出し、打ち込める仕事を見つけた成功体験が宍戸さんにとって自信のひとつになっているとのことでした。

宍戸さん、この度は貴重なお話をお聞かせ頂きまして、本当にありがとうございました!
セブでともに切磋琢磨する仲間として引き続き一緒に頑張っていきましょう。
宍戸さんの益々のご活躍を心より祈念しております!

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Jiyoung Baek

セブ留学がきっかけで東南アジアの虜に!! フィリピン・セブでの海外インターンを経て、ベトナム・ハノイで海外就職。約2年に渡って大好きな東南アジアで働きながら、旅をする生活をしていました。 現在は自身の海外経験を基に、旅するインタビュアーとして海外で活躍する方々を取材し、「海外で働くとは」について発信することで、海外で働きたいけど一歩踏み出せない方に挑戦のきっかけを作るべく奮闘中。 どんなときもアジアの眩しい陽射しのような笑顔を忘れず、頑張っています! 日々大事にしていること「やらない後悔よりやって後悔、何でもやってみる!」