海外就職成功事例

日本の旅館から世界への挑戦!ホーチミンの人材会社で活躍する女性の軌跡

こんにちは!
BEYOND THE BORDER 代表の岡本(@tokamoto1979)です!

今回はベトナム、ホーチミンの大手人材会社に勤務する長内照実さんにインタビューをさせていただきました。

長内さんは元々、静岡県熱海市の旅館で営業企画や管理の仕事をされていました。

そんな彼女がどのようなきっかけでベトナム・ホーチミンで働くことになったのか?また、現在はどのような仕事や生活をしているのか?さらには今後はどのようなキャリアを歩んでいきたいと思っているのか?についてお話を伺っていきたいと思います。

ベトナム・ホーチミンの人材紹介会社で活躍する長内 照実さんとは??

ホーチミンの人材紹介会社で活躍する長内照実さん

長内照実さん プロフィール
ベトナム歴2年半。35歳(2019年時点)。青森県出身。2017年人材紹介会社JAC Recruitment Vietnamに入社し、人材コンサルタントとして日系企業の採用支援、日本人海外転職希望者の転職支援を行う。それ以前は、弁護士を目指しロースクール卒業→司法試験を受験したが合格できずそこから社会人デビュー。元々好きだったホテル、飲食事業を展開する事業会社で法務等経験後、現場のわかる仕事がしたいと現場の旅館で働くことに。営業企画、新規事業責任者など経験後、念願の海外転職に踏み出し現職。バックグラウンドを活かし弁護士・会計士・コンサルタントなど専門職、及びホテル・飲食などサービス業界の紹介が強み。2018年ベストコンサルタント賞を受賞。

 

日本ではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

 

熱海の日本旅館で働いていました。俳優、政治家、スポーツ選手など有名人がお忍びで来るような、歴史ある高級旅館でした。

女将ではなく、宿泊プランの企画からテレビ番組の取材対応、ウェディングプランナーから数字の管理ときどきVIPのお客様接客など、現場以外の仕事を幅広く担当していました。

それまでは本社の管理部で働いていたのですが、現場で働くようになってから、会社は人材が肝心だな、と「人」に関心を持ち始めました。

 

どのようなきっかけでホーチミンで働くことになったのですか?

 

当時の社長との運命的な出会いです(笑)

この人と一緒に働きたい、と思った会社が偶々ホーチミンにありました。もちろん、ベトナムという国自体視野には入れていましたが、当時はアジア複数国で考えていました。

 

海外で働き始めるにあたって、大切にしている価値観や実現したいことってあったのですか?

 

元々いつか海外で働きたいと小さな頃から漠然と思っていました。その後、2011年東日本大震災、当時はロースクール卒業時で弁護士の道しか考えていませんでしたが、そのときに弟妹が震災で危険な目に合っていたこともあり、これをきっかけに、今死んでも後悔のないような生き方をしよう、やりたいことは早く実現させよう、と常々考えるようになりました。

また、社会人デビューが遅かったこともあり、35歳を前に、数年で同期の10倍くらい成長するにはどうしたらいいか悶々と考えていた頃でもありました。旅行ですら海外に出たことがなく、この会社で働くために人生で初めてパスポートをつくったくらいで。笑

正直海外に飛び出すのは怖かったですが、まずは話だけ聞いてみようと、海外就職サポート会社主催のセミナーに参加したことがきっかけでした。そのときに当時の社長との出会いや、間もなく数社からお声がけがあり、幸運なことにとんとんと海外行きの話が進みました。

 

 

ホーチミンではどのような仕事をしているのか?

 

ホーチミンではどのような仕事をされているのでしょうか?

 

主に、在ベトナム日系企業の採用コンサルティングと海外転職を希望する日本人のキャリアコンサルティングをしています。その他、ベトナムへの新規進出を検討する企業に対し、採用面でのアドバイス等もしています。

 

お仕事をする上でのやりがいってどこにありますか?

 

クライアント企業と良い候補者がマッチングしたときです。
入社が決まったときはもちろん嬉しいのですが、入社後候補者が活躍している様子をご本人やクライアント企業からお聞きすると、お繋ぎできて本当に良かった、となんとも言えない気持ちになります。

 

ベトナムで仕事をする際に苦労していることってありますか?

 

仕事よりも海外という生活環境に慣れるのに少し苦労したかもしれません。あとは、英語を使って仕事をするということでしょうか。最初の頃は、ベトナム人人事担当者から英語での電話が来る度にヒヤヒヤしてました。

 

ベトナム人と仕事をするのってどうですか?日本人との違いは?

