What's 海外就職

【詳細解説】海外で仕事を見つけて働く方法 7選

本日は、海外で働く様々な選択肢を理解してもらい、皆さんがどの手段や方法を選ぶべきかを考えていただきたいと思います。

人によっては、ワーキングホリデーを選び、オーストラリアのファームで野菜や果物のピッキングをすることを選ぶ人もいるかもしれません。

また、人によっては海外インターンで仕事をして、それをテコに現地企業に潜り込むことを考える人もいるかもしれません。

現在働いている会社で海外駐在のポストを手にすることができる人もいるかもしれませんね。

どの方法を選ぶかによって、その準備や実現までの時間、可能性、得られる報酬は全く異なります。

是非、これらの点を理解して、あなたにとっての最適な海外就職の方法を選んでください。どれを選ぶかによってあなたのキャリアは全く異なることになりますので、人生が決まるレベルで重要です。

それを肝に命じて視聴していただければと思います。

今回の講義で私がご紹介する方法はこちらの7つになります。

方法① ワーキングホリデーで働く
方法② 海外留学をして現地で仕事を探す
方法③ 海外駐在員として働く
方法④ 現地採用として働く
方法⑤ 海外起業を目指す
方法⑥ 海外インターンをする
方法⑦ 海外フリーランスをする

これら以外にも、JICA、青年海外協力隊で働くなど色々と方法はありますが、挙げだすとキリがないので7つに絞ってお話をします。

それでは、方法①からみていきましょう!

海外で働く方法① ワーキングホリデーで働く

ワーキングホリデーとは、2国間の協定に基づいて、若者が異なった文化の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める制度を言います。

要は、仕事をすることもできる権利を持ったビザになりますので、特別な就労ビザを取得しなくても、その国で仕事をすることができます。

ワーキングホリデーができる国の中で、英語圏かつビザ発給数が多くて人気なのは、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリスです。

それでは、ワーキングホリデーのメリット・デメリットは何でしょうか?

ワーキングホリデーのメリットは、30歳までなど国によって年齢の制限はあるものの、気楽に海外で仕事を始めやすいことが挙げられます。

一方でデメリットは、仕事ができると言ってもバイト感覚の仕事にしか就くことができずに、評価されるキャリアには繋がりにくいという点が挙げられますね。

オーストラリアのワーキングホリデーに参加したAさん(当時27歳)の声をご紹介しましょう。

メロン、かぼちゃ、アスパラ、ぶどうなどの農作業を中心に仕事をしました。多い月で約40万円ほど稼ぎ、1年間で150万円ほど貯金をすることができました。友達は都市部で日本食レストランで仕事をしていましたが、都市部では給料がさほど高くないのに家賃も高く、お金を使う場所も多いのでそこまでは貯金ができなかったようです。ただ、選べる仕事も多いのが魅力ですね。

コロナ前まではとても多くの人達がワーキングホリデーで海外に渡っていました。気楽に海外生活を楽しめるという意味では私はありだと思います。しかし、キャリアにとってはマイナスに働くことも多いことをご理解ください。

要は、このワーキングホリデーの期間をキャリアとして認められず転職の際にマイナスに働いてしまうケースがあるということです。

私はそういったケースをたくさん見てきました。ファームでピッキングをして、ピッキングの技術が上がったとしても、英語を身につけられるわけではないですし、それが次のキャリアに活かせるわけでも必ずしもないからです。

もちろん、このワーキングホリデーの期間をいかに過ごすかによって、今後のキャリアの方向性は大きく変わってきます。

これらのことをよく考えた上で、ワーキングホリデーという選択肢を選んでくださいね。

海外で働く方法② 海外留学をして現地で仕事を探す

次は、海外留学をして現地で仕事を探す方法です。

この方法は、例えば、アメリカの4年制大学に留学したり、MBAを取得して、そのままアメリカで就職をするなどが挙げられます。

それでは、こちらの方法のメリット・デメリットは何でしょうか?

