海外インタビュー

転職エージェント訪問記:【タイ・バンコク】Job Pluz Manpower

1.Job Pluz Manpower 会社概要

Job Pluz Manpower

人材紹介・派遣及び翻訳のオペレーションは、今年で7年目。日本企業をはじめ、マルチインター企業に対して、人材紹介、就職希望者への仕事の紹介、通訳・翻訳サービスを行っている。日本語を堪能な代表取締役のIntira Chaksuin氏(通称:ジャブさん)が日本人アドバイザーのアドバイスを得ながら、日本人の求職者や顧客への対応を行っている。従業員8名。製造業を中心とした人材紹介に強みを持っている。

住所:54, B.B. Building, 9th Floor, Room no. 3920, Sukhumvit 21 (Asoke) Road, Kwaeng Klong Toey Nua, Khet Wattana, Bangkok 10110(BTS アソーク駅もしくはMRT スクンビット駅から徒歩10分程)

タイの転職エージェント Job Pluz Manpower 位置
Tel:(662) 640 8384 ext. 107 or 081 400 5466
Fax:(662) 640-8384

2.Intira Chaksuin(代表取締役)

タイの転職エージェント Job Pluz Manpower 代表Intira Chaksuin
タマサート大学(バンコク)で日本語を勉強して卒業後、2年間タイで仕事の経験を積み、その後2年間日本への留学を経験。日本語検定1級を取得後、日本企業に就職。工場などの現場において通訳・翻訳などに携わる。その後、フリーランスとして独立し3年程通訳・翻訳の業務を行う。現在、Job Pluz Manpowerを設立して代表取締役として業務を行っている。

3. タイにおける日本人の求人状況

岡本:ジャブさん、本日は宜しくお願いします。
ジャブさん:どうか宜しくお願いします。

岡本:御社のクライアント及び求人の状況はどのようになっていますか?
ジャブさん:弊社のクライアントの70%は日本企業で、主に製造業若しくは商社などに対して、日本人を含む日本語スピーカーをはじめ、様々な資格を有する人をご紹介しています。職種としては、日本語通訳、営業職、品質管理、事務職などが主になっています。

岡本:日本人以外にも日本語を話せるタイ人の派遣や人材紹介も行っているのですね?
ジャブさん:弊社の主なサービスは、人材紹介です。タイ人派遣については、給料60,000バーツ(約21万円)以上のハイクラス人材のみを対象としています。また、人材紹介については、職種を限定せず紹介を行っています。さらに弊社にヘッドハンティング部門もあり、専門のスタッフは3名が担当しています。弊社のコンサルタント皆は、この業界での経験が10年以上あることが特徴です。

岡本:タイ人の日本語人材とのことですが、どの程度の日本語を話すことが出来る人を取り扱っているのですか?
ジャブさん:弊社では業務に合わせた日本語のテストを作成し、登録している人に対してそのテストをしてもらっています。例えば、経理業務についての日本語能力を測るテストや工場で用いる日本語能力を測るテストなどを行っています。そのテストは毎年見直され、常にそれぞれの業界の変化に合わせて更新しています。テスト結果は、登録求人者のデータとして保存しており、求人企業に適した日本語の人材を提供出来る仕組みを構築しています。

4.タイ就職で求められる日本人の人材とは?

岡本:タイではどのような日本人の人材が求められていますか?
ジャブさん:業種で言うと製造業がメインになります。職種としては営業や品質管理の仕事が多いです。求職者の方はバンコク市内で働きたい人が多いですしそのような求人も多数あります。ただ弊社のクライアントは製造工場の技術者や管理者を求めるケースがあるので工場で働ける日本人の需要はとても大きいです。

岡本:その場合、日本の工場で働いた経験は求められますか?
ジャブさん:そうですね。工場で働いた実務経験は求められます。しかし、商品、製品は特に就職先の企業と同じである必要はありません。経験やノウハウ自体が求められており、日本人の考え方などをタイ人の工場労働者に伝えてほしいと思われる企業が多いです。またこのような場合は、企業側が通訳を準備することが多いので、必ず英語やタイ語などの語学力を問われるとは限りません。しかし、英語やタイ語などの語学力を有する就職者は採用される確率が高いと思われます。

岡本:工場で働く場合の待遇などはいかがでしょうか?
ジャブさん:まず働く場所はバンコクの郊外のアユタヤやバトンターニ、ドンムアンなどの工業団地内にある工場が多いです。工場での仕事を敬遠される方もいらっしゃいますが、営業の仕事よりも給料や福利厚生が充実しているケースが多いです。また一般的な職場への定着率は営業の仕事より良いです。工業団地もイメージされるよりもずっと住み易いと思います。スーパーや語学学校、日本食レストラン、子供の学校も工業団地内近くの都市部にあります。バンコクから車で1時間〜2時間の距離にありますので、土日にはバンコクで休日を楽しむことも出来ます。

5.タイにおける就職活動の留意点

タイの転職エージェント Job Pluz Manpower 代表の方と
岡本:日本人がタイで就職活動を行う際の留意点はありますか?
ジャブさん:履歴書の書き方をもう少し具体的にした方が良いと思います。日本でよく用いられる履歴書のフォームですと、タイでの就職活動では支障をきたすことが多いです。たとえ日系の会社にアプライする場合でも、タイ人の人事担当者が英文で書かれた履歴書を読んでフィルタリングをするケースも多くあります。しかし、日本での履歴書のフォームでは、会社名や役職名、業務名のみが記載されているだけで「具体的に何ができるのか?」がわかりません。

岡本:なるほど、具体的にどのようなことを書けばよいのですか?
ジャブさん:例えば、「◯◯企業で、製造課長として品質管理を行ってきた」では大雑把過ぎてタイ人の人事担当者は選ぶことができず、日本人の上席の方にすぐに面接をお願いすることが出来ない場合もあります。業務内容はもう少しポイントを絞って細かく書いていただく方が良いですね。「具体的な業務内容」「どんな成果を出してきたか」などを箇条書きで記載していただく方が選ばれ易いです。

岡本:そうですか。何か御社の方で工夫されていることはありますか?
ジャブさん:弊社の場合、我々の会社のアプリケーションフォームに記載していただいていますし、私が直接、求職者に面談を行い記載する場合もあります。英語の履歴書を書かれたことがない日本人求職者もいらっしゃいますが、一度英文履歴書を作られた方が良いですね。

6.オープンマインドの人にタイに来てほしいです。

岡本:どのような人にタイで仕事をしてほしいですか?
ジャブさん:まずはある程度英語が出来る人ですね。また、自分以外のカルチャーを受け入れることが出来るオープンマインドな方に来ていただきたいです。弊社としては、工場経験がある人だと企業に紹介しやすいので嬉しいですね(笑)。彼らを見ているととても幸せそうに仕事をしている人が多いです。是非、タイでお仕事をされたい方はご一報いただけますと幸いです。

7.インタビューを終えて

今回のインタビューをするまで工場での仕事は勤務場所や住居の場所がタイ郊外になりますし、仕事内容も単調になりがちではないか、と敬遠していました。しかし実際には、工場ではマネジメントの仕事につけますし、給料や福利厚生の面でも営業と比べて良いケースも多いようです。また、工業団地やその回りの都市には大型ショッピングモールや日本レストランなどもあり、利便性も良さそうです。企業側も大切に扱ってくれるそうですし、工場での経験をお持ちの方にはかなり良い条件が整っていると感じました。もし興味がある方は是非チャレンジしていただければと思います。
タイの転職エージェント Job Pluz Manpower 位置
(ビルの左手から奥の扉があるのでそこから中に入って下さい。)

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岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