転職エージェント訪問記:【フィリピン・マニラ】J-K Network Manpower Services
目次
J-K Network Manpower Servicesとは?
フィリピン全国約450社に対し、あらゆる職種・多様な国籍のマルチリンガル人材やエグゼクティブ人材の求人を取り扱う、フィリピン最大規模の人材紹介会社。
2013年の創業以来、フィリピンの最優秀ベンダーとして表彰されているほか、国内最大手企業はもちろん、国際的なグローバル求人も多数取り扱っています。
お取引をされている企業様の業種も多岐に渡っており、幅広く多様な求人を紹介できるのが強みです。
なお、人材紹介業の他にグループとして、オンライン英会話のレッスン代行業務や語学学校の運営も行っています。
オフィスはマニラ首都圏に属するQuezon Cityに位置します。
*当日伺ったお話と会社HPを基に執筆。
ご担当の方にお話を伺ってきました!
今回お話を伺ったのは古城様(写真中央)。
長年フィリピンに根ざして事業を展開されている方で、フィリピンに関する様々なお話をして頂きました。
古城さんご自身も大変親しみやすい方ですし、オフィスをご案内頂いた際の社内の様子も大変アットホームな雰囲気でした。
なお、日本人求職者の対応については松本様(写真左)と、英語に抵抗のない方であればフィリピン人スタッフの方が行っているとのことです。
フィリピンにおける日本人の就職状況
── 最近の日系企業の進出状況や日本人の就職状況について教えて頂けますか?
弊社のお取引先のうち、日系企業は3割ほどで、残り7割が外資系企業という状況です。
正直なところ、日系企業についてはあまり訪問しておらず、馴染みのお客様とのお取引が中心になっています。
よって、あまり日系企業の景況感等は掴めていない部分もありますが…以前と比べてはるかに進出が進んではいますよね。
また、企業における日本人のニーズはまだありますが、フィリピン国籍で日本語ができる方が最近では重宝される傾向があります。
ここには、各企業における外国人枠の制限がありますし、ビザ申請のコストも掛かるという背景がありますね。
実際、「日本人を採用したいのですが、枠がいっぱいで採用できなくて・・・」というお声があったりもします。
── 求められる業種や職種について教えて頂けますか?
業種については・・・BPO、IT、製造、不動産、銀行・金融、コンサルティング、カジノと多岐に渡ります。
お取引先の7割が外資系企業という事情もあり、ほとんどが外資系企業での求人です。
中には、フォーチュン500に入るような企業様の求人もあったりしますね。
職種については、営業も当然ありますが、コールセンターでのカスタマーサポートの求人が圧倒的に多いですね。
また、ITエンジニアやエレベーター・エアコン等の保守管理ができるエンジニアが圧倒的に不足しているという印象があります。
その他、事務や経理、秘書、フィリピン人スタッフの管理やマネジメントを行うポジションでの求人なども当然あります。
── 求められる語学力やスキルについて教えて頂けますか?
基本的に英語で日常会話ができれば問題ありません。
ビジネススキルについても、営業職やカスタマーサポート職については必ずしも同業種での経験が必要という訳ではありません。
ただ、企業側は「長く働きたい!」という意欲を持った方を求めているので、その心構えは持っていて欲しいですね。
フィリピンで就職した場合の待遇について
── 現地採用の場合の給与についてはどの程度が目安になりますか?
基本的には、8万ペソ~9万ペソ(約17.2万円〜19.4万円)スタートが目安ですね。
中には、コールセンターのカスタマーサポート職で12万ペソ(約25.8万円)という案件もありますが、当然ながら多くはありません。
公認会計士等の専門的な資格やスキルをお持ちの方であれば、さらに給与額は上がります。
また、人材が不足している設備の保守管理ができる人材も給与が高く出る場合もあります。
先程申し上げたエレベーターの保守管理をするような職種で、月額25万ペソ(約53.4万円)を給与として支給した上で、社用車と社宅つきという案件も過去にはありましたね。(注:このような求人も多数ある訳ではありません。)
*レートについては1ペソ=約2.15円として計算(以下についても同様)。
── 外資系企業と多数お取引があるとのことですが、日系企業と外資系企業で待遇に違い等はあるのでしょうか?
日系企業と外資系企業の待遇の違いについては・・・一概には言えません。
ただ、給与体系に違いがあることが多いですね。
日系企業は基本給のみですが、外資系企業では多様な国籍の方が勤務する都合上、基本給+言語手当という体系になってることが多いです。
これは、「基本給は全員一律、その上に日本語ができるアドバンテージ分を加算」という説明をした方が、企業側でフィリピン人スタッフの方の不満を抑えることができると考えているからです。
注意してほしいこととしては、"13 month pay"(13ヶ月給与・クリスマス前に支給されるボーナス)の給与1ヶ月分は基本給であるということです。
言語手当はあくまで手当なので、求職者様にとって賞与の額については日系企業に分があるかと思います。
── 給与以外の待遇についてはいかがでしょうか?
保険については、フィリピンの主な民間団体健康保険(HMO)を掛けてくれる企業様がほとんどです。
通勤手当については支給してくれる企業様も増えてはきましたが、支給しないことが一般的ですね。
フィリピン就職をご検討の方へのメッセージ
── 最後に、フィリピン就職をご検討の方に何かメッセージをお願いできますか?
フィリピンにはチャンスが溢れていると思っています。
日本で特に挑戦したいこともなく、流されるままに仕事をするよりは、フィリピンのグローバル企業で3〜4年働いたという経験を積むことで、次のキャリアにおける可能性もぐっと広がると思います。
実際、弊社から紹介した求職者の方にも、新卒でフィリピン就職を果たし、真面目に業務に取り組んだ結果、最終的に本社で採用されたというケースもありました。
一方で、異国の地で働くのは想像以上に大変なこともあります。
「日本が嫌だから」や「フィリピンなら楽そうだから」というマインドでお越しになるのは困ります。
ネガティブな理由で来てしまい、目先の利益を求めて転職を繰り返す事例も散見されるので、注意が必要でしょう。
まとめ
他の日系転職エージェントとは違い、外資系企業の求人を多数有するという強みを持つ、J-K Network Manpower Services。
古城様のお話でも、他の人材紹介会社様と求人が重複するということもほとんどないとのことでした。
転職活動において、可能な限り多様な選択肢を持つことは非常に大切なので、他とは違った求人を多数有するという点で是非登録して頂きたい1社だと感じました。
また、フィリピン最大規模の人材紹介会社でありながら、アットホームで親しみやすい雰囲気も大変魅力的。
フィリピン就職をご検討の方は是非一度J-K Network Manpower Servicesにお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?