まずメリットとしては、4年制大学に通った場合、現地の学位を取得することが出来るということが挙げられます。

また、かなり長期間現地に滞在することになるので、語学力の向上も見込めるでしょう。

さらに、現地に友人を作れるなど人的ネットワークの意味でも良いかもしれません。

単純に現地のキャンバスライフを楽しむ時間を過ごせるというのも大きなメリットですね。

一方デメリットとしては以下のことが挙げられます。

現地の大学に入学するためには、かなりの英語力が求められます。そのための準備が必要です。また、生活費を含めた留学費用も多額にかかります。

仮に上位のMBAを取得するとなると生活費込みで2年間で2000万円ほどかかるという話もあります。

また、留学した国で仕事をするためには、改めて就労ビザを取得する必要がありますし、必ずしもビザの取得ができるとは限りません。思ったような就職先を見つけられないこともあります。

やはり、時間と費用が多くかかるということが大きなネックになると思います。

それでは、カナダ留学後、現地の日系企業で就職をしたBさん(当時25歳)の声をご紹介しましょう。

カナダの大学に留学をして、そのまま現地に進出しているIT系の会社に就職をしました。ただ同じ大学を卒業した日本の友人はなかなかカナダでの就職先が見つからず、結局日本で就職をしました。

ヨーロッパやアメリカではビザの関係や語学の問題もあってなかなか職を探すのに苦労する人が多いですね。とのことです。

もちろん、 海外の大学でキャンパスライフを楽しむことはそれに伴うお金や時間に代えがたい魅力があります。

ただこの海外留学をして現地で仕事を探すという選択肢を取れる人はごく限られた人になるかもしれません。

個人的には、もし生まれ変わったら、日本の大学ではなく、この選択肢を取れたら良かったなぁ、と思っています。皆さんはどうでしょうか?

海外で働く方法③ 海外駐在員として働く

海外駐在員として、海外で働くという選択肢もあります。

海外駐在員とは、日本企業や外資系企業の日本法人に雇用されて、会社命令で海外拠点に赴任している人のことを言います。

要は、海外に拠点を持った日本の会社の命令でその国に赴任して働くということですね。

それでは、こちらの方法のメリット・デメリットは何でしょうか?

まず、海外駐在員のメリットとしては、会社から日本での給料に合わせて、住宅手当や家族手当が出る場合があります。

特に物価の安い国に行くことなると生活費もあまりかからず、かなりの高待遇になることもあります。今の会社を辞めずに海外で働くことが出来るので転職に伴うリスクも避けることが出来ます。

ただ、デメリットとしては、会社が海外赴任をするタイミングも国も選ぶことになるので、自由度は低いです。

また、そもそも現在勤めている会社が海外に拠点を持っていない場合は、海外赴任できる可能性はほぼゼロになってしまいます。

多くの人が限られた海外駐在員のポストを狙っている場合、実現するのに時間が時間がかかってしまう可能性も高いです。

日本の大手家電メーカー勤務でシンガポールに海外駐在したCさん(当時31歳)の声をご紹介しましょう。

就職して8年目にしてやっと海外駐在のチャンスを掴むことができました。そのために英語の勉強は続けていましたし、同期の中でも営業成績はかなり良い方だったと思います。自分のように5〜10年ほど勤務した年齢が、海外駐在に数年出してもらいやすいと思います。日本の給料をもらいながら、住宅費などの生活費も一部出るのでお金は貯まり易いと思います。

個人的に言うと、もしこの海外駐在のポストを狙える人がいれば、金銭的にも転職に伴うリスクの観点からも、海外で働く方法としては一番有望だと思います。

ただ、この選択肢を取れる人は非常に限られてしまうのが現実です。私が海外就職をサポートをしてきた方々もこの方法を目指してみたものの難しかった人が多いです。

次は、海外駐在という選択肢を取れない多くの人が実現できる可能性の一番高い現地採用として海外で働く方法について考えてみましょう。

海外で働く方法④ 現地採用として働く

次は現地採用として海外で働く方法ですね。この方法は、現地の日系企業や外資系企業、現地企業などに直接雇用されて働くことです。

要は自分で就職先の国を選んで、自分で現地の会社(日系、現地資本問わず)に就職活動をして職を得るということです。

この時、一般的には転職エージェントから会社を紹介してもらうことが多いですね。

それでは、こちらの方法のメリット・デメリットは何でしょうか?