 

まず、ベトナム人はまるで家族のように本当によく助けてくれます。例えば、これほしいんだけどどこに売ってるんだろうと聞くとわざわざ買ってきてくれたり、具合が悪そうだと大丈夫?とフォローしてくれたり(笑)。この距離感が近いところに最初日本人は戸惑うかもしれません。

また、よく観察・評価→皆で情報シェアしてます。給与はベトナム人同士は皆お互い知ってるといっても過言ではないですし。日本人もよく観察されていてベトナム人スタッフ間で細かな情報も共有されてるようです。

あとは、良くも悪くも今にフォーカスしてます。例えば、新しい案件には注力するけど、前の案件については忘れられていることも多々あるので、そういえば前の案件どうなった?とよく進捗確認はします。その反面、今というこの時間を楽しむ!ということを教えてもらいました。

総じて言えば、ベトナム人は他の外国人に比べて真面目と聞きますし、日本人と一緒に働きやすいかと思います。海外ではあくまでも私達日本人はマイナーな存在なので、この国で働かせて頂いているという感覚があれば、彼らも協力してくれている気がします。

当たり前ですが、外国人ですので、日本と同じ働き方を求めるのは違うと思っています。これを求めるがゆえに、苦労されている日本人が多い気がします。

 

 

ホーチミンでの生活ってどう??

 

ホーチミンの生活はどうでしょうか?

 

快適です!海外にいながら生活のストレスをほとんど感じないのがホーチミンの魅力かと思います。

まず気候ですね。一年中30℃ちょっとで天気が良く湿気のない暑さです。毎日朝起きると青空が広がっていて今日も一日頑張ろうと清々しい気持ちになります。また食事についても宗教による制限がなく(ベトナムも約8割は仏教(※))日本食はじめ選択肢がたくさんあります(日本食定食ランチ500円程度)。また、お酒の制限もなくビールも安いので(生ビール150円程度〜)好きなものを飲み食いできます。飲み会も日本食の場合は一人頭2500円程度〜でしょうか。

最後にホーチミン人の気質、OPENで優しく笑顔が多い、という環境ですね。道に迷っているとすぐ大丈夫?と教えてくれますし、いつもにこにこしていて小さなことに悩んでいてもまあいっかと思えたりします。ベトナムに来て心なしか笑顔でいる時間が増えた気がします。

(※)ジェトロのHPより(詳細はこちら

 

逆に、日本と比べて不便なことや困ったことってありますか?

 

最初は日本の快適さと比較し不便さを感じていましたが、今はほとんどないです。日本食も安く選択肢がありおいしいですし、日本の日用品等も日本よりは少し高いですが手に入ります。強いて言えば、移動は車が基本なので運動不足になりがちなことでしょうか。私も来て半年で7kg太りました。笑

 

休日や余暇はどのように過ごされていますか?

 

休日は、家でのんびりしたり本を読んだり運動したり自炊したり。時々、ベトナムに来てから始めたゴルフのラウンドや打ちっぱなしに行ったりします。ただ、ベトナムに来てからは平日の残業が少なくオンオフはっきりした生活になったので、休日にまとめて休もうという感覚がなくなりました。

余暇は、ベトナム国内や周辺アジア国に旅行しています。国内は1時間もあればリゾート地がいくつかありますし、周辺国もLCCで安く短時間で行けるので、金曜仕事後夜飛んで日曜夜戻ってくる、ということが気軽にできます。

 

 

これからのキャリアの展望

 

今後、どのようなキャリアを歩んでいきたいと思っていますか?

 

元々自分で起業したいと考えていたので、近い将来実現したいです。ベトナムに来て、起業のハードルは下がりました。ベトナムは起業されている方に出会える機会も多く、副業OKな国なので昼は会社勤務、夜はバーを経営、というように副業されている方も少なくないです。

また、ベトナムで様々なことを教えてもらいよくしてもらったので、ベトナムの未来に繋がる仕事ができればと思います。

 

これから海外で仕事をしようと考えている人へ一言

本気で海外でチャレンジしてみたい方には、まず一歩を踏み出してみてください、とお伝えしたいです。周りのベトナムに飛び出してきた方からもよく聞きますが、この踏み出すということが海外での仕事よりもハードルが高いかもしれません。

私も出る前は留学経験もないし英語力もまだまだだしと少し躊躇しましたが、来てみて本当に良かったと今なら思います。JAC Recruitmentグループもサポートしますので、海外で働いてみたいという方、まずは一度ご相談ください。

(お問い合わせはこちら

まとめ

元々海外で働きたいという希望を持っていたとのことですが、偶然の出会いからベトナム就職をすることになった長内さん。それぞれのステージで一歩踏み出すことで次のステップが見えてきたり、チャンスを掴まれてきたのだと感じました。

近い将来は起業を志しているとのことですが、その懐に飛び込む人柄で様々な出会いや偶然を味方にしながら実現させてしまうのだろうな、と思いました。

これまで起業をされた様々な方へのインタビューをしてきましたが、偶然の出会を活かしてチャンスを掴んできた人がとても多かったです。如何にして幸運な偶然を活かすのか?というのはキャリアを考える上で非常に大切な視点だと思いました。

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岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