海外就職成功事例

海外駐在で抱いた危機感から「やりきる力」を武器にマレーシア就職!グローバル人材を目指す野澤央さんの奮闘記

「仕事がつまらなくて、毎日が辛い」
「そもそもこの仕事、本当にしたかった仕事だっけ?」
「もっと成長できる環境に移った方がいいのかな・・・」

最初はやる気に満ちて、一生懸命仕事に取り組んでいた人が、いつしかこんな悩みや葛藤を抱えるようになるという経験は少なくありません。
だんだんと仕事に慣れを覚えてくると、新しいことを学んで成長を実感する機会が減ったように感じられるからなのかもしれません。

今回お話を伺った野澤央(のざわ ひさし)さんも日本で仕事をしていた頃、そのまま仕事を続けても、先が見えない不安を感じていました。
そこから新しい可能性を模索するため、マレーシア駐在に挑戦。
現地の方と仕事をする中で、危機感を抱いたり、ご自身の力不足を感じる場面があったそうです。

その危機感を胸に、一度は基本的な仕事の進め方やより高い技術を学ぶべく日本で仕事をした後、マレーシア就職に成功。
野澤さんが成功した背景には、常に“やりきる”意識で仕事と向き合い続ける姿勢がありました。

今回、野澤さんには次の3点につき伺ってきました。

  • 転職が検討する際に、どのようなプロセスで意思決定すれば次のキャリアに繋げられるのか
  • 目の前にある仕事を“やりきる”ために、具体的にどのように取り組んだのか
  • 新しい環境に飛び込んで、どんな変化や気づきがあったのか

今のお仕事に不満や葛藤を抱えつつ、現状から抜け出す方法を模索している方は、野澤さんの経験から励みを得られるはず。
ぜひお読みください!

野澤央さん プロフィール
大学卒業後、プラスチック加工・成形メーカーに就職し、約10年間勤務。在職中は主に国内で技術者としてものづくりに携わり、うち2年間はマレーシアの海外新規工場の立ち上げに参画し、部署の責任者としてマネジメント業務に従事。2019年よりマレーシアへ移住し、現在は日系大手メーカーのマレーシア拠点で購買サポート業務を担当している。 *当日伺ったお話を基に執筆。

 

マレーシア駐在で危機感を覚え、日本で目の前のことを“やりきる”意識で挑み続ける

 

── 野澤さんは以前にマレーシアでの海外駐在もご経験され、現在も引き続きマレーシアでご活躍されていますが、元々海外には関心があったのでしょうか?

 

もともと英語が好きで、英語が話せるようになれたらいいなという漠然とした思いはありました。
ただ、特別に何か行動したことはなかったんですよね。

大学で学んだ工業デザインの知識を活かそうと、プラスチックの加工・成形メーカーに入社しましたが、その当初はプラスチック部品の設計業務に携わっていました。
ちょうど入社3年目を迎えた頃、マレーシアで新しく工場を立ち上げるという話が出てきたので、たまたま手を挙げたらチャレンジさせていただけることになったんです。
このマレーシア赴任が僕にとって初めての海外経験となりました。

 

── マレーシア駐在まで海外経験がなかったのは意外でした。なぜ海外駐在に挑戦しようと思ったのですか?

 

もともと携わりたい仕事ではありましたが、3年間で一通りの業務経験を積んだので、学べることは学びきったと感じていたんです。
仕事を通して伸ばせる能力やスキルにも限界を感じており、「このまま同じ仕事を続けても先が見えないのでは?」という疑問や不安が常にありました。
海外で新しく立ち上がった工場で、一部署の責任者として組織を作り上げていくという新しい経験を通して、自分の可能性を広げようと思いました。

同時に、英語で仕事ができるようになるのを、チャンスだと捉えていました。

 

── これまでとは違った業務に挑戦することで、ご自身の可能性を広げたかったのですね。マレーシア生活はどうでしたか?

 

現場でのマネジメントなど、経験のない仕事に携わる機会も多く、日本とは違う環境の中で思うように進まないこともあり、大変な部分は当然ありました。
それでも、自分が教えたことを現地スタッフの方々が習得していく姿を見れると、やりがいや喜びを感じるようになりました。

何より印象に残っているのは、「今後は英語を使って仕事ができないと生き残れない」という危機感でしたね。

 

── 「危機感」とは・・・。具体的に教えて頂けますか?