この方法のメリットとしては、自分で就職する国、会社を選ぶことができるので自由度が高いということです。また、海外駐在員と比べて、ある程度英語力があり、キャリアを積んできた方にとっては、実現するのはそこまで難しくありません。

また、ワーキングホリデーとして働くことと比べて、キャリアとして評価もしてもらえます。そのため、キャリアを形成する観点からも良いと思います。

逆にデメリットとしては、同じ働くと言っても、海外駐在員と比べて待遇がよくないということが挙げられます。また、年齢や英語力によっては実現が難しいケースもあります。

ただ、最近は現地採用の給料も上がってきており、日本人が海外で働く場合の方法として一般的になってきています。

フィリピンの日系商社に現地採用で営業として働いているDさん(当時28歳)の声を聞いてみましょう。

思い切って日本の会社を辞めて、直接フィリピンに現地採用として就職しました。思っていたよりも待遇は悪くなく、給料は日本円で25万円ほど。物価も安いので、毎年100万円以上は貯金できています。英語力についてはTOEIC600点くらいでしたが、何とか就職することができました。就職のハードルはそれほど高くないので英語力やスキルにそんなに自信のない人でもチャレンジできると思います。

個人的には、この現地採用として働く方法が多くの人にとって一番現実的だと思います。また、今後のキャリアアップを考えても良い選択肢だと思っています。一番バランスが良いですね。

現在の英語力によって就職する国を選ぶことができたり、別の国にステップアップしたり、個人のキャリアの目指したい方向性に柔軟に対応できるのも魅力です。

それでは次の方法、海外起業を目指す方法を見てみましょう。

海外で働く方法⑤ 海外起業を目指す

海外で起業をするのも海外で働くための一つの方法です。

海外起業と聞くと自分には無理!と思ってしまうかもしれません。確かにハードルは他の方法と比べて高いとは思います。

しかし、実は分野によっては、国内でやるよりも成功する可能性が高いケースもあります。

現地採用として海外で働いた後に、現地で自分でビジネスを始められる方もかなりの数がいます。

例えば、料理人として日本で仕事をしていた人が、海外で1年ほど日本食レストランで働きながら自分でお店を開店する準備をして、タイミングを見計らってお店を開くなどがこのパターンになります。

私の場合、この方法でフィリピン・セブ島でクロスロードという英会話スクールを起業しました。

コロナによりフィリピンがロックダウンしてしまったので、一時休校中ですがとても良い経験をさせてもらいましたし、きちんと収益も出していました。

一つの選択肢としてありだと思います。

それでは、こちらの方法のメリット・デメリットは何でしょうか?

海外起業を目指すメリットは、やはり収入が青天井であり、夢があることでしょう。また、物価の安いアジアでの就職であれば、日本国内で起業するよりも初期投資が少なくてすみます。また、特徴のある分野で起業すれば国内で起業するよりも競合相手が弱く成功する可能性もあります。

私はセブ島生活が長かったのですが、ある程度美味しいラーメン屋を開店できれば、とても良いビジネスになると思います。私がお気に入りだったセブ島の優勝軒というASフォルトゥナ沿いのラーメン屋はいつもフィリピン人で行列が出来ていました。

たしかにとても美味しかったのですが国内ではここまで一人勝ちのお店を作ることは至難の業だと思います。

一方、デメリットとしては、リスクが高いことが挙げられます。言語や文化だけではなく、法律も異なる異国の地での起業ですので難易度は高いと言えるでしょう。

フィリピンのマニラで日本食レストランの出店を目指すEさん(当時32歳)の声を聞いてみましょう。

これまで10年ほど日本で板前として仕事をしてきました。今はマニラのお店で店長として働いていますが、来年には小さいながら自分のお店を出店すべく準備をしています。日本食は現在ブームですし、周りにそんなに良い日本食レストランはないのでお店を軌道に乗せることはそんなに難しくはないと思います。初期投資は日本の数分の1で良いのも魅力です。

個人的には、海外で起業をするのは夢がありますし、海外就職を目指す方であれば、是非チャンスがあれば挑戦をしてほしいと思います。でも、一度現地採用などで就職をして経験を積んでからの方がよいかもしれません。

この分野については、めちゃめちゃ語りたいことがあるのですが、語りだすと数時間はかかると思うので別の機会にしましょう。

海外で働く方法⑥ 海外インターンをする

次は海外インターンとして海外で働く方法です。

海外インターンとは海外経験を就職活動に活かしたい大学生や、海外に転職をしたい社会人が現地の企業にインターンとして働かせてもらう制度を言います。

基本的には無給になりますが、食事や住居を会社が手配してくれるケースや多少の手当てが出る場合もあります。

この方法のメリットとしては、気楽に働いて現地で仕事をする経験が積めたり、学んできた語学を実践の場で使うことができるなどが挙げられます。また、働く国や会社を自分で選ぶことができるのもメリットですね。

