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【危険】海外就職の失敗例5選(知らないと怖い)

こんにちは!ビヨンドザボーダー、海外キャリアコンサルタントの岡本琢磨です。

今回は海外就職の失敗事例を皆さんにお伝えします。

先日、マレーシアのクアラルンプールに就職をした方とオンラインで偶然知り合い、お話をする機会を得ました。

お話を伺うと、マレーシアの会社は1年ほどで退職して、今は日本に帰国してコンビニのアルバイトをしているとのことでした。

海外就職はとても良い経験になったけど、英語もあまりできるようにならなかったし、もうしないで良いかな、、今は日本で再就職先を探しているとのことでした。

明らかに彼の海外就職は失敗だったと思います。

彼はどうして挫折してしまったのでしょうか?また、どのような点に注意をしていたら失敗しなかったのでしょうか?

今回の動画では、海外就職でよく見る5つの失敗パターンについて見ていきましょう。失敗のパターンを見ることであなたはその失敗を未然に防ぐことができます。

「海外で働いてみたいが絶対に失敗したくない人」
「海外で働くことに興味を持っているが、ちょっと怖いなぁと思っている人」

は是非ご覧になっていただけますと幸いです。

失敗例① 海外で働き始めたのに、日本と同じ環境で仕事をすることになってしまったケース

「私もこれから海外で働くんだ!これからは刺激的な毎日が待っている!」

そう意気込んで海外に来てみたものの、会社での業務は意外と日本にいるときと変わらなくてがっかりするケースがあります。

現地の人とのコミュニケーションや語学の習得、グローバルな仕事をイメージしてきた場合、「ここは日本か??」と勘違いしてしまう環境に失望することもしばしばです。

具体例としては、コールセンターで海外就職をしたが同僚は日本人のみというケースです。実は冒頭の方はこのケースでした。

広いフロアに日本人スタッフが集められ、日本からかかってくる電話での対応を日本語でするだけ、、という業務にがっかりしてしまいました。

海外就職をして海外で働く理由の一つに将来役に立つ英語力やスキルを身に付けたいというものがあります。

しかし、具体例のようなコールセンターに就職をしてしまった場合は、英語力どころか業務スキルも身に付けることができない場合もあります。

あなたは何のために海外就職を目指すのか?その目的をはっきりさせた上で、それに合った就職先を選ぶようにしましょう。

失敗例② 日本から派遣されてきた駐在員とそりが合わないケース

海外就職をする際の多くの場合は「現地日本法人」の「現地採用」というポジションで仕事をスタートする場合がほとんどです。

そして多くの場合、日本から来た「駐在員」の管理下に入って業務を行うことになります。

彼ら「駐在員」は、日本本社から直接送り込まれた言わば「エリートさん」です。

給料は「現地採用スタッフ」の倍以上で高級コンドミニアムに会社のお金で住み、運転手付きの車を支給されているケースもあります。

おまけに偉そうに指示ばかりをしていて、それでいて現地のことをよくわかっていない「駐在員さん」もいらっしゃいます。

こんな「駐在員」に嫉妬ややるせなさを感じて、ついにはその会社を辞めてしまう方も多いです。

例えば、こんな例がありました。

数年ほど旅行会社のバンコクの現地採用として働いているBさんの悩みのタネは2年ごとに日本から派遣される駐在の日本人上司が使えないこと。

彼らはタイ語も英語も話せないくせに現地採用スタッフやタイ人スタッフのことをバカにしているのが態度からわかってしまいます。

駐在の日本人は現地のことをまるで理解していないし、日本本社の方ばかりを見て仕事をしているのにも腹が立ちます。

駐在員と同じ職場で仕事をするだけでストレスが溜まると仰っていました。

これは現地での社歴の古い大手企業でよく起こるケースです。

基本的に現地採用が駐在員のポジションや待遇を追い越すことはありません。

そのため現地採用の方の中には、ストレスを溜めて仕事をすることになってしまうことも多いようです。

結果、彼女は仕事を辞めて帰国することに。

こういう社内の雰囲気は実際就職してみないとわからないケースが多いので事前にこのリスクを知るのは難しいかもしれません。

しかし、このような職場の場合、これまでにも同様な理由で離職をするケースが多く、その情報は転職エージェントであれば知っていることもあります。

転職エージェントとしては、このような状況を事前に知らせることはしないかもしれませんが、こちらから積極的に確認することで情報を開示してくれることもあります。

失敗例③ 現地スタッフと仕事をするのが辛いというケース

「駐在員」ほど恵まれた待遇は期待できないとしても、「現地採用」で「日本人」として働くあなたは、フィリピンならフィリピン人、ベトナムならベトナム人の「現地スタッフ」から見ると恵まれた待遇に映ります。

給料は「現地スタッフ」の数倍ということも珍しくありません。当然目立ちますし注目もされます。ここで発生するのが「現地スタッフ」からのやっかみや嫉妬。

ただでさえ英語や現地での言語によるコミュニケーションに難しさを感じる中で、必要な情報を教えてもらえなかったり、いじめにあったりすることもあるようです。

【具体例】を挙げてみましょう。

インドネシアの中堅製造商社に就職したCさんですが、インドネシアのスタッフとのコミュニケーションがうまくいっていないようです。

以前、遅刻をしてきたインドネシア人スタッフを皆の前で叱責したことが尾を引いているようです。

ただでさえお互い得意としない英語によるコミュニケーションに不便を感じているにも関わらず、ローカルスタッフ同士はインドネシア語で会話をしています。そのため、余計にお互いの距離を感じてしまう今日この頃です。

このような状況だと、どうしてもお互い話をするのが億劫になってきて必要最小限の会話しかしないようになります。

また仕事の指示や確認も最小限になり、業務上の誤解やミスが発生するようになります。

こんなことが続くと精神的に辛くなってしまい、志半ばで日本に帰ることになってしまうケースもあります。

Cさんもやる気を失ってしまい、日本に帰国することになってしまいました。

ではどうすれば良かったのか??

