海外インタビュー

新卒で海外エンジニアとしてタイで活躍!花屋拓馬さんが語る「海外で働く魅力」とは?

こんにちは!
BEYOND THE BORDER ライターのペクです!

今回はセブ留学・ベトナムでの海外インターンを経て、新卒でスタートアップ向けの開発をメイン事業とするGAOGAOへジョイン、現在はバンコク拠点でご活躍されている花屋拓馬(はなや たくま)さんにお話を伺ってみました。

大学時代から海外でエンジニアとして活動する今に至るまで、様々な挑戦をされてきた花屋さん。

自分の可能性を広げたい、もっと新しい世界を知りたい

その強い思いと好奇心が行動の原動力。
ときに悩み苦しむ時期もありましたが、周囲の方々と積極的にコミュニケーションを取りながら乗り越えてこられました。

類まれな行動力はもちろん、周囲への感謝を忘れない謙虚さも兼ね備えた生き方は多くの皆さんの参考になるのではないでしょうか?
海外就職をご検討の方、特にエンジニアとして海外就職をご検討の方は是非ご一読下さい!

 

花屋拓馬さんとは?

新卒でエンジニアとしてタイ就職を果たした 花屋拓馬さん

花屋拓馬さん プロフィール
2019年大阪大学基礎工学部卒業後、スタートアップ向けの開発をメイン事業としているGAOGAOへジョイン。ベトナム・ホーチミン拠点にて3ヶ月ほど日本人エンジニア向けの教育事業に携わった後、タイ・バンコク拠点に移り、バンコクにある日系企業のシステム開発に従事。大阪大学在学中よりフィリピン・セブでのIT留学(2015年)やベトナム・ハノイでの海外インターン(2017年)、日本でアプリ開発のアルバイト(2018)など、国内外を問わず多様な経験を有している。

 

大学生のうちから留学やインターンで海外へ!積極的で素敵ですね。
なぜセブ留学へチャレンジしたのですか?

 

何か新しいことに挑戦して視野を広げたいなと思ったのがきっかけです。
僕はあまり自分の可能性を狭めたくないと思っていたので、大学の学部を選ぶ際に割といろんなことを幅広く学べる基礎工学部を選びました。
専攻は生物工学、周囲の先輩方は大体メーカー等で研究職をされるケースが多い学部でした。
4年次に行われる1年間の卒業研究を見据えて、各研究室を廻って話を聞いたのですが、僕の前に広がるであろう選択肢が自分の将来やりたいこととはなんとなく違う気がしたんです。

 

海外への強い拘りというよりは、「自分を変えたい」という思いが強かったのでしょうか?

 

う〜ん、難しい質問ですね(苦笑)。
元々すごく英語が好きでしたし、漠然と海外への憧れのようなものはありました。

あとは、セブ留学を決意した頃にちょうどiPhoneが流行っていて。
iPhoneアプリを作れたらカッコいいなと思ったんです。
幼い頃からゲームが大好きで、ゲームを作りたいという思いがあった時期もあったので。

だからこそ、セブでプログラミングと英語を同時に学ぶというIT留学に惹かれた部分はありましたね。

 

セブ留学を経て、ハノイでの海外インターン〜壁にぶつかりながらも前に進み続けた学生時代〜

 

3ヶ月のセブ留学が初めての海外生活。行ってみてどうでしたか?

 

いや〜楽しかったです(笑)!
今でも連絡を取り合うようなエンジニア仲間や台湾人の友人ができましたし、フィリピン人の先生方もすごく仲良くしてくれて、週末もよく一緒に出掛けていました。

自分の中で最も大きかったのは、日本人エンジニアの先生方と出会えたことです。
自分と年齢がほとんど変わらない方々が海外で、プログラミングという自分のスキルを活かしてご活躍されている・・・その姿が本当にカッコいいと感じました。
講師の先生方とはよく懇親会でもご一緒させて頂きましたが、最初は大変だったという苦労話も伺ったものの、本当に楽しそうに仕事をされる様子が窺えて・・・とにかく刺激的でした。

 

セブで素敵な出会いがたくさんあったんですね!
それがハノイで海外インターンに挑戦するきっかけになったのでしょうか?

 

セブでのIT留学を通して、プログラミングを通して一からもモノを作り上げていく楽しさに気づき、もっと実務を見てみたいという思いが芽生えていました。
せっかくならもう一度海外で挑戦したいと思っていた頃、知人がSNSで投稿していた「海外インターン募集」の記事を見たんです。
もう・・・即応募してました(笑)!