 

マレーシアの方々が当然のように英語でコミュニケーションを取りながら仕事をする姿に驚きました。
彼らにとって英語は、「第二言語であるにもかかわらず」です。

また、日本のものづくりは高い技術力と品質を誇っており、それが間違いないとは思う反面、焦りを感じる部分もありまして・・・。
というのも、マレーシアの技術者たちと仕事をする中で、彼らも一般的な設計業務やそれに必要な技術、一定の知識はきちんと持っていることを目の当たりにしました。
そのとき、マレーシアの技術者のスキルとレベルの高さから、これから先、日本の技術力やクオリティだけで戦っていくのは難しいように感じたんです。

約2年にわたるマレーシア駐在の経験を通して、今後だんだんと厳しくなる世の中で生き残るためにも、国を問わず誰とでも仕事ができるような英語力やビジネススキルが必要だという思いがより強くなりましたね。

 

── 一度海外に出たことで、多くの気づきがあったんですね。

 

海外駐在の経験を通してやりがいや面白みもたくさんありましたが、自分の力不足を痛感する場面もたくさんありました。
その過程で、もう少し日本で基本的な仕事の進め方やものづくりの技術を学ぶ必要性を感じたんです。
同時に、英語がもっと自然と口から出るようにしたいと思いました。

当然海外に身を置くことで経験できることもたくさんあると思います。
一方、基本的なビジネススキルや技術を磨くという意味では、日本語で理解・習得できるという観点から、日本に身を置いた方がいいと考えました。

駐在員としての任期を終えた後は一旦日本へ帰国し、できるだけのことを身につけた上で、機会を見て海外でまた挑戦しようと思っていました。

 

── もう一度海外で挑戦するために、帰国後に心掛けていたことはありますか?

 

自分で選んだ英会話の本を徹底的に声に出し、体で覚えていくという方法で、英語学習に注力しました。
最初は各ページのキーになる英文のみを1日5文ほど覚えていき、最終的には各ページの全文を覚えていきました。
僕なりのポイントとしては、英文を読んだり聞いたりした後、実際の会話をイメージしながら声に出すことです。
何度も繰り返すことで、本の中にある英文をどんどん自分のものにしていきました。

毎日少しずつ英語に触れるため、通勤時や仕事の合間はもちろん、仕事終わりの時間といった隙間時間を活用していましたね。

 

── とても参考になります。お仕事についてはいかがでしょうか?

 

じつは、日本に戻って3年ほどした頃から、新しく何かに挑戦する機会もなく、再び駐在前と同じような思いに苦しむことになりました。
ただ、同時に「今の環境で学べることやできることは本当にもうないのだろうか」と思ったんです。

そこで原点に立ち返り、より会社の業績に貢献できるように、通常業務に加えて、業務の効率化に取り組むことにしました。
とにかく「速く、正確に」を意識し、既存の業務フローの改善点を探しては、新しい方法を提案していました。

それは簡単なことではなく、実際に行動していくのは、とても骨の折れる日々で・・・。
でも、泥臭く仕事と向き合っていったおかげで、新しいスキルも身につきましたし、自分の努力を形にする面白さも実感しました。

 

「海外で活躍できる人材になりたい!」メンターの存在を支えに、マレーシアでさらなるスキルアップを目指す

 

── 最終的に、海外就職に踏み切ったきっかけを教えていただけますか?

 

3年ほどかけて、ある程度会社に対して提案してきたものが、納得いく形で成果が出てきたと感じたました。
その段階で、次のステップとして海外就職に踏み切ることにしました。

マレーシア駐在を経て「海外で活躍できる人材になりたい」という思いがずっとあったので・・・。
どうしても、もう一度「海外で挑戦したい」と思ったんです。

 

── 前職で「やりきった!」と感じられたからこそ踏み出した一歩だったんですね。数ある国の中で、なぜマレーシアを選ばれたのでしょうか。

 

もともと「英語を使って仕事ができるようになりたい」と思っていたので、英語環境であることが前提でした。
同時に、海外で仕事に打ち込むためにも、生活環境にストレスのない状況を作ることが僕にとっては非常に大切でした。
マレーシアは元々駐在経験もあり、現地での生活や環境をある程度イメージできたことが大きいですね。

実際にマレーシアで生活するようになっても、この点については非常に満足しています。
気軽に自分で車を運転して外出できる、ローカルフードも比較的口に合うなど、何気ない生活環境が整っているのはありがたいですね。
生活面でストレスがないことは仕事のパフォーマンスを維持する上でもとても大切だと思います。

 

── これから海外就職をされる方が、国を選ぶ際にも参考になりそうなお話ですね! 就職先はどのように決めたのでしょうか?

