忙しさにかまけてはいけない。
7〜8年前だろうか?
高校時代の友人の結婚式に参加した時の話です。
久しぶりの高校時代の友人との再会で
昔話に花を咲かせていました。
一通り式も終わり宴も終わりつに近づく中、
新郎のお父さんがされた新郎新婦への言葉が
僕には忘れられません。
「人生は短い。
忙しさにかまけてはいけない。
本当に大切なことをやってほしい。」
そんな言葉を新郎新婦に送っていました。
その新郎新婦は2人とも医者で、さらにその友人は脳外科医で
とても忙しい上に人の命を救うという大変な仕事をしています。
寝る間も惜しみ、10数時間に渡る手術を
絶対に失敗できないという緊張感の中、集中力の限界の中、
心をすり減らしながら日々やっているわけです。
そんな2人に送った言葉が
「忙しさにかまけてはいけない。」
皆さん、結婚式の晴れの舞台で新しい門出に立つ
二人にその言葉を送る父親を厳しいと思いますか?
僕には厳しいながらも暖かい言葉に感じました。
その会場にいた人の多くの人はそんな風に感じたと思います。
「忙しいにかまけてはいけない。」
今この一瞬を懸命に頑張っている息子たちへの言葉であるからこそ、
心に響いたのだと思います。
使い古された言葉であるかもしれません。
僕に向けられた言葉でもありません。
でも、この言葉は僕にとって金言となっています。
少し手を止めて、自分にとって何が大切なのか考えてみたいと思いました。