転職エージェント訪問記:【インド】 Pasona India Private Limited
目次
Pasona India Private Limitedのご紹介
会社名:Pasona India Private Limited (旧社名:Team Pasona India Co. Ltd.)
本社:F-127&128, First Floor, Rectangle One, D-4 District Center, Saket, New Delhi - 110017
設立:2006年10月17日
事業内容:人材紹介、人材派遣、教育研修、人事コンサルティング
代表取締役社長:Ranen Gupta
インド日系人材会社として、インド全土に6拠点、日本人スタッフ10名及びインド人50名程度を要し最大規模を誇る。人材紹介及び人材派遣以外でも教育研修にも力を入れている点が他社との違いでもある。
今回のインタビューをさせていただいた鎌田とも子氏、代市あゆみ氏
鎌田とも子氏
大学時代、指導を受けたスリランカ人の教授に影響を受けてスリランカ、インドを訪問。現地の生活や文化、人々に大きなインパクトを受ける。新卒で人材系の会社に入社、3年ほどの実務経験を積む。同社退職後、日本語教師としてインドへ赴任。Pasona Indiaには2008年に入社、10年ほど勤務して現職(2018年5月時点)。
代市あゆみ氏
大学時代から海外に憧れを抱きフィリピン留学を経験。大学卒業後、実家のある千葉の地方銀行に入行、3年程実務経験を積む。その後、登録していたメルマガからの案内をきっかけにインドでの就職に興味を持つ。当時のパソナスタッフと話をしてPasona Indiaに入ることを決意、2年ほど現職として勤務(2018年5月時点)。
インドにおける日本人の就職状況
インドにおける日本人人材の就職状況を教えていただけますか?
インドにおける日本人の就業については、やはり日本人の強みである日本語を使う製造業の営業などの仕事が多いですね。具体的には下記になります。
具体的にどのような企業が活躍され、日本人の求人が多いのでしょうか?
SUZUKI、HONDA、TOYOTAなどの自動車、二輪メーカーとその部品を製造するメーカー及び製造商社などが活躍されています。また、エアコンの製造メーカーであるDAIKINなどもインドではシェアを獲得しています。どちらかというと、中堅規模の日系企業で現地採用の需要が多いですね。
インドで活躍できる日本人の人材とは?
どのような日本人が求められているか教えていただきたいのですが、まずは英語面について教えてください。
業界や職種によりますが、まずは生活できるだけの英語でのコミュニケーション能力があれば通るケースが多いです。TOEICのスコアでは650点前後あればチャレンジできます。
なるほど。スキル面ではいかがでしょうか?
例えば、営業職をご希望であれば、もちろん営業経験あれば良いのですが、経験がない場合でも採用されるケースは十分あります。社会人としての常識やマナー、マネジメント経験が重要視されますね。
どのような性格の方がインド就職が向いていますか?
海外志向はあるが、日本人としての感覚を持っている人が向いていますね。日本側や現地の日本人駐在員とインド側の橋渡しを求められます。
新卒の方でも採用されるケースはあるのでしょうか?
やはり社会人経験があった方が有利ですが、新卒の方でも採用されるケースもあります。企業は、長く勤務してくれて、やる気がある人を求めています。
ビザの取得の難易度はいかがでしょうか?
年間25,000ドル(280万円程度)以上という給与条件をクリアすれば良く、他国と比べてもビザ取得のハードルは高くはないです。特に大卒資格も必要ありません。
求人で求められる年齢についてはいかがでしょうか?
人材のニーズとしては20歳代、30歳代が多いとは思います。もちろん40歳代の求人もありますが、数は少なくなりますし、よりスキルが求められるようになりますね。
現地採用日本人のインドにおける生活はどうなのか?
現地採用の方は一般的にどのようなところに住んでいるのでしょうか?
一般的には、平均で月額25,000ルピー(40,000円)程度のフラットタイプ(シェアハウスのワンフロアに一人で住む)を選ばれる方が多いです。人によっては月額10,000ルピー(16,000円)程度のローカルの方が住むようなタイプを選ばれる方もいらっしゃいます。弊社で採用が決まった方には、住居が決まるまで3ヶ月ほどは弊社の女子寮に住んでいただくことができます。
デリー・グルガオン周辺の食事・買い物事情はいかがでしょうか?
各地に大型ショッピングモールが点在しており、その中にフードコートやスーパーマーケットが入っていて、食事や買い物の面で困ることはほとんどないと思います。特に食事においてはショッピンモール内のレストランからローカルの食堂、自炊など様々な選択肢から選ぶことができます。また、日本食レストランもグルガオンには多いですね。
日本人の皆さんは余暇はどのように過ごされるのでしょうか?
日本人のスポーツコミュニティがあるので、そちらで運動をされる方もいらっしゃいます。テニス、バトミントン、バレー、バスケ、ヨガ、ダンス、ゴルフなど様々なコミュニティがあります。
ちなみに代市さんはどのように休日を過ごされることが多いのでしょうか?
私の場合は家でゆっくり時間を過ごすことが多いですね。時々ショッピングモールやオシャレなカフェ巡りなどをしています。
交通の状況はいかがでしょうか?
営業車を支給され、それで通勤されるケースも多いです。メトロ(鉄道)、タクシー、オートリキシャなど多彩な選択肢があるので、さほど不便は感じないと思います。
インド人と仕事をするって大変?
インド人の方と働く上でどのような点に留意した方が良いですか?
彼らと私たちでは、当然生まれ育った環境や文化、言語も異なりますので、それらの背景を理解しないとミスコミュニケーションが生じることもありますね。
具体的にはどのようなことでしょうか?
例えば「書類を明日までに提出をしてほしい」とお願いをしても、ほとんど出てくることはありません。やはり頻繁にリマインドする必要があります。人によっては仕事が遅れたらどうなるのかをきちんと考えることができない人もいますしね。逆に私たち日本人はそういった彼らが苦手な面を補うことを求められます。
ポジティブな面もありますか?
もちろんあります。インド人は親日的ですし、協力的な方が多いです。きちんとコミュニケーションをとって、私たちが求めるものを理解してくれれば協力してくれます。インド人の方はとてもポジティブで前向きな方が多いです。そんな彼らに救われることもあります。
これからインド就職を考えられている方へ一言
これからインド就職を検討されている方に一言お願いします。
鎌田さん:キャリアチェンジするにはとても良いと思います。インドは就職のハードルも低く、間口が広いので、就職するチャンスが多くあります。仕事上もすぐに責任も持たせてもらえますし、英語を使ったマネジメント経験も積めます。日本に戻っても他国にいってもインドでの経験は注目してもらえて、今後のキャリアにとっても大きなメリットがあります。是非、インド就職に挑戦していただきたいです。
代市さん:海外に出たくて、モヤモヤしているなら是非インド就職を検討したいただけると嬉しいです。インドには、ご自身の英語力によって様々な仕事もあります。生活面で言えば、住めば都で住みやすいと思います。大変なこともありますが、それを乗り越えることで成長もできます。是非一歩踏み出してほしいです。
まとめ
一般的なイメージとしてインド就職はハードルが高いように感じられる人もいらっしゃるかもしれません。しかし、こちら来てみてインドのイメージは大きく変わりました。特に就職先が多い、グルガオンは、近代的な高層ビルも立ち並ぶ大都会ですし、生活面で困ることはあまりないと思います。
また、ある程度の英語を話すことができれば、チャレンジすることができるのもインド就職の魅力です。今後圧倒的に伸びゆくインドには大きな可能性があります。もし、興味がありましたら、是非、Pasona Indiaに問い合わせをしてみてください。