 

ただ実務を見るだけなら日本の会社でもよかったように思いますが・・・
なぜもう一度海外で挑戦したいと思ったのでしょうか?

 

セブ留学までは、英語が好きだから漠然と海外も好きぐらいの気持ちでした。
が、セブ留学を機に、海外で活躍したい気持ちや海外が好きな気持ちは僕の中で確信に変わりました。
自分にとって全てが新しくて、「〜べき」や「〜しなければならない」のような縛りがないので、子供のように自由な発想で物事に取り組める海外の環境が心地よくて!
もちろん、海外にいるからこそ感じる日本の良さもたくさん感じましたが・・・。

 

なるほど。インターン期間中はどんなお仕事をされていたのですか?

 

主にはベトナム人のIT技術者教育のお手伝いをしていました。
日本語ができるけれども、ITの知識に乏しいベトナム人スタッフと一緒に基本情報技術者試験(注)の勉強をしつつ、彼らにITスキルを教えていました。
ときどき既に開発が進んでいるプロジェクトの一部のタスクを任せて頂き、開発に携わることもありました。

経営陣も含めて一緒に食事に行く機会がよくあったのですが、何よりもまず、海外で急成長している会社のビジョンの大きさに感銘を受けました。
社員の方々もとにかく熱い思いで日々お仕事に取り組まれている様子が伝わってくる素敵な環境でしたし・・・。
ベトナム人エンジニアの技術力の高さや日本人マネージャーのスタッフマネジメントからも学ぶことがたくさんあり、とても刺激的な毎日を過ごせました。

(注)基本情報技術者試験とは、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定水準以上であることを認定している国家試験。(情報処理推進機構のHPを参照。)

 

充実していた様子が伝わってきます。大変なことや辛い時期はなかったんですか?

 

もちろんありました。
僕自身ITのスキルや知識がすごく高いという訳ではない中、なんとかキャッチアップしながら、日本語ネイティブではない方にその知識を伝えていくのは想像以上に大変でした。
日々の業務や作業がすごく忙しくて大変というよりは、マネジメントの仕方が分からないなど、全てが新しいという状況の中で、どうすればもっと上手く物事を進められるかを考えるのに苦心していたという感じでしょうか。

 

そんな時期をどんな風に乗り越えてきたのですか?

 

他のインターン生やメンターの方に自分から積極的にコミュニケーションを取って乗り越えていきましたね。

当時はインターン業務についても将来についても悩み多き時期で・・・(苦笑)。
インターンとして働く以上は成果が求められると思っていたので、「自分に何ができるのか」で行き詰まったこともありましたし、経営陣の方々のお話を聞きながら、「自分は本当に将来何がしたいのか」ですごく悩んだこともありました。

当時のマネージャーからいろいろと教えて頂いたことはもちろん、休日に誘ってくれたボードゲームの中で、ベトナム人スタッフの方ともコミュニケーションを取れるような機会があったことで、仕事とは別の楽しみを見出せたり・・・。
何かに行き詰まったときこそ、人とのコミュニケーションを欠かしてはならないなと改めて感じました。

 

新卒で海外エンジニアとして生きる道へ

海外インターンの後も開発のアルバイトに携わるなど、様々な経験を積まれた花屋さん。
いざ就職活動!
見事に内定を獲得するも、日本では就職せず、現在所属するスタートアップスタジオのGAOGAOへジョインすることに。
その背景と日々成長する姿に迫ります。

 

なぜ日本で就職せず、海外でエンジニアとして挑戦する道へ?

 

「いつか海外でチャレンジしたい」という気持ちが大きかったからです。
ただ、新卒で海外就職する場合、ビザなどの問題で選択肢がかなり限られるのが現状かと思います。
実際、就活中にそのような企業に出会うことはありませんでした。

ちょうど内定が出た頃、今所属しているGAOGAOの代表である手島と再び出会いました。
手島とはインターン時代に休暇を使ってバンコクへ訪れた際、知人の紹介で面識があって・・・。
インターンや開発のアルバイトを通じて、チーム開発に必要な知識やスキルは既に得ていると感じており、より早く海外に出られる道を模索していました。
「ここなら早くから海外で挑戦する環境がある!」と思い、GAOGAOへジョインすることにしました。

セブ留学初日やハノイでのインターン初日など、すべてが新しい環境で感じるワクワク感がどこかで忘れられなかったんだと思います(笑)。

 

私も海外に出るとワクワクするタイプなので、お気持ち分かります(笑)!
そんな思いでジョインしたGAOGAOスタジオで、現在はどんなお仕事をされていますか?

