スリランカ「駐在」から「現地採用」でインドへ!馬に魅せられた日本人女性の挑戦

馬場 美奈さんってどんな人?

日系商社 インド法人
経営企画部マネジャー(現地採用)

新卒で商社へ入社しタイ・中国の現地法人の管理業務を経験。
同社退職後、大手物流企業に転職。海外M&Aを2年担当後、スリランカにて買収した企業におけるPMI、営業統括として3年半駐在。
現職に至る。

馬に魅せられスリランカ「駐在」から「現地採用」でインドへ

元々、スリランカで駐在で働いていたのに、インドに現地採用でいらっしゃった経緯を教えてください。

スリランカでは3年半、買収先のPMI(※)の仕事で赴任をしていました。PMI業務が終了後、現場経験として買収先の事業会社で営業の仕事をしていましたが、スリランカという小さな島国での営業経験から、自分が出来ることの天井が見えてしまい、スリランカから出たいという思いが強くなりました。

(※)PMIとは、Post Merger Integrationの略で、M&A成立後の統合プロセスのこと。

具体的にはどうしてそのような想いを抱くに至ったのですか?

スリランカに駐在中、毎月のようにインドのバンガロールに通っていました。それは仕事のためにではなく、大好きな馬に乗るためです。私は12歳から乗馬を始めたのですが、高校1年生を過ぎた頃から止めてしまいました。本当に大好きだったのに。今考えるとこの世に生まれて一番後悔しています。大学以降、再開しようと何度も考えるも、高校卒業後にカナダに留学し、その後ずっと一人暮らしであったため、再開したくても乗馬に費やせるお金と時間がありませんでした。

はぁ、それがどのようにインド就職に繋がるのでしょうか??

今、プロのポロ(※)選手になりたいという夢があり、どうしても自分の馬が欲しいのです。

(※)ポロ…馬に乗りステッキ状のもので球(たま)を打ちあい、相手のゴールへ球を入れることをきそう競技。

なるほど、、って全然話が見えません。笑

スリランカには馬に乗れる環境はあったものの、各馬術競技において高みを目指すことは不可能でした。また、駐在だとどうしても会社の辞令で動かされてしまう可能性が高いです。そのため自分の馬を買って乗馬に明け暮れるためには、インドで現地採用で仕事をするというのが理想でした。自分が目指す馬術競技のポロは、ペルシャが起源なのですが、実は今の形でイギリス人により公式化されたのはインドのコルカタなのです。

それが理由!!馬場だけに馬馬鹿だったんですね。笑

もちろん、それだけではありません。隣の芝生は青く見えるもので、市場の大きさ、発展のスピードなどインドの可能性を肌で感じていました。スリランカでの限界を感じていたのもあり、このインドという大きな可能性を秘めた大国で挑戦したいなぁと感じたのがもう一つの理由です。

良かったです、、、きちんとした普通(!?)の理由も出てきて。笑

女一人、馬にまみれたインドでの仕事と生活とは?

インドでのお仕事の内容を教えてください。

弊社は、主に日系の製造会社に対して、一部自社で製造した部品も含めて、日本、中国、タイ、韓国などから輸入し、販売するビジネスをしています。

なるほど。その中で馬場さんのお仕事はどのような仕事でしょうか?

私は経営企画室のメンバーとして主に社長とともに事業戦略の策定から実行までを行っています。また、現状は総務人事の責任者としての仕事もしています。こちらは主にインド人の方と仕事をしていますね。

実はバリバリのビジネスウーマンなんですね(笑)。。こちらでの生活はいかがでしょうか?

こちらでの生活には特に問題はありません。なにせ、何もないスリランカから来たので天国に感じますね(笑)。

そうなんですね、、流石です。どのようなところに住んでいらっしゃるのですか?

住居は会社からは遠いのですが、グルガオンの南のポロ場近くのコンドミニアムに住んでいます。25階建て3LDKの最上階でプール、ジム付きで快適です。ただ、施工が悪く隙間風が入ってくるので、頻繁に掃除しないとすぐ砂だらけです。

もう何でもかんでも馬ですね(笑)。。食事はどのようにしているのでしょうか?

