海外就職成功事例

セブ在住歴8年のキャリアアドバイザーが語る!失敗しないセブ就職のすすめ

近年語学留学先として話題のフィリピン・セブ。
リゾート地でもあり、常夏で過ごしやすく、人々も温かい…そんなセブの魅力に魅了され、「セブで生活したい」と思う方も多いことでしょう。

「セブで働きたい!けど、実際どうなの?」
「セブ就職のメリット、デメリットって?」

今回の記事では皆さんのそんな疑問にお答えします!



こんにちは!
BEYOND THE BORDER ライターのペクです!

今回はセブ在住歴8年、これまでセブで数々の語学留学生のキャリア・進路相談に乗ってこられたキャリアアドバイザー池田源成(いけだ げんせい)さんにお話を伺ってきました。
日本のベンチャー広告代理店でキャリアをスタートさせ、セブで日本人向けフリーマガジンを発行する企業へ転職し、社内新規事業としてセブの求人情報サイトを立ち上げた池田さん。
お仕事を続ける中で人材事業に携わる面白みを感じ、現在も多くの語学留学生・求職者と真摯に向き合う日々を過ごしておられます。

今回は池田さん自身のご経験を踏まえてお話を伺うのはもちろん、数々のキャリア相談を受ける中で池田さんが感じることや伝えたいことを中心にお話を伺ってみました。
海外就職、特にセブ就職をご検討の方は是非ご一読下さい!

*親しみを込めて、記事内では「源成さん」と呼ばせて頂きます。

 

池田源成さんとは?

セブ在住歴8年!キャリアアドバイザー 池田源成氏

池田源成さん プロフィール
香川県出身、四国学院大学卒業。地元香川県のベンチャー広告代理店で3年間営業職に携わる。退職後、フィリピン・セブでフリーマガジンの発行・セブ島情報サイトを運営する、セブポットへ入社。在職中に社内新規事業として、求人サイト「ジョブポット」を立ち上げる。2016年にネスグローバル株式会社にキャリアアドバイザーとして転職し、留学・ワーホリ後のキャリア支援を行っている。
*プロフィールは当日伺ったお話を基に執筆。

 

「留学」、「国内就職」、そして「海外就職」で20代を“3分割”

元々テレビ番組の影響を受け、中学生の頃にまずは「英語」に関心を持ったという源成さん。
大学1年の夏休み、大学の交流プログラムで韓国へ留学したのが源成さんにとって「海外」に関心を持つ大きなきっかけになったとのこと。
この韓国留学を機に、30歳までの人生プランを“3分割”で大まかに決め、それを着実に遂行する20代を過ごしたと言います。

 

── 30歳までの人生プランを“3分割”。具体的に教えて頂けますか?

 

20代前半は「英語を勉強する」、中盤は「社会人経験を積みながら、ビジネススキルを学ぶ」、後半は「中盤までで培ったものを武器に、海外で働く」という計画でした。

韓国留学を機に、「海外って楽しい!」と思った僕ですが、当時から何かしら「保険」がないと行動できなかったんです。
大学時代の留学もすべて大学のプログラムですし、海外に行きたいからといって闇雲に飛び出すなんて絶対できない・・・。
英語とビジネススキルがあれば、海外で活躍できるだろうと僕なりに考えたからこその計画でしたね。

 

── 源成さんにとっては「保険」とのことですが、「準備」とも言えると思いますよ! 素晴らしい考え方だと思いました。決めた計画をどのように実現してこられたのか、順番に教えて頂けますか?

 

まず、「英語を勉強する」については留学に行こうと考えました。

そのために大学2年の夏休みには、大学教授に同行しながら1ヶ月間でアメリカを横断するプログラムに参加しました。
このときまで「留学するならアメリカ」と考えていましたが・・・実際現地で滞在する間に、1年間アメリカに留学するにはあまりにもコストが掛かることに気付いたんです。

一時は留学を諦めようともしたのですが、やはり諦めきれず、大学3年の夏休みに大学のプログラムで韓国・タイ・フィリピンを訪れました。
そこで、フィリピンは英語が公用語であると気付いたんです。
結果的にアメリカよりも大幅に安く留学できると知ったことから、翌年から休学し、フィリピンへ留学することになりました。

 

── フィリピンにはこの頃からご縁があったのですね! 留学から帰国後の「中盤」についてはいかがでしたか?