 

弊社はエンジニアがいなかったり、エンジニアのリソースが十分でない企業様のWebシステム開発支援をメインに行っており、僕自身もバンコクにある日系企業のWeb開発をチームで進めています。

エンジニアが外国人というオフショア開発(注)の場合、マネージメントコストやコミュニケーションコストが掛かる上、現在のビジネスが抱える問題やそれを解決するために必要なシステムについて綿密に話し合う際にコミュニケーションの齟齬が生じる可能性もあります。
日本人エンジニアの品質に対する意識は世界的にも評価が高く、弊社ではそこを強みとして日々お客様の課題解決に当たっています。

(注)オフショア開発とは、システムやソフトウェアの開発業務を海外の事業者や子会社に発注すること(IT用語辞典を参照)。

 

日々の業務で楽しいことややりがいを感じるのはどんなときですか?

 

今までのアルバイトでは、言われた通り作るだけということが多かったのですが、今はクライアントであるお客様からしっかりとヒアリングをした上で、「どんな風に作れば、お客様に喜んで頂けるのか」を考えながら設計していますし、プロジェクトのマネジメントに携われることにやりがいや面白さを感じています。
本格的にシステムを開発するとなると、開発の知識のみならず、様々なことを知る必要があり、今まで知らなかったことをどんどん吸収していける日々が本当に楽しいです!
自分のレベルが少しずつ上がっていくのを感じていて、充実した日々ですね。

 

成長を実感しながら、イキイキとお仕事をされている様子が伝わってきます!

 

本当にそうなんですよ!
いきなりフリーランスとして一人でずっと開発していると、入ってくる情報が少なかったり、できる経験が限られてしまうケースもあると思います。
一方、弊社はエンジニアの理想的な働き方を追求していることから、実際はフリーランスのような働き方を実現できていますし、経験豊富なチームメンバーからいろいろ学びながら業務をさせて頂けるという非常に恵まれた環境にいます。
「もっと大きなチームの中で仕事をしたらどうなるんだろう?」とか「他の海外でのプロジェクトに携わってみたい」など、今後についても期待が膨らんでいます。

 

逆に、大変なことはありますか?

 

現地などのオフショア企業に依頼した方が当然コストは下がるので、そのような状況下でクライアントを見つけてくるのは正直大変な部分があります。
これについては、品質面で付加価値をあげていく必要がありますね。
また、現在は日系企業がメインなので、コミュニケーションや仕事の進め方に大変さはあまり感じませんが、徐々に海外案件も増えており、運用面でスムーズにいかないことが増えてきました。

自身の今後のキャリアパス等については常に考えてはいますが、特に悩みもないですし・・・
ただ、日本を離れるという選択をした分、日本の勉強会には出られないので、技術面でのキャッチアップや仲間探しについては不安を感じることがあります。

 

なるほど。日本を離れるからこその難しさは必ずありますよね・・・。

 

ただ、僕はそこに関してあまり悲観的に捉えている訳ではなくて・・・。

バンコクには世界各国からエンジニアが集まってくるので、自力でミートアップを探して参加し始めています。
最初は不安もありましたが、回を重ねるごとに徐々に慣れてきました。

海外にいると、確かに日本人エンジニアとの出会いや交流は減りますが、外国人の方との出会いは増えますよね?
そこは自分の強みである英語でのコミュニケーション力を活かして、仲間をどんどん増やしていけばいいのかなと思っています。

スキルのキャッチアップも自分でできる部分はありますし・・・。
ゆくゆくは本や動画教材を用いた勉強会を主催できるといいなと考えたりもしています。

今後大きなチャレンジができるよう、今はたくさん種を蒔く時期にしたいと考えています。

 

とても前向きで素敵な考え方!なぜそんな風に考えて、行動に移せるのですか?

 

より新しいことに挑戦したい、新しい世界を知りたいという好奇心が根底にあると思います。
今までやっていたことをずっと続けるだけだと、その枠の中でしか物事を考えられなくなりませんか?
僕は自分の可能性をどんどん広げていきたいんです!

