コラム

「海外で働く」という事は、「成り上がる」という強烈な野望(エゴ)がない限り止めた方がいい

現地の転職事情をリサーチするためにベトナムに入り現地採用で働く日本人の方数名とお話をする機会を得ました。彼らと話して想う事があったので記述したいと思います。

恵まれたポジションを捨て、海外で働く事の意味


日本では安定した職に就き、サラリーマン的にはまずまず成功されていたにも関わらず、なぜ彼らはその仕事を捨ててベトナムという地にやってきたのか?

ほとんどの人は日本の給料の約半分で仕事をしていました。(物価が3分の1以下なので日本より可処分所得はむしろ上がるのですが。。)

彼らに「何故日本での恵まれたポジションを捨ててきたのか?」と聞いてみました。その答えは様々でしたが、大別すると、、

①日本で仕事をすることへの閉塞感や危機感
②アジアの可能性に魅せられて
③好奇心や向上心、ロマンを求めて

という精神的な理由ばかり。止むに止まれない理由があったというわけではありません。

ではベトナムでの仕事や生活には満足しているかというと必ずしもそうでないように感じました。それぞれが理想と現実の間で揺れ動き、将来への不安と可能性や希望、焦りの中でジリジリとした感情を抱きながら仕事をし生活してます。

発展を続けるアジアの巨大な都市の中で、何か出来そうで、何者かになれそうな予感はあるものの、どうしたら良いのか明確にはわからない、足りないピースを埋めるべく格闘している毎日。

本当にこれで良かったのか?
楽で安定した生活を捨てるべきではなかったのでは?

皆、過去の選択と現状、将来進むべき方向性を迷い、迷い続けているように見えました。

「海外で働く」と言う事は、「成り上がる」という強烈な野望(エゴ)がない限り止めた方が良いかもしれません。


そんな彼らを見て、僕自身も想うところがありました。

与えられた虚構の安定の中で迷う事なく、飼い馴らされるよりは、不安定な荒野で迷いと不安の中、格闘する日々を送る方を選びたい。

たしかにずっとこんな日が続くのは辛いけど、そんな日々を過ごした経験がある人って強いし、魅力的だと思います。少なくとも僕が魅力に感じる人は、そういった不安と逆境の中、格闘してそれを乗り越えてきた人。

むしろ、今の自分の仕事や生活が正しいと確信している人に、何だか危うさを感じます。本当に自分がやっていることはベストなのか?惰性でやり続けているだけではないのか?

仮に自信を持ってやっているように外から見ても、本当に成功してそれを持続している人って常に現状を疑い、迷い、格闘し続けているのだと思います。そうでなければトップを走り続ける事ってできないと思います。

一方で明らかに今戦わないといけない立場にいるのに言い訳ばかりをして逃げ回っている人も僕の回りにいます。彼らは言い訳の達人で何か理由を作っては動こうとしません。でも口では大きい事を言い、回りから「凄いね!」と言われて勝手に癒されている。でも本人は本当の意味での自信はない。

いいかげんに気づこうよ、本気で動かないと無理だって。。
今の君では無理だって。

自分の殻を破り続ける人でなければ、勝ち続ける事はできません。そしてどんなに強い人でも初めてやることは怖くて不安なんだと思います。

海外で働く(特に現地採用で。)と言う事は、「成り上がる」という強烈な野望(エゴ)がない限り止めた方が良いかもしれません。

そんなに甘くはないから。
でも可能性と希望はありますよ。

さて、自分は、、
フィリピンのセブでこれから旅やワーホリや海外就職を目指して海外に出る人に向けた全寮制の英語学校を運営していますが、最近落ち着いてしまっているかもしれません。

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自分はそんな不安と期待感と可能性と絶望の中、迷い続けている人と共にいたい、彼らをサポートし続ける側でありたい。そして自分もこれらの感情を抱きながらチャレンジし続ける人でありたいと思います。

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岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