転職エージェント訪問記:【タイ・バンコク】Best Staff Recruitment
目次
1.Best Staff Recruitment 会社概要
2009年3月設立。主として在タイ日系企業を対象にしてタイ人ならびに日本人の人材紹介事業及びそれらに関わる総合人事・労務コンサルティング事業を展開。
住所:19Fl. Room No.1902 Bangkok Business Center, 29 Soi Ekkamai Sukhumvit 63 Road, Bangkok 10110
※BTSエカマイ駅(1)番出口から徒歩7分
2.金井健一(代表取締役)/中嶋しのぶ(マネージャー)
金井健一
公認会計士。公認会計士2次試験合格後、新日本監査法人に入社、PwCコンサルティング、みらいコンサルティングにて監査業務、税務、業務改善、国際業務、M&A、事業再生業務など幅広い業務に携わる。2013年にFair Consulting グループに入社。Fair Consulting Thailandの立ち上げに参画し、代表に就任。現在Best Staff Recruitmentの代表も兼任している。
中嶋しのぶ
ワーキングホリデーやバックパッカーでオセアニア~東南アジアを中心に旅をし、スキューバダイビングにはまる。2007年にタイに移住しローカル向け日本食屋台経営、日系コンサル会社を経て2014年Best Staff Recruitment入社。
3. タイにおける直近の経済状況
岡本:最近のタイ経済・政治の状況を教えていただけますか?
金井さん:直近のタイ経済自体は昨年度に比べると若干上向きといった感じです。バンコクの洪水や政治クーデターによる混乱によって経済も伸び悩んでいる状況です。特に政治は右に行ったり、左に行ったりと落ち着きませんね。
岡本:それでは日本人の求人も伸び悩んでいるのでしょうか?
金井さん:そうですね。日本人の求人もほぼ横ばいと言ったところです。優秀な日本語を話すことが出来るタイ人が多いので日本人の需要はそこまで高まってはいません。しかし、求人自体は常にあります。
4.タイの日本人の就職状況について
岡本:どのような求人案件が多いのでしょうか?
金井さん:日本企業に対する営業職など日本人的感性と日本語が必須な案件になります。タイ就職全体で言うと製造業関係が多いかと思いますが、弊社に限って言えば、求人はバンコク市内のサービス業や販売会社が中心になっています。
岡本:どのような職種の仕事があるのでしょうか?
中嶋さん:例えば営業で言えば工場向け設備の営業のような仕事が多いです。また経理関係であればタイの会計や税務を理解している人などが求められています。生産管理で言えば、現場のアシスタントマネジャー、事務関係で言うと旅行会社のカウンター業務などがありますね。
岡本:語学力はどの程度求められますか?
中嶋さん:TOEICで言うと550点くらいあれば、タイ語ができなくても就職活動は出来るでしょう。ただ、それ以下ですと ある程度のタイ語は必要になりますね。
5.タイにおける就職活動の手順
岡本:タイにおいてはどのように就職活動は進んでいくのでしょうか?
中嶋さん:お電話、ネット経由でお問い合わせを頂いた場合、まずは履歴書をいただくことになります。その後、求職者様がバンコクにいらっしゃるようでしたら直接お会いして、また日本にいらっしゃる場合はSkypeにてお話を伺います。そこで求職者様のニーズやご経歴をお聞きした上で、ご希望に沿った求人案件をご紹介することになります。
岡本:企業の面接は対面になるのでしょうか?Skypeで決まる場合もありますか?
中嶋さん:稀にSkype面接のみで決まる場合もありますが、基本的には対面での面接になりますね。
岡本:面接ではどのようなことを聞かれるのでしょうか?
中嶋さん:特に変わったことは聞かれません。「どうしてタイで就職をしようと思ったのか?」「これからタイでどのようなことにチャレンジしていきたいか?」「将来的には日本に戻ることを希望しているのか?」などはよく聞かれる質問ですので答えを準備しておいても良いかもしれません。
岡本:御社のサービスの特徴はありますか?
中嶋さん:きめ細かく対応させていただいていますので、リピーターの方もいらっしゃいます。また企業側も求職者側も同じ担当者が担当致しますのでコミュニケーションの齟齬によるミスマッチは起こりません。企業側にも求職者側にもご満足いただいていると思います。
6.タイ人の特徴とタイ就職で求められる人物像
岡本:職場で一緒に働くことになるタイ人の特徴は何かありますか?
中嶋さん:タイ人はだからと言って日本人と変わるところはさほどないと思います。ステレオタイプにこうと言えないのがタイ人の特徴でないでしょうか?価値観は人によって大きく異なります。家族やプライベートを大切にされる方もいますし、日本人以上に仕事を一生懸命される方もいます。先入観をあまり持たない方が良いかもしれません。
岡本:タイで活躍できる人はどのような人でしょうか?
中嶋さん:まず最も大切なものはコミュニケーション能力だと思います。それから自分で考えて動ける人でないと難しいかもしれません。タイの職場では日本の様に既にシステムが出来上がっていることは稀です。既にマニュアルがあるということもまずないでしょう。そういった環境の中で自立的に動ける人が求められています。日本で就職出来ずに逃げてきたような人は難しいかもしれません。
岡本:最後にこれからタイで就職することを考えている人に対してメッセージをお願いします。
中嶋さん:新しいことをしたり、情熱を持って仕事をすることは楽しいです。是非、ワクワクした気持ちでタイに来て仕事に臨んでもらえればと思います。
岡本:金井さん、中嶋さん、本日はありがとうございました。
金井さん、中嶋さん:こちらこそありがとうございました。
7.インタビューを終えて
実は金井さん(通称:ケニーさん)は僕が日本でコンサルティング会社で働いている時の公認会計士の先輩です。かなりファンキーな先輩なのですが、今回ご紹介させていただいたBest Staff Recruitment以外にも同じビルのフロア内でFair Consulting Thailandというコンサルティングファームを立ち上げられ活躍しています。Fair Consulting グループはアジア各国にオフィスを持つグローバル・コンサルティング・カンパニーで会計・税務・法務などのプロフェッショナルサービスをワンストップで提供しています。タイに限らず、アジア各国の進出をご希望されている方は是非、お問い合わせ下さい。