 

気になる今後と海外で働きたい方へのメッセージ

これまで「自分の可能性を広げたい」という思いで、様々な挑戦を続けてきた花屋さん。
海外でエンジニアとして活躍する道を選ぶ際、大事にしたのは「時間」だったとのこと。
これは、海外、特にスタートアップは環境もどんどん変わるので、決断と行動を早くしないとチャンスを掴めないからだそうです。
選んだ道で、恵まれた環境に感謝する謙虚さを持ち合わせつつ、今もなお、さらなるチャンスを掴み取るべく積極的に行動され、努力を続けておられます。

そんな花屋さんは、今後についてどのようにお考えなのでしょうか?
海外で働きたい方へのメッセージと併せて伺ってきました!

 

ご自身の今後についてはどのようにお考えですか?

 

漠然とではありますが、東欧に行ってみたいという思いがありまして。
東南アジアは既に日本人が増えてきているので、できれば日本人がまだ少ない地域に行って挑戦したいと考えています。
そこでGAOGAOのヨーロッパ拠点とかが作れると最高ですよね!

あとは・・・僕がホーチミン拠点でエンジニア向けの教育事業に携わっていた頃に出会った方が、今度一緒にバンコク拠点で働くことになったんですよ!
それが本当に嬉しくて!
そんな風に海外で切磋琢磨できるような仲間を増やしていきたいし、誰かにとって人生の転機となるような変化をこれからも作っていきたいと思っています。

 

海外で働きたいと考えている方に向けてメッセージがあればお願いします!

 

「アイデアと移動距離は比例する」という考え方があり、僕自身もこの考え方に賛同しています。
留学、インターン、そして海外でエンジニアとして活動する今・・・いろんな方と触れ合うことで、日本にいた頃には見れなかった人の情熱や働き方に触れ、自分の世界や枠を広げることができました。
僕自身の経験から、今までいた場所を離れ、外に目を向けてみるのはすごくいいことだと思っています。
チャレンジしたら絶対楽しいと思うので、是非チャレンジしてみて欲しいと思います!

 

まとめ

いかがでしたか?

「もっと自身の可能性を広げたい、新しい世界を見たい」という好奇心を原動力に、着実に歩を進める花屋さん。
類まれな行動力だけでなく、さらなる高みを目指して自ら考え、努力を重ねる姿が素晴らしいと思いました。

また、誰かの枠を広げてあげたり、変化のきっかけを作り出したいという強い思いも印象的。
GAOGAOの活動の一環でプログラミングを学びにくるメンバーに対して、バンコクでの生活を楽しんで欲しいという思いで向き合おうとする様子や、若い方々がどんどん海外に挑戦できる環境を作り出したいというお話を、取材後も含め熱く語って下さりました。

花屋さん、この度は貴重なお話をお聞かせ頂きましてありがとうございました!
今後の益々のご活躍を祈念しております。

 

GAOGAOの事業/スタートアップスタジオのご紹介

今回お話をお伺いした花屋さんが所属するGAOGAOのメイン事業であるスタートアップスタジオのご紹介です!

GAOGAOは、元々海外で起業に挑戦したいというような挑戦思考のあるような技術者や仲間を集めるコミュニティとしてスタート。
それがコミュニティとして成長し続けた結果、強いエンジニアが集まるチームとなったそうです。

そんなGAOGAOのメイン事業となったスタートアップスタジオが支援するのは・・・事業をこれから立ち上げようとする起業家の方々。
Web開発のノウハウなどはもちろん、財務等をはじめとしたビジネスまわりの支援まで、起業に必要なあらゆるリソースを揃えて支援しています。
(詳細につきましては、GAOGAOのスタートアップスタジオHPまたはこちらのnote記事をご覧下さい!)

そんなGAOGAOのスタートアップスタジオですが、現在開発メンバーを募集中!
Web開発に携わりたい思いがあり、かつ海外の舞台で挑戦してみたい方は挑戦してみてはいかがでしょうか?
また、プログラミングが全く初心者の方については、GAOGAOゲートで一定期間修行した上でジョインするという道がありますよ!

詳細については、こちらへお問い合わせ下さい!

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Jiyoung Baek

セブ留学がきっかけで東南アジアの虜に!! フィリピン・セブでの海外インターンを経て、ベトナム・ハノイで海外就職。約2年に渡って大好きな東南アジアで働きながら、旅をする生活をしていました。 現在は自身の海外経験を基に、旅するインタビュアーとして海外で活躍する方々を取材し、「海外で働くとは」について発信することで、海外で働きたいけど一歩踏み出せない方に挑戦のきっかけを作るべく奮闘中。 どんなときもアジアの眩しい陽射しのような笑顔を忘れず、頑張っています! 日々大事にしていること「やらない後悔よりやって後悔、何でもやってみる!」