 

海外就職に際しては、これまで日本で築いたキャリアを活かして、スキルアップしたいという思いが強くありました。
それで、ものづくりやプラスチックに関する知識を活かしながらも、工場で技術畑として勤務するのとは別のスキルが得られるような環境を求めていました。

特に、問題解決能力が身につくであろうコンサルティングに近い仕事に関心があったため、もともとコンサルティングファームで勤務されていた、BEYOND THE BORDERの岡本さんにアドバイスをいただきました。
岡本さんには、実際にコンサルティングファームでどのようなお仕事をされ、どのようなスキルが必要とされるのかはもちろん、岡本さんご自身がどんなお考えをお持ちなのか・・・いろいろとお伺いしました。

現職の購買業務では、社内での課題や問題点をヒアリングし、解決策を提案していきます。
そこで、日本で培ったものづくりの知識を活かしつつ、僕が必要としていた問題解決のスキルを新しく身につけられると最終的に判断しました。

 

── マレーシア就職にあたっては、これまでに得たスキルに加え、新しい可能性を模索されていたんですね。

 

ほかには、今僕のメンターでもある日本人駐在員の方の存在が大きいです。
就職先の会社で成果を出すという意識を持つのは当然ですが、いきなり異国の地で成果を出すのは難しいと感じていました。
身近に相談できる方がいる環境が僕には必要でしたし、論理的に考えるメンターからの学びはたくさんありますね。

 

多民族国家マレーシアで働く中で直面した壁と乗り越える過程で起きた変化とは?

 

── 身近に相談できる方がいる環境というのも大事な要素だったんですね。現在のお仕事について、詳しく教えていただけますか?

 

日系メーカーで購買サポートを担当しております。

具体的には、担当エリアであるマレーシア・インドネシア・ベトナムの各拠点の購入データを分析し、よりコストが抑えられるような新しいサプライヤー(調達先)を探して工場に提案しています。
また、使用する化学物質の基準等が厳格化されているので、サプライヤーがきちんと規制やルールを守っているか管理しています。

最近ではインドネシア工場で、以前から行われていたプロジェクトの進捗を加速させていて、インドネシア拠点のサポートにも当たっています。
よくインドネシア出張にも来ているんですよ。(じつは、今回も出張先のインドネシアでお会いしてきました!)

 

── 今感じている、お仕事のやりがいを教えていただけますか?

 

まだ僕自身が完璧にはこなせていないところもありますが、日本にいたら任せてもらえないような大きな仕事を任せていただけることです。
裁量も責任も大きいので、大変なこともありますが、その分やりがいを感じています。
社内でトップマネジメントに近い方々とお仕事をする機会も多く、経営者の方々の視点や考え方に間近で触れられるので、学びがとても多いです。

また、現職では社内ミーティングを含め、日常業務のほとんどが英語です。
もともと英語を使える環境を強く希望していたので、毎日英語を使って仕事ができていることにも大変満足しています。

 

── 語学力・ビジネススキル向上の観点から、すごく満足されていることが伝わってきました。逆に、難しさや大変さはありますか?

 

言葉の壁というよりも、民族の壁を感じることが多く、それをどのように乗り越えていくかを日々模索しています。

多民族国家のマレーシアでは、毎日さまざまな民族の方々と一緒に業務に当たります。
お互いに業務上必要なコミュニケーションはとりますが、残念ながら、仕事で方向性が合わない場合、議論を通してお互いが歩み寄ろうとしないことがあります。
「どうせ言っても分からない」という民族間の諦めから、仕事が滞った経験もありましたね。

これは現地スタッフ同士の問題に限らず、日本人との間にも言えることでして・・・。
いかに、両者が壁を感じないようにするかが今も大きな課題となっています。

 

── なるほど・・・。そのような壁を乗り越えるために、何か心掛けていることはありますか?

