転職エージェント訪問記:【インド】RGF HR Agent India
目次
RGF HR Agent Indiaのご紹介
RGFは、リクルートグループが展開するグローバル事業においてアジアを中心とした人材斡旋領域を担当し、アジア各国に支社を持ちます。RGF HR Agent Indiaは2011年よりバンガロールに本社を置き、インド国内に6支社を構えて日本人6名、インド人100名弱を擁します。リクルートのブランドを持つことで、RGFにしかない案件も多く有し、20~30代の若手向けの案件を中心に、シニア向けの案件も取り扱っているとのこと。
社名:RGF Select India Private Limited (RGF HR Agent India)
Country Manager:森土 卓磨(Takuma Morido)
住所:704-705-706, 7th Floor, Vatika City Point, MG Road, Gurgaon 122002
TEL:(+91)124 4139711
Web:http://www.rgf-hragent.asia/india/
E-mail:enquiries-india@rgf-hragent.asia
今回のインタビューをさせていただいた森土 卓磨氏とはどんな人?
Country Manager/Japan Desk
大学時代から、インドの公用語である、ヒンディー語と同系の言語”ウルドゥー語”を学習。
新卒で皮革の商社に入社、3年の実務経験を積む。その後、RGFに入社し、上海支社を経て、2015年よりインド法人に入社し現職。
インドにおける日本人の就職状況について
インド就職はどのような人に向いていますか?
インド就職はビジネス力(英語力、交渉力)を高めるのに非常に良いと思います。マーケットが大きく成長しているので、日本のように成熟したマーケットで仕事をするよりビジネスチャンスが多く、同時に就業のチャンスも多いです。成長市場で働いてみたいという方にはピッタリだと思います。
インドにおける日本人人材の就職状況を教えていただけますか?
弊社における具体例は下記の通りです。
業種としては製造業が多いものの、金融・コンサルや会計事務所など様々な求人を揃えています。また、職種については営業及び経理・総務・秘書などのバックオフィス的な業務が多いです。地域別には日系企業数の多い、デリー及びその近郊のグルガオンがメインになります。
インドで活躍できる日本人の人材とは?
インド就職で求められる英語のレベルはいかがでしょうか?
インド就職に限って言えば、日常会話できる英語レベルからチャレンジできます。TOEIC500〜600点がエントリーレベルでしょうか。一方でコミュニケーションを自分から取ろうする積極的な方が求められますね。また、インド人をマネジメントする必要がある役職に就こうと思うとTOEICで800点以上のレベルは必要になります。
なるほど。インド就職をする際に求められるスキルはいかがでしょうか?
多くの方が日系企業で働くことになるので日本のビジネス経験はあったほうが良いと思います。ただ、インドでは新卒でも多くの場合でビザを取得することができ、就業のチャンスは十分に有りますね。
インド就職はどのような方に向いているでしょうか?
自主的にコミュニケーションを取れる方で声が大きい方ですね(笑)。インド人は自己主張をしっかりする方や、そもそも声が大きい方が多いです。彼らに負けない声の大きさも大切になります(笑)。
また、仕事をやり遂げるマインドやフットワークの軽さも必要な資質です。
逆にインド就職に向かない人はどのような人でしょうか?
精緻さにこだわりすぎない、違いを認めるマインドを持たないと難しいかもしれません。こちらでは日々想定外のことや日本では信じられないようなことが起こりますから。それから後はお腹が弱い人も向かないかもしれませんね(笑)。
現地採用日本人のインドにおける生活はどうなのか?
僕は昔はバックパッカーとしてインドを旅した経験があるのですが、少なくともグルガオンはとても住みやすい環境に感じました。
そうですね。こちらでの生活は悪くないと思います。こちらで現地採用で仕事をしている人は、やや高いのですが、コンドミニアムの1室を借りる方が多いですね。一方で、コンドミニアムをシェアされる方もいらっしゃいます。家具付きをだと40,000ルピー(64,000円)~程度です。また1ルームのアパートメントですと、最近は家具付きで25,000ルピー(40,000円)程度で借りることもできます。
食事についてはいかがでしょうか?
安く済ませたい場合は自炊をされる方が多いですね。ただ、日本食材店は品揃えが安定しなくて高いですね。外食についてはローカルの食事以外は意外と高いです。
また、日本料理屋でランチをすると日本並みに1,000円弱はします。ただ、インドと言えども、ここグルガオンではお酒も買えますよ。
お休みの時はどのように時間を過ごされているのでしょうか?
こちらは飛行機が比較的安いですし、インド国内や海外旅行にいく方も多いですね。また、日本人のコミュニティにはスポーツサークルが数多くありますので、そこで体を動かす方もいらっしゃいます。
ぶっちゃけ現地採用の方の懐具合はいかがでしょうか?
インド就職では現地採用といえども他のASEAN諸国と比べてもある程度給料をいただけます。また、比較的使う場所も少ないので1年で100万円くらい貯められる方もいらっしゃいます。
インド人と仕事をするとはどういうことなのか?
インド人は日本人と比べてどのような方が多いですか?
インド人は日本人と正反対の資質を持っている方が多いと思います。例えば、インド人はスピードを重視して、仕事の出来は7割程度で良いと考える方も多いです。また、コミュニケーションについてはとにかく話します。会議も時間がかかる傾向にあるので、必要な時は始めから時間を区切って行うことが大事です。
なるほど。そんな彼らと仕事をする上で気をつけるべきところはありますか?
インド人とのコミュニケーションですが、日本人の阿吽の呼吸はまず通じないと考えた方が良いです。日本人からすると「言ったことしかやってくれない」と感じることが多いと思います。また、指示やお願いは文章に落とすべきですね。
インド人のマネジメントはたしかに大変そうですね。
インドの方は日本人以上にプライドを大事にされる方が多いようにも感じます。そのため、なおしてほしことを伝える場合などは個室で伝え、納得していただかないと感情的に尾をひく可能性もあります。その辺りは気をつけるべきですね。
これからインド就職を考えられている方への一言
これからインドで仕事をすることを検討されている人に対して一言お願いします。
グルガオンに関しては、インドとはいえ生活は意外と快適です。ただ仕事については決して日本と比べて楽なわけではありません。でも、海外で英語を使ってビジネスをやりたい人にとってはチャンスに溢れてる環境だと思います。例えば未経験であっても、営業などの仕事に挑戦できる舞台があります。なんとかなるので、是非勢いで構わないので来てほしいです。得るものは大きいと思いますよ。
まとめ
インド就職は他のASEANと比べても、待遇は比較的恵まれていますし、語学力やこれまでのキャリアを考えてもハードルは高くないように感じました。ただ一方で、インド人のマネジメントはやはり大変な部分もあると思います。でもだからこそ、英語力やマネジメント力を鍛えることができ、成長できるチャンスに溢れて言えると感じました。もしそのような環境を得たいと思ったら是非、インド就職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。