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バイク天国ベトナムで一番便利な移動手段は意外にも◯◯!?女性目線でベトナム交通事情をわかりやすく解説

こんにちは!
BEYOND THE BORDER ライターのペクです!

突然ですが、日本での通勤やお出掛けってどうしていますか?
電車?バス?それとも車でしょうか?
いずれにしても公共交通機関が発達していて、あまり深く考えることがないかもしれません。

では、ベトナムではどうでしょうか?
なかなかイメージがつかないかもしれません・・・。

そんな皆さんに、ベトナムでどんな風に日々を過ごしているのか、移動手段に特化して書いてみました!
この記事を通して、また一段ベトナムで生活するイメージを深めて下さると嬉しいです!

移動手段の話をする前に、まずは交通事情から見てみましょう!

 

1.治安より心配!?ベトナムの交通事情~街を歩く際は要注意!~

個人的には、治安よりも交通事情の方が心配だと思っています(笑)
車もバイクも、道を歩く人も・・・みんながルールに無頓着だからです。
逆走や信号無視、ルール違反は当たり前、ときには目の前で事故を目撃することも・・・。

※前回書いたベトナムの治安についての記事はこちら!
ベトナムの治安・安全対策について|ハノイ在住の私が女性目線で伝えたいリアルな体験記

 

データで見るベトナムの交通事情

先程の「治安より交通事情の方が心配」はあくまで一個人としての意見でした。
では、客観的にベトナムの交通事情はどうなっているのでしょうか?
データでまとめてみましたので、ご覧下さい!

 

交通事故死者数

先程あくまで一個人の意見として治安より心配だとお話した交通事情。
では、客観的に見た場合に、一体どの程度危険なのでしょうか?

世界・人口10万人あたりの交通事故死者数ランキング(2010年データ)によると、人口10万人あたりの交通事故死者数と順位は下記の通りとなっております。

人口10万人あたりの交通事故死者数と順位
・タイ:38.1人・世界3位
・ベトナム:24.7人・世界22位
・中国:20.5人・世界50位
・日本:5.2人・世界163位
※ちなみに、同年の世界平均は16.0人

このデータを見ると、世界平均と比べてもベトナムの交通事故死者数はやや多いことが分かります。
同時に、日本は交通事故による死者数がかなり少ない国だということも分かります。
よって、ベトナムで生活するにあたっては、日本にいるとき以上に、交通事故には気を付ける必要があります。

 

バイク保有世帯比率

ベトナムと言えば…バイク!!
と言っていいぐらい、街中の至る所でバイクがたくさん走っています。


※引用:VIETJO ベトナムニュース(2016年06月14日)

こちらのデータは世界44か国・地域の中でのバイク保有世帯率のデータとランキングを示したものです。
なんと!およそ9割の家庭にバイクがあるんです。
「バイクを至るところで見かける」という実感とも一致するデータですよね!
ちなみに、日本は21%で17位だったようです。

こんなにもバイクを所有している世帯が多いので、自動車の保有率も気になりますよね?
こちらはたったの2%!!
調査対象だった44か国・地域の中で最下位だったようです。

 

写真でわかる!ベトナムの街の様子

データだけではイメージが湧かないかもしれないので、街の様子を写真でお見せしましょう!

危ないから遠目から撮った写真となってしまいましたが、バイクの数、多くないですか!?

別の角度から同じ通りを見てみましょう!

いかがですか?
我先に前へ進もうとするバイクの姿が写っていますよね?
この通りだけではなく、どこの通りもこのような状態です。
くれぐれも道を渡るときに事故に遭ったりしないよう、細心の注意を払って渡りましょう。

また、道を渡るときのみならず、普通に道を歩くときも要注意!

このように歩道と車道の区別はありますが、歩道がバイクの駐輪場のような状態となっていて、車道を歩かざるをえない場合もあるからです。
バイクや車のミラーとぶつかったなどという話をよく聞くので、街を歩く際は周囲にしっかりと気を配ることが大切です。

 

2.バス

意外に広いハノイ市内の移動に便利なのが、バス!!

ハノイ市内には電車(*注)や地下鉄がまだ走っていないので、市民の足となっています。
私も通勤にはもちろん、休日のお出かけにもよく使っています。

(*注)電車は走っていますが、中・長距離移動のための列車のみとなっています。

 

車内の様子

バスって・・・なんとなく怖いという方もいらっしゃるかもしれないので、ますは車内の様子から!