就職となると敷居が高いけど、少し海外で働くことを経験してみたい、と思う人には良いかもしれません。

一方でデメリットとしては、基本的に無給なので貯金を切り崩しながら仕事をしないといけない点と、あくまで短期間を想定しているので、長期で仕事をするのには向かない点が挙げられます。

インドの日系人材会社でインターンとして働く大学3年生のFさん(当時21歳)の声を聞いてみましょう。

大学を休学して6ヶ月間インドのグルガオンでインターンをしています。給料は出ませんが、現地での宿泊費や食事代については会社が負担してくれています。英語による仕事の経験を積んで就活でアピールすることができればと考えています、とのこと。

こちらの方法は、休学をした大学生が、就職活動のアピールポイントとして選択するケースが多いと思います。

個人的には、金銭的にも経験的にも、キャリア的にも海外インターンをするくらいなら、現地採用でがっつり働いたほうが良いと思いますが、 気楽に海外で働くことを試してみたい方にとっては良いかもしれません。

海外で働く方法⑦ 海外フリーランス

いよいよ、7つ目。私が紹介する最後の手段です。

海外フリーランスとして働く方法です。

この方法は、特定の企業や団体、組織に所属せずに、海外を拠点に自分の技能を提供することにより社会的に独立して仕事をする働き方を言います。

新しい働き方としてフリーランスを選ぶ人は国内でも増えていますが、東南アジアなどの物価が安い国で生活をしながら、インターネットなどで仕事を受注して働く海外フリーランスという働き方を選ぶ方も増えています。

それでは、こちらの方法のメリット・デメリットは何でしょうか?

まずメリットとしては物価が安くて住みやすいタイのバンコクやフィリピンのセブなどに住みつつ、インターネットで比較的単価の高い仕事を日本から受注することで生計を立てることができる点です。

また時間、場所にとらわれずに自由に仕事ができるという点もメリットとして挙げられますね。

一方、デメリットとして挙げられるのは、なかなか仕事を受注することができずに金銭的に困る可能性があることです。

さらに、拠点が海外なので日本のクライアントと顔を合わせて仕事をすることができなかったり、イベントを開催する場合、日本に頻繁に帰国する必要があることもデメリットとして挙げられます。

まぁ、最近はオンラインミーティングやオンラインセミナーが主流になってきましたのでこれまでのデメリットはあまり大きな問題ではなくなってきたかもしれません。

タイのバンコクで現地に滞在しながらネットで仕事をするGさん(当時30歳)の声を聞いてみましょう。

生活費が安く快適に生活できるバンコクのゲストハウスに滞在しながらネットで仕事を受注して稼いでいます。バンコクには自分のようにネットで稼ぐフリーランスが結構いて、孤独に感じることはありませんね。バンコクは食事も美味しいですし、住み心地も良いので長く滞在しても辛くはありません。

既に国内でフリーランスをしていてある程度安定した仕事があるようなら、海外に拠点を移して海外フリーランスに転身するのはありかもしれません。

物価は安いですし、住み慣れた日本を飛び出し、刺激の多い海外を選ぶことで新しいインスピレーションが湧くかもしれません。また新しいビジネスアイディアを思いつくかもしれませんね。

いかがだったでしょうか?代表的な海外で働く7つの方法をご紹介しました。

まとめますとこちらになります。

方法① ワーキングホリデーで働く
方法② 海外留学をして現地で仕事を探す
方法③ 海外駐在員として働く
方法④ 現地採用として働く
方法⑤ 海外起業を目指す
方法⑥ 海外インターンをする
方法⑦ 海外フリーランスをする

皆さんが興味がある方法は見つかりましたか?実際に挑戦をしてみたいと思った方法はどれでしょうか?

どの方法で海外で働くことを目指すのか?によって、準備や実現までの時間、可能性、得られる報酬は全く異なります。

是非、皆さんのキャリアの方向性にピッタリくる方法を選んで、後悔のないキャリアを歩んでくださいね。

本日は以上になります。

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岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