 

帰国後の就職活動では、広告代理店と旅行会社を中心に活動を進めていました。
尊敬する恩師が広告代理店からキャリアをスタートしていたこと、旅行代理店については大好きな旅行に携わりたかったことが理由でした。
ただ、実際に内定が出たのは別の業界の企業ばかりで、腑に落ちなくて・・・。

迷った末に一度すべて内定を辞退した僕は、秋頃から再び就職活動を始めたんです。
ここは正攻法で攻めても勝てないと判断し、電話帳の上から香川県の「広告代理店」の欄に掲載されている企業に片っ端から電話を掛けましたね。
その上で、選考ではフィリピン留学、ボランティア、大学内でのイベント企画・・・学生時代に頑張ったことを写真とともにPRしました。

その結果、ベンチャー広告代理店から内定を頂き、3年間とにかく必死で仕事をしました。

 

── 内定獲得までの方法が・・・すごいですね。広告代理店での3年間は事前に“3分割”していた計画通り、ということですよね? このときセブを選んだのはなぜですか?

 

そうですね。
ここまで計画的に進んだので、最後はいざ「海外で働く」という段階に来た訳です。

とにかく「海外で働く」ことが最優先で、国や業種にこだわりがあった訳ではありません。
たまたまフィリピン留学時代にセブポットの代表とは面識があり、その繋がりでセブポットに入社する運びとなりました。

セブに来ていざ働き始めると、海外で働くこと自体は達成してしまったので、「次は何をしよう」と気が抜けたような時期もありましたね。

 

── 「海外就職」がゴールでその先が描けないと、モチベーションが下がってしまうこともありますよね。私自身も経験しているのでとても共感できます(苦笑)。そこからどのように再びモチベーションを上げていったのでしょうか?

 

セブでいろいろな方と出会ってお話をする中で、いろいろと考える機会がありました。
そこで、30歳を迎える頃には、自分で何かしらビジネスができる状態になっていたいと改めて感じたんです。

目標達成に向けて、3分割した20代後半をさらに“3分割”することにしました。
1年目は「自分自身がセブで有名になる」、2年目は「知名度を基に、会社に新しい売り上げをもたらす」、そして3年目は「僕がいたからこそできる、新しいプロジェクトを社内で立ち上げる」という目標でしたね

その結果、若干時期はずれたものの、すべて達成してセブポットを退職しました。

 

キャリア支援や人材紹介事業を自身のコアビジネスへ

セブで行われる就職フェアの様子(写真右が源成さん) *写真はセブポット様より頂戴したものです。

ややお話は前後しますが、ここからはキャリア支援や人材紹介事業にセブで携わるようになったきっかけ、その背景にある思いについてお話を伺いました。

 

── セブ生活3年目の目標に掲げていた「新しいプロジェクト」が社内新規事業「ジョブポット」の立ち上げだと思うのですが・・・なぜ求人情報サイトを立ち上げようと思ったのでしょうか?

 

まず、僕自身がセブへ渡った直後と比べて、日本人経営の語学学校が増えることで徐々に留学生が増えてきました。
その上、日系企業もセブへ進出するようになり、セブで働く方も増えてきたんです。
すると・・・自ずと「セブで働きたい」という方や「従業員を採用したい」という相談が増えてきますよね?

最初は個人的に両者の相談に乗っていたのですが、ふと求人情報サイトを作ればいいのではないかと思ったのがきっかけでした。

 

── なるほど。事業を軌道に乗せるのは大変だったのではないでしょうか?