昼はデリバリーの食事を頼むことが多いですね。また、仕事は遅くまで会社にいるときも多いですが、自炊してなるべく野菜を摂るようにしています。日本の食材店や韓国の食材店もあり、特に困ることはありません。

余暇はどのように過ごされているのでしょうか?

土日はとにかく乗馬の練習場で馬と共に過ごしています。

ですよね。。わかりきったこと聞いた僕が馬鹿でした。

これは内緒なのですが、もうすぐ車とバイクが手に入りますので、毎朝乗馬の練習にいくつもりです。練習は朝6時スタートなので、5時半に家を出ることになります。1時間くらい練習して出社するつもりです。


ははは、もう狂っていますね(馬に)。笑

馬場さんの仕事観と今後のキャリアの方向性とは?

※写真はグルガオンの六本木と呼ばれているオフィス街
答えは大体予想できるのですが今後のキャリアはどのように考えていますか?

馬を買うのでしばらくはインドにいるつもりです。

もちろん、仕事についても今の社長のもとで鍛えてもらい、マネジメント力をつけたいと思っています。


ですよね(笑)。馬場さんにとっての仕事観とはどのようなものなのでしょうか?

仕事において、自分の価値を考えた時、私は自分でしかできない価値を生み出したいといつも思って仕事をしています。もちろん、必ずしもそれができるわけではないのですが。

私はスリランカにいる間、自分の駐在員という立場に疑問を持ってきました。駐在員といえど毎日トゥクトゥク自腹通勤で、駐在扱いされていませんでしたが、会社から車をもらい、待遇も良く、数年で本社に戻る。でもそれは自分の実力ではありません。私は現地採用で駐在並みに稼げる力をつけたいと考えています。そしてどこの国にいっても活躍できるような人材でありたいと思っています。そういう意味もあり、私は恵まれた駐在員の立場を捨てて、現地採用で働いています。

馬以外にもお仕事にも本当に真剣に向かわれていますね。昔からそうだったのですか?

特に日本にいる時は、本当に仕事だけに没頭していました。たとえ38度の高熱でも出社していました。でもある時、過労で倒れてしまったんですね。スリランカ駐在中も、周りに日本人が自分しかいない環境で、周りの働かないスリランカ人と仕事をしている中で、このまま仕事ばかりしている人生は嫌だし、悲しいと感じました。

だから、仕事以外に情熱を持ってできることを持っていたい。自分の本当にやりたいことである乗馬を再開したんです。

そうだったんですか。。これから世界を舞台に働きたいと思われる方に対して一言お願いします。

転職することはたしかに大きな決断だとは思いますが、是非、後悔しない生き方をして欲しいと思います。私自身、今日死んでも後悔しないですし、毎日を全力で生きています。また、特に女性の場合は日本にいると、結婚などの周りからのプレッシャーや、周りに同調しなきゃいけないと感じることが何となくあると思うんです。でも外に出てみると本当にいろんな生き方をしている女性がいます。是非、人生一度きりなので好きなことを好きなだけ楽しむのが良いと思います。

まとめ

みなさん、馬場さんのインタビュー記事をご覧になって何を感じましたか?ちょっと馬すぎない??と感じたかもしれませんが、彼女の経歴と仕事のやり方はバリバリのキャリアウーマンです。仕事に対しても本当に真剣で、今日死んでも後悔しない、と言い切れる生き方を確かにしているなぁと感じました。でもそういう人って男性、女性問わず魅力的ですよね。

インド海外就職をされている方は、ある意味変わった人が多いのですが、その中でも馬場さんはあまりにも凄すぎて、参考にならないかもしれません(笑)。でもインドに来て、自分らしく生きている馬場さんに出会えてとても嬉しかったです。彼女にように自分らしく生きていく方が増えると良いと思いました。

 

MinoriNishimura