スリが多発するという話も聞いていたのですが、思ったよりも平和な雰囲気です(笑)
私も一度乗ってみるまでは、ずっと怖いと感じていましたが、乗ってみてびっくり!
車内でスマートフォンを触っている人もたくさんいますし、日本のようにバスの中で居眠りをしている人もいます。

ベトナム人の方々は、バスの中で知らない人同士でも近くに座った人と話をしたりもしています。
また、お年寄りの方に席をゆずったり、バスを降りるときに自然に手助けしてあげたりしています。
そんなベトナムの方々の優しさに触れられるので、私はバスに乗るのが結構好きです。

ただし、運転は日本と比べるとかなり荒いです。
いつでも手すりやつり革に捕まれる状態にする、あるいは座れるなら座っておく方がよいでしょう。

 

停留所やバスターミナルの様子

通常のバス停の様子はこの通りです。

写真右側の黄色と青の看板がバス停の目印。
ここに立ってバスを待ち、自分が乗りたい番号のバスが来たら乗るという仕組みになっています。
※もちろん停留所ごとに止まるバスは異なります。

こちらはハノイでも結構大きなバスターミナルの様子です。

こういったバスターミナルでは、人も多いのでスリには注意が必要だと言われています。
ただし、バスを待つ間に自分の荷物にしっかりと注意を払っていれば、特に危険を感じることはありません。

 

バスを降りた後の客引きにご用心!

市内にいくつかある大きめのバスターミナルでは、バスを降りた直後に「セオム(Xe ôm)」というバイクタクシーの運転手の客引き(赤丸で囲った男性をご覧下さい)がものすごい勢いでやってきます。

正直最初は圧倒されましたし、やや怖くもありました。
実際、たまにしつこい人もいます。
しかし、頑として無視を貫いていれば、全くもって問題ありません。

 

メリットとデメリット

安全面でも特に心配がないし、便利そうに思えるバスですが、もちろん不便な部分もあります。

 

バスのメリット

とにかく安い
⇒1回7,000ドン(約35円)で、路線上のどこまでも行けます。
また、頻繁に利用する場合は、200,000ドン(約982円)でどの路線も乗り放題の1カ月定期券もあります。
※たまに1回9,000ドン(約45円)など、金額が異なるバスもあります。

 

バスのデメリット

最終バスの時刻がとても早い
⇒大体どの路線も21時か21時半には運行が終了してしまいます。
最終バスの時刻を気にして行動していれば問題ないのだとは思いますが、友人とご飯に行ってお喋りに夢中になっていたり、忙しくて仕事が終わらないことだってもちろんあります。

乗りこなすのが難しい
⇒バス車内や停留所の案内は基本的にベトナム語です。
また、車内では運転手さんも支払いを担当する乗員の方もベトナム語しかできません。
降りる場所で降りそびれてしまったり、逆方向のバスに乗ってしまったり、慣れるまで結構苦労しました。

 

3.タクシー

バス移動が大変な雨の日や夜遅くの移動にはやはりタクシーが便利!
日本と比べればはるかに安く利用ができます。
また、バスだと何度か乗り換えが必要な場所でも、タクシーなら1本で行けるので、便利です。
しかし、基本的にドライバーさんはベトナム語しか話せないうえ、ぼったくりなどのトラブルが多発しているのも事実です。

 

一般的な流しのタクシーを利用する場合

タクシーの仕組みは日本と同様、メーター制です。
乗車した時間と距離に応じてメーターが上がっていき、降車時に精算します。

ドライバーさんはベトナム語しかできないため、住所などを伝えるのがやや大変です。
トラブルを回避するために、いくつかある信頼できるタクシー会社を利用しましょう。

ハノイでは、主に下記3つが挙げられます。
TAXI GROUP
何かとよく見かけるタクシー会社です。

MAI LINH TAXI
緑色の車体が目印ですが、他にも似たような緑色の車体を使ったタクシー会社があるので、注意が必要です。

ABC TAXI
ピンク色の文字が印象的。個人的な意見ですが、コンパクトカーが多いイメージです。

また、タクシーを使用する際ですが、なるだけ食事をしたレストランやホテルなどから乗るようにした方がいいでしょう。
いざというときに助けてもらえるからです。

便利な情報
TAXI GROUPMAI LINH TAXIについては、配車アプリがあります!
現在地を入力すれば迎えに来てくれる⇒ベトナム語ができなくても大丈夫!
MAI LINH TAXIについては、概算で目的地までの料金が表示される⇒ぼったくりか否かの目安になる

 

配車アプリGrabを利用する場合

日本ではあまり普及していませんが、アジアでは配車アプリを使ってタクシーを呼ぶことがよくあります。
現在ベトナムではUberが撤退したため、配車アプリはGrab一択!