現地の人々がどのようなコミュニケーションを好むのかについては国や地域によって異なります。

そのため、郷に入っては郷に従えということわざがある通り、現地の人たちのことを知り、彼らの輪の中に入っていく努力は必要でしょう。

ましてや、社内であっても多くの人がいる前で叱責をすることは特に海外においては厳禁です。

先輩社員や周りの滞在歴の長い日本人に現地の人々との付き合い方を教えてもらうことも有効でしょう。

失敗例④ 突然職場が閉鎖になってしまうケース

活躍することを夢見てやってきた海外。でも現地の部署が丸ごとなくなってしまったり、リストラされてしまうこともあるかもしれません。

特に新興国は政情不安や経済のアップダウンが激しかったりして、日本企業の中には現地法人そのものを廃止するケースもあります。

そんな時、別の就職先をすぐに見つけることが出来れば良いのですが、ビザ取得の問題や現地の政治、経済状況によってはそれも難しいこともあります。

例えば、こんなケースもありました。

ベトナムのホーチミンのシステム開発会社に就職をしたDさん。しかし、就職して4ヶ月後に突然会社は閉鎖されることになりました。

この会社は日本に本社があり、日本本社で得たシステム開発の仕事を人件費の安いベトナムで行なっていました。

しかし、日本本社での仕事の受注が思ったよりもうまくいかなかったことと、ベトナムでの開発のクオリティがイマイチ、その上、コストも思ったより削減できなかったことが判明して、撤退をするとのこと。

海外で突然仕事を失うことは、異国の地で収入を失うことになり非常に辛いところです。

また、今後のキャリアの方向性を考え直さなくてはならないのもキツイですね。

早く次の仕事を見つけないと帰国せざるを得なくなってしまいます。

このケースは、事前に防ぐことは難しいかもしれません。

日本でもあり得るケースですが、特に進出間もない会社で、ビジネスが軌道に乗っていない場合は、このような話を結構頻繁に耳にします。

社員数や社歴を求人票で見たり、転職エージェントに確認することでリスク自体を把握することはできます。

根本的な解決にはなりませんが、このような場合も起こりうるという覚悟はしておいたほうが良いかもしれません。

失敗例⑤ 海外での生活に馴染めないケース

日本は世界で一番住み易い国の一つです。間違いありません。

海外就職をしたということはこの快適な日本の生活環境から出て、その国の生活環境に適応するしかないのですが、これは人によってはとても難しいかもしれません。

特に大切なのは食事面と住環境面です。

日本人が海外就職するような都市には日本食レストランが多くあったりするのですが、毎食日本食レストランで外食するのも難しいでしょう。

渋滞が激しかったり交通の便が悪い都市もあるので注意が必要です。

例えばこんな例がありました。

ベトナム・ハノイの郊外にある工業団地内の会社に就職をしたEさん。

「優しい味のベトナム料理が大好きなので生活は大丈夫!」と思っていましたが、思わぬところに落とし穴がありました。

Dさんが住む地域には大きなショッピングモールがなく、日々の買い物は近くの商店でするのですが、驚いたことに値札がついた店は多くありませんでした。

何を買うのも交渉が必要です。また道中バイクだらけで歩くには神経を使います。こんな環境に嫌気がさして日本への帰国まで考えています。

もし、事前にわかっていたら、ベトナムでもスーパーがたくさんある都会の会社に就職をしていたのに、、と後悔されていました。

食事面や生活面の不満は体の健康や心の健康に直結するため非常に大きな問題です。

たとえ仕事面で満足していたとしても生活が安定していないと長期的には仕事に支障をきたしてしまうかもしれません。

海外就職先を決める前に一度は就職する国に行き、食事や生活環境をチェックした方が良いですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、海外就職をした”後”の生活や仕事面での失敗の事例をご紹介しました。

具体的には、

・海外で働き始めたのに、日本と同じ環境で仕事をすることになってしまったケース
・日本から派遣されてきた駐在員とそりが合わないケース
・現地スタッフと仕事をするのが辛いというケース
・突然職場が閉鎖になってしまうケース
・海外での生活に馴染めないケース

をご紹介しました。

ただ、海外就職をした”後”の失敗例ではなく、海外就職、転職活動をする”際”の落とし穴や失敗も実は多々あります。こちらのリスクの方が正直大きいです。

そちらについてはまた別の動画でお話ができればと思います。

失敗のパターンを知ることで、人はそのパターンにハマらずに回避することができます。

少し怖いなぁ、、と思われた方もいるかもしれませんが、海外就職にはもちろんメリットもたくさんありますし、リスクを回避する方法もあります。

皆さんが多くのことを知り、納得のいくキャリアを歩んでいただければと思います。

本日は以上になります。

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岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