 

あるとき、民族の壁に悩んでいると、現地のマネージャーがこんな言葉を投げかけてくれたんです。

「この環境に完全に適応するのではなく、現地の文化や考え方を理解した上で、日本人だからこそ持てる視点を持って、関わっていくべき」
この言葉がとても心に響きました。

それ以来、ことあるごとにこの言葉を思い出して、日本人しか持てない視点を意識するようにしています。
海外で日本人現地スタッフを採用するにあたって、何かしら現地スタッフにはない、考え方や役割を期待されていると思うので。

ほかには・・・少し肩の力を抜くこと、ですね。

 

── 「肩の力を抜く」、ですか?

 

マレーシアに来たからには成果を出さねばと自分を追い込み、心身ともに疲弊しきっていた時期がありました。
当時は体調が悪いまま勤務していたのもあり、現地スタッフから「不機嫌そう」や「楽しそうじゃない」と言われたりもしました。

一生懸命頑張っていたので、もちろん最初はとてもショックでした。
ただ、冷静に考えると、もう少し自分の時間を楽しみ、リラックスする意識を持った方が良いと思うようになりました。

その方が、結果的に、仕事でより良いパフォーマンスが発揮でき、人生も豊かになるし、周囲との関係も上手くいくんですよね・・・!

 

気になる今後と海外で働きたい方へのメッセージ

 

── 今日のお話から、マレーシアでいろんな変化や気づきがあったように感じられました。今後についてはどのようにお考えですか?

 

「海外で生活・仕事ができる自分でありたい」とは思っていますが、今のところ明確な目標がある訳ではありません。

まずは、今の仕事を通して会社に貢献できるようになりたいですね。
その過程で、マネジメントスキルや語学力をしっかりと磨いていこうと思っています。

常に「今を精一杯生きる」という意識で、今の自分ができることに一生懸命向き合ってきました。
今後もそう在り続けることで、道が拓けてくることもきっとあると思っています。

 

── とても素敵な考え方ですね! 最後に、海外で働きたい方へのメッセージをお願いします!

 

僕としては、いきなり飛び込まず、段階を踏んで挑戦したのが良かったです。
僕自身はたまたまマレーシア駐在の経験でしたが、誰にでも海外生活にチャレンジする機会は何かしらあると思います。
自分なりにチャンスを見つけて挑戦した上で、次の道筋をつけていくのが非常に有効だと思っています。

その上で、次のステップとして海外就職を目指すのなら、綿密に準備をする必要があります。
特に中途採用の場合は価値提供が求められるので、「どんな価値を提供できるのか」を明確にする必要がありますし、業務で必要なレベルの英語力を身につける必要もあります。
しっかり準備した上で、やって来たチャンスは逃さないという姿勢が重要なのではないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか?

「本当に目の前の仕事から新しく学べることは何もないのか」
海外就職を前に、日本で学べることやできることを“やりきる”意識で臨み続け、マレーシア就職に成功した野澤さん。
現状に慣れきってしまったと感じるとき、環境を変えるのも一つの手ではありますが、一度立ち止まって、野澤さんのような自問自答をしてみることも大切だと思いました。

野澤さんがマレーシアでたくさんの学びや気づきを得ながら奮闘する様子は、私にとっても大変励みになりました。
まだまだ大変なこともきっとあると思いますが、今後のご活躍を心より祈念しております。

野澤さん、今回は貴重なお話をお聞かせいただきまして、ありがとうございました!

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Jiyoung Baek

セブ留学がきっかけで東南アジアの虜に!! フィリピン・セブでの海外インターンを経て、ベトナム・ハノイで海外就職。約2年に渡って大好きな東南アジアで働きながら、旅をする生活をしていました。 現在は自身の海外経験を基に、旅するインタビュアーとして海外で活躍する方々を取材し、「海外で働くとは」について発信することで、海外で働きたいけど一歩踏み出せない方に挑戦のきっかけを作るべく奮闘中。 どんなときもアジアの眩しい陽射しのような笑顔を忘れず、頑張っています! 日々大事にしていること「やらない後悔よりやって後悔、何でもやってみる!」