ベトナムでは、タクシーのドライバーさんがベトナム語しかできない場合がよくあります。
そうなると、行先を伝えるのはもちろん、交渉するのも難しいですよね?
また、目的地に辿り着けなかったらどうしよう、ぼったくられたりするかもしれないなど、不安に感じることだってあるでしょう。

Grabを使えば、そんな心配は不要です!
出発地と目的地を入力すれば、金額が自動的に算出されます。
万が一、遠回りされたり、道を間違えられた場合でも最初に表示された金額以上に請求されることはありません。
また、GPS機能を用いて、アプリ上で現在地と目的地、走行状況を確認することもできます。

Grab使用時のアドバイス
場所の把握ができないドライバーさんがベトナム語で電話を掛けてくることがよくあります。
その場合、近くにいるベトナム人の方に、「Grabのドライバーと話して」と伝えて助けてもらいましょう。
※助けを依頼する場合も英語が通じないことがほとんどですが、電話を差し出して「Grab」と言えば、大体分かってくれます。

 

メリットとデメリット

バスより不便な点は少ないタクシーですが、もちろんデメリットもあります。

 

タクシーのメリット

一度で目的地まで辿り着ける
⇒バスのように乗り継ぎや待ち時間がないため、移動にかかる時間をかなり少なくできます。

夜遅くまで使える
⇒深夜になると流しのタクシーは減りますが、Grabを使えば何時でもタクシーで移動ができます。

 

タクシーのデメリット

(バスより)コストがかかる
⇒速い分、バスよりはるかに高いです。
※それでも日本と比べるとはるかに安いです。

 

4.バイクタクシー

アジアならでは、ベトナムならではのバイクタクシー!
台数も多く、同じ距離でもタクシーの半額程度の金額なのでとても便利です。
ただし、基本的にメーター制ではないため、料金については交渉制となります。
よって、私自身は常に配車アプリGrabを使うようにしています。

Grab Bikeの場合、先程バスターミナルで客引きをしていたドライバーと違って、このようにきちんとGrabのヘルメットと洋服を着ています。

ただし、Grabのヘルメットと洋服を着ていても、アプリを介さずに乗ることは避けましょう。
交渉で料金を決めようとするなど、トラブルになる可能性がゼロではないからです。

 

メリットとデメリット

バイクタクシーも同様に、メリット・デメリット両方あります。

 

バイクタクシーのメリット

車両タイプのタクシーより安い
⇒同じ目的地へ行く場合、タクシーの半額程度に抑えることが可能です。

速い
⇒車だと通れない場所もバイクなら通れるので、比較的渋滞の影響を受けにくくなっています。

 

バイクタクシーのデメリット

転倒・怪我の可能性がある
⇒車と違って、身体を守ってくれるものがなく、転倒や事故の際には怪我をしてしまう可能性があります。

 

4.まとめ

せっかく海外に来たなら、いろんなことを楽しみたい!
そんな皆さんにとって、移動手段はとても大切だと思います。

日本と違って不便なところもありますが、慣れてしまえば大丈夫です!
私はなるだけ時間にゆとりを持たせてバス移動を心がけつつ、急ぐ場合にタクシーあるいはバイクタクシーを使用するようにしています。
それぞれの利点を上手く組み合わせながら、是非ベトナムでの生活を楽しんで頂ければと思っています。

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Jiyoung Baek

セブ留学がきっかけで東南アジアの虜に!! フィリピン・セブでの海外インターンを経て、ベトナム・ハノイで海外就職。約2年に渡って大好きな東南アジアで働きながら、旅をする生活をしていました。 現在は自身の海外経験を基に、旅するインタビュアーとして海外で活躍する方々を取材し、「海外で働くとは」について発信することで、海外で働きたいけど一歩踏み出せない方に挑戦のきっかけを作るべく奮闘中。 どんなときもアジアの眩しい陽射しのような笑顔を忘れず、頑張っています! 日々大事にしていること「やらない後悔よりやって後悔、何でもやってみる!」