転職エージェント訪問記:【マレーシア・Subang Jaya(クアラルンプール近郊)】桜リクルート社
目次
1.桜リクルート社 マレーシア 会社概要
代表の鵜子さんがリクルート社での16年間の経験を経て、2003年にマレーシア・Subang Jaya(クアラルンプール近郊)にて創業した政府認可の日系人材紹介会社。マレーシアに根を張っているからこそできる、現地情報の収集、現地採用就職成功事例の数、求職者の応募時から就労開始までのスピーディーできめ細かいフォローに定評がある。何よりマレーシアで一番アットホームな人材紹介会社です(岡本の実感)。
60C, Jalan SS15/4D, 47500 Subang Jaya, Selangor, Malaysia
2.鵜子幸久(代表取締役)/黒田沙枝子(人材紹介部門担当)
鵜子幸久
1964年京都生まれ。大学卒業後、1987年に株式会社リクルートに入社。ホットペッパーの神戸・大阪エリアの創刊に従事し、各地の初代編集長を務める。38歳でリクルートを卒業。人生後半の夢を実現する場所を探すためにアジアを中心に18カ国を歴訪。その中でマレーシアを選び、2003年、桜リクルート社を設立。代表取締役に就任し「人材紹介事業」「ビジネスコンサル事業」「日本の学校機関誘致事業」を通じて、アジアと日本の架け橋となるべく活躍中。2014年にはAERAの「アジアで勝つ100人」に選出される。プライベートでは、酒と作曲とロックバンドの演奏に打ち込んでいる。
黒田沙枝子
北海道出身。大学卒業後、新卒でマレーシアに移住。日本語教師を経て2007年に桜リクルート社に入社。人材紹介部門の担当として、日系企業への日本人・マレーシア人の採用支援及びマレーシア勤務を希望する日本人の就職活動支援を行っている。
3. マレーシアにおける直近の経済状況及び日本人の生活状況について
岡本: 最近のマレーシア経済はいかがでしょうか?
鵜子さん:政情不安、原油安、中国経済の悪化、リンギット安などの影響を受けて、最近のマレーシア経済は減速気味ではあります。ただ、日本人の求人については安定的にあります。
岡本:マレーシアという国の特徴としてどのような項目が挙げられますか?
鵜子さん:マレーシアは多民族国家であり、様々な民族、文化、言語が混じり合った国です。国としてとても面白いと思います。近年もアジア周辺10数か国からワーカーが流入しており、その様相はますます深まっています。そういう背景もあり、英語が公用語であり、広く用いられています。
岡本:なるほどですね。日本人としての住み心地はいかがでしょうか?
黒田さん:マレーシアは日本人にとってとても住み易い国だと思います。リタイア層の移住ランキングで9年連続No.1に選ばれています。具体的には治安も良いですし、自然災害もありませんし、クアラルンプールの街は発達し、人々の生活水準は高く、とても便利になってきています。他のアジア諸国で日本人が生活する場合、日本人として一定の生活水準を維持しようとすると生活費が非常に高くついてしまいます。しかし、マレーシアではそもそものマレーシア人の生活水準が高いため、彼らと同じような生活をおくるならば、かなり生活費が安くすみます。そういう意味でも住み易い国だと思います。
4.日本人の求人状況及び必要な語学力について
岡本: 日本人の求人状況及はいかがでしょうか?
鵜子さん:日本人の求人状況については以下のようになっています。
鵜子さん:少し前までは、製造業が主を占めていましたが、いまだ製造業が中心であるものの、他の業種の求人が多くなってきました。現在マレーシアは製造業中心の構造から産業構造の転換によって変わりつつあります。まだ製造業に次ぐ産業が何なるかは見えない部分もありますが変化は起こりつつあるように感じています。それがITなのか食品なのか医療技術なのか教育なのか、いずれも注目されていますが答えはこれからでしょう。
岡本:他のエージェントだと大きな割合を占めるコールセンターなどのBPO業務は少ないですね。
黒田さん:コールセンター業務は、新卒や若手の方にとってはハードルが低く、待遇も悪くないと思います。しかし求職者の今後のキャリアにつながらないケースが多いため、弊社ではほとんど取り扱っていません。その部分につきましては、他のエージェントにお任せしております。
岡本:なるほど。ただビジネス的には大きいと思いますが。。
黒田さん:そうですね。そこはエージェントごとのスタンスが表れる部分かもしれませんね(笑)。でもせっかく、ご縁を頂いて、マレーシアで就職をされるのであれば、良いキャリアアップを実現して頂きたいですし、この経験を何かにつなげていただければと思っています。
岡本:求められる語学力の水準はいかがでしょうか?
黒田さん:シンガポール、香港を除くASEAN諸国の中では求められる語学力は高い方です。TOEICの点数で換算するのは難しいですが、800点くらいはあった方が良いでしょう。
5. まず、日本を飛び出してきてほしいと思います。飛び出して海外で生活し働けば、世界のことも日本のこともよりわかるようになると思います。
岡本:最後にどんな人にマレーシアに働きに来てほしいですか?
鵜子さん:まず、日本を飛び出してきてほしいと思います。飛び出して海外で生活し働けば、世界のことも日本のこともよりわかるようになると思います。そして出来れば、今後の自分のキャリアを豊かにしたり、つなげていこうというポジティブな想いを持ってきていただければと思います。それから同じアジアと言っても1カ国、1カ国全然違います。調べられるところはきちんと調べて情報を集めた方が良いと思います。マレーシアは仕事も生活もし易い国です。是非、マレーシアでお会いしましょう。
6.インタビューを終えて
桜リクルート社へ訪問させていただいて、鵜子さん、黒田さんとお話をさせていただくのは今回で2度目でしたが、お二人の仕事に対するポリシーはとてもはっきりとされています。今の目の前にいる求職者の方のキャリアについて良く考えるという一貫したスタンスがとても印象的でした。甘い考えの求職者の方には、時に厳しいことも言われることもあると思いますし、親身に相談に乗ってくれることもあるかと思います。面倒見の良さと人柄で考えるととても信頼出来る転職エージェントさんです。マレーシアで就職を考えていらっしゃる方は是非一度問合せをしてみて下さい。