 

有難いことに、そのタイミングでセブへ進出することになった大手人材紹介会社様が全面協力して下さることになったんです。
担当者の方と一緒になって、セブの語学学校へ営業で廻る日々が続きましたね。
そのおかげもあって事業は軌道に乗り、既存事業に加えて新たな収益を会社にとって生み出せるようになったのはよかったですね。

あのとき「ジョブポット」を立ち上げたからこそ、セブ就職がここまで盛んになったと自負しています(笑)。
僕自身も業務を通して、人材紹介やキャリア支援に携わる面白さを強く感じたからこそ、今がありますし・・・。

 

── 確かに・・・セブで働く方にインタビューをすると、「ジョブポット」を通じて就職活動をされた方が結構いらっしゃいますね。現職へ転職された理由はもっと深く「人材」の仕事に携わりたかったからでしょうか?

 

基本的に僕は、「自分のため」にあまり行動できず、「誰かのため」だからこそ頑張れる部分があるんです。
求職者の方や企業様の力になれることが僕にとってすごく大きなモチベーションになるんですよね!

人材紹介業に深く携わりたい気持ちはもちろん、30代は「自分の力で勝負したい」と強く思っていたこともあり、セブポットを退職し、一旦はフリーランスに転身しました。
ちょうど現職の会社が人材紹介業を立ち上げるタイミングだったこともあり、僕がその代理店となる形で始めました。

とはいえ・・・現実はそう簡単ではありませんでしたが(苦笑)。

 

── 「簡単ではない」とはどういうことでしょうか?

 

人材紹介業は返金規定等もあり、雇用が成立したからといってすぐに収入が得られる訳ではありません。
また、求職者の方が相談にお越し下さって、実際に雇用契約が成立するまで時間が掛かるので、最悪の場合、かなり長期間無収入になることもある訳です。
現職の会社は留学事業にも携わっているので、留学代理店の業務でなんとか収入を維持する状態が続きました。
ただ、僕としては人材紹介業を主軸にしたい思いが強くて・・・。

それに、本来「求職者のため」に行動すべきところ、このような状況になると「日々の売上のため」に行動してしまうことにもなりかねないと思いました。
常に「誰かのため」に動きたい僕にとってはこの状況はかなり辛かったですね。

そこで、代表に相談し、現職の会社に入社する運びとなり、現在も人材紹介事業の責任者として勤務しています。
代表との出会いもこれまた運命的なんですよ!

 

── 「運命的」とは!?

 

セブポット入社初日にスタッフが企画してくれた食事会で代表と初めて出会ったんです。
セブに到着したのとほぼ同時に、代表との繋がりも始まったんですよね!
代表がセブ出張の度に食事を共にしたり、代表の紹介で新しい方と出会えたり・・・社長というよりアニキという感じでしたね。

セブポットに勤務していた頃から、人脈作りはかなり意識していました。
新しい出会いがあるような場所には積極的に顔を出すようにしていましたね。
年齢を問わず、様々な方とお付き合いができることはセブで生活するメリットの一つだと思っているので。

 

セブ在住歴8年のキャリアアドバイザー! 源成さんが語るセブ就職で心得ておくこと

ここまでは源成さんご自身のキャリアについてお話を伺ってきました。
ここからはキャリアアドバイザーとして数多くの求職者の方に向き合ってきた源成さんが考える、セブ就職のメリット・デメリットを踏まえた上でのアドバイスについて伺ってみました。

 

1. 「長い目で見てどうなりたいか」を考えてキャリア選択をすること

よく「セブの3年は日本の10年」だと求職者の方々にはお伝えしていますが、それぐらいあっという間に時間が過ぎていきます。
自分なりの目標や目的を持ち、その実現に向けて行動を重ねないと時間を無駄にすることになりかねません。
前に進むうちに変わるのは当然なので、大まかなキャリアビジョンは持った上でセブ就職に臨んで欲しいと思っています。

成長速度が速いというメリットがある反面、何も目標がなく、努力を怠ると堕落も速いペースで進みます。
目標や目的を持って日々を過ごすことで、スピードについていけずに途中で脱落するのを防ぐことができると思います。

「5年後、どこに住みたいのか」、「そのときに誰といるのか」・・・それぐらい大まかな決め方で構いません。
問いへの答え次第ではセブ就職が最善ではなく、他の選択肢の方が近道の可能性も大いにありますよね?

 

2. 「この国で生活できるか」を必ず意識する

セブに限った話ではありませんが、数年前と比べて海外就職のハードルは下がりました。
とはいえ、「普通の人でもできる」という訳ではないと思っています。

なぜなら、日本と異なる環境で生活し、文化の異なる方々と肩を並べて仕事するという意味で、海外就職は国内転職とは全く事情が違うからです。
海外就職にあたって特に意識すべきこととしては、「この国で生活できるか」だと思うんです。
仕事も当然大切ですが、1日の3分の2は「生活」であり、生活に馴染めず帰国するケースも散見されるので。

僕自身、セブ就職の相談を受ける際にはまず生活について話をしています。
家賃、光熱費、そして近年物価の上昇で思った以上にお金が掛かるという方が多いこと・・・すべてお話するようにしていますね。

ハードルが下がっているとはいえ、海外就職に臨むのであれば、それなりの「覚悟」と「準備」は必要と言えるでしょう。
日本と比べて過酷な環境に適応する力や自分なりのストレス発散方法を見つけることが大切ですよね。

 

3. 「3年でポジションを変える」を意識する

セブではものすごいスピードで成長でき、努力すればポジションをどんどん上げていける環境です。
同じポジションでいるのは長くて3年、それ以降はどんどんポジションを上げる意識を持った方がいいと思っています。
特に、海外の場合はポジションが上がらない限り、給与も上がらないので。

よく「長くて3年」というと、「3年で退職」や「3年で他国へ転職」とお考えの方もいらっしゃいますが、そうではありません。
会社は同じでも「自分のポジションを変える」ことを常に意識すべきだと思います。

 

最後に

なんだか厳しいことばかりお話してしまいましたが・・・(苦笑)、努力する素地があり、頑張る気概があるなら日本の3倍成長できる環境ではあります。

また、起業家・芸能人・意欲的で面白い若者・・・本当にいろいろな方に出会えることがセブで生活する最大の魅力です。
正直僕は自分に留学経験があることを特別だと思ったり、「年下に負けるか!」と思ったり・・・プライドがすごく高い時期がありました。
今までに出会ったことのないような方と出会うことで、自分を客観視できるようにもなりましたね。

せっかくのチャンスを存分に活かし、自分の目的や目標に向かって行動を積み重ねることが大切だと感じています。

 

まとめ

いかがでしたか?

セブ在住歴8年、数多くの求職者や留学生と向き合ってきた源成さんのお話、とても参考になりませんか?
セブだけではなく、他国での就職にも当てはまることなので、今一度まとめておきたいと思います。

 

セブ在住歴8年のキャリアアドバイザー池田源成さんが語る! 海外就職アドバイス
  • 「長い目で見てどうなりたいか」を考えてキャリア選択をする
  • 「この国で生活できるか」を必ず意識する
  • 「3年でポジションを変える」を意識する

 

また、個人的には20代を“3分割”で考え、着実にその実現に向けて行動し続けたことがとても素敵だと感じました。
3倍のスピードで成長できるという海外生活のメリットを存分に活かすためにも、きちんと目標を持って行動することが大切ですよね!

源成さん、この度は貴重なお話をお聞かせ頂きまして、誠にありがとうございました!
今後の益々のご活躍を祈念しております。

*今回ご紹介した池田源成さんが所属するネスグローバル株式会社のHPは>こちら
*今回ご紹介した池田源成さんのSNSはこちら>FacebookTwitterInstagram(LINE ID:gensay169にもお問い合わせ可)

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Jiyoung Baek

セブ留学がきっかけで東南アジアの虜に!! フィリピン・セブでの海外インターンを経て、ベトナム・ハノイで海外就職。約2年に渡って大好きな東南アジアで働きながら、旅をする生活をしていました。 現在は自身の海外経験を基に、旅するインタビュアーとして海外で活躍する方々を取材し、「海外で働くとは」について発信することで、海外で働きたいけど一歩踏み出せない方に挑戦のきっかけを作るべく奮闘中。 どんなときもアジアの眩しい陽射しのような笑顔を忘れず、頑張っています! 日々大事にしていること「やらない後悔よりやって後悔、何でもやってみる!」