フィリピン・セブ島で第1回『アジア海外就職座談会』を開催しました!【2020年2月15日】
こんにちは!
BEYOND THE BORDERのペクです!
代表であり、海外キャリアコンサルタントの岡本(タク)と私ペクが普段拠点にしている、フィリピン・セブ。
ここには年間を通して、多くの日本人が語学留学を目的に訪れています。
留学生の中には大学生の方もいらっしゃいますが、会社を退職した社会人の方も多数いらっしゃいます。
そんな皆さんにとって「セブ留学後、どんなキャリアの選択肢があるのだろうか」は非常に気になるところではないでしょうか。
「セブで学んだ英語を活かして日本で活躍したい」
「海外を舞台に英語を使いながら仕事がしたい」
「もう少し海外で生活を続けたい」
皆さん様々な思いをお持ちだと思いますが、せっかく学んだ英語や海外経験が活かせる選択をしたいものですよね。
ただ、周囲に同じようなキャリアを歩んだ方がいなければ、イメージもつきにくく、一歩踏み出すことに不安を感じると思います。
「海外就職って一体どうなの?」
「そもそもセブ留学後のキャリア、どうしよう?」
そんな疑問やお悩みをお持ちのセブの留学生の方々とざっくばらんにお話すべく、セブでアジア海外就職座談会を開催しました!
今回は当日の様子を大まかにまとめてみたので、是非ご一読下さい。
当日ご参加頂いた方のみならず、キャリアに悩む方々にとってきっと参考になるはずですよ!
目次
座談会開催の背景と当日の流れ
普段の私たちは相談者の方々と1対1でお話をさせて頂きますが、今回は少人数で一緒にお話をする「座談会」形式での開催。
その最大の理由としては、「他の方のキャリアに対する考え方や悩みを聞くことで、得られる気づきや学びがあるから」です。
誰かと一緒にキャリアや人生に対して考える時間は普段あまりないかと思いますが、人それぞれ見方や考え方が違っており、悩みやそれに対するアプローチも様々です。
各自が抱えている問題や疑問をシェア・議論する過程で、今まで考えたことのなかったことについても考え、それに対する他の方の意見を耳にすることで、きっと学びや気づきがあると思います。
また、せっかくセブで語学留学をしているので、学校以外でもここでしか会えない方々と出会い、様々な価値観や考え方に触れ、視野を広げることはすごく有意義なことです。
「海外で働いてみたい!」という志を持っていたり、少なくとも海外就職に関心があるという志を同じくする仲間に出会うことで、刺激になる部分もあると思います。
そんな機会を設けるべく、今回は座談会形式で開催してみました。
【海外就職座談会 in Cebu 開催!】
留学後のキャリアに悩んでいる方、海外就職に関心がある方…一度お話しませんか?
タク&ペクがどんな疑問にもざっくばらんにお答えします!・日時:2月15日(土)14時〜16時
・場所:Coffee Bay(IT Park)
・申込方法:DM(宛先はコメント欄へ)
・定員:5名 pic.twitter.com/lobUX5JdmA— BEYOND THE BORDER -海外で働きたい人のための総合情報サイト- (@btb_cebu) February 5, 2020
今回は上記のような要領でTwitterで告知し、定員5名のところ4名の方にご参加頂きました!
当日の流れはこちら。
- 自己紹介
- 「将来的にどんな風になりたいか、どんな生き方がしたいか」についてシェア
- それぞれが抱えている悩みや疑問に対して、タク&ペクがお答え
実際どんなお話をし、そこから皆さんに一体どんな気づきがあったのでしょうか?
座談会の様子と参加者の方々の感想
「将来的にどんな風になりたいか、どんな生き方がしたいか」についてシェア
一見すると、直近の海外就職には関係なさそうに見えるこの問いですが・・・非常に大切で、必ず考えて欲しい問いです。
「キミは仕事の先に何を見つめるの?」
新人時代、上司から言われた言葉😳
正直うまく答えることは出来なかったんだけど、就職の相談に乗っている今、とても大切な問いだと思う
その就職の先、どんなライフスタイルを望み、何を成し遂げ、どんな貢献をしたいのか?考えることは大切😊
— タク@海外キャリアの専門家/セブ英語学校経営者 (@tokamoto1979) February 4, 2020
私たちはつい、これまでの経験や現状のスキルだけで次のキャリアを考えてしまいがちですが、次に目指す方向に少しでも近づけるようなキャリア選択をすることも非常に大切です。
でないと、本来成し遂げたい目的や目標までたどり着くのに遠回りをすることになったり、最悪の場合はキャリアに行き詰まってしまい、本来取りたかった選択肢が取れない可能性も出てくるからです。
“未来ありたい姿”を考えるってすごく大事。
なるだけそこに早く近づけるような進路を取らないと時間が勿体無いし、何よりも…「ありたい姿に近づけている」という気持ちが、目の前のことに全力投球するエネルギーにもなる。
海外就職が目的になってしまってた、自分自身の経験からも言えること。
— ぺく@BEYOND THE BORDERの旅するインタビュアー🇵🇭 (@pekotomo4g) February 15, 2020
だからこそ、私たちは相談者の方々とお話をする際、必ず「未来ありたい姿」についてお話を伺った上で、アドバイスするようにしています。
たった今、セブに住む方のキャリア相談に乗らせていただきました。キャリアを考える時、今の自分からたどり着きそうな方向性で考えがちですが、3年〜5年後に手に入れたい未来から考えて、次の一歩を考えることも大切です。
特に海外という選択肢を使えば、飛躍的にその可能性は多様化しますよ。😊
— タク@海外キャリアの専門家/セブ英語学校経営者 (@tokamoto1979) February 1, 2020
今回ご参加頂いた皆さんからは「若いうちは海外で生活した上で、将来的には日本で活躍したい」、「最終的には時間や場所を選ばない働き方ができるようになりたい」・・・など、様々な未来をシェアして頂きました。
質疑応答〜タク&ペクがざっくばらんにお答え!〜
ご参加頂いた皆さんの将来的なビジョンをある程度把握した上で、それぞれから今抱えている疑問や悩みをシェアして頂きました。
当日頂戴したご質問の一部をこちらで紹介させて頂きます!
── 将来的に「海外で働きたい」とは思っていますが、留学後は一度日本で経験を積もうと思います。その場合、その先で取り得る選択肢について教えて頂けますか?
一度日本に帰国して、日本で経験を積もうと考えていらっしゃるんですね。
その場合に取り得る選択肢としては以下の2つで、それぞれにメリット・デメリットがあります。
日本で海外進出に積極的な企業に就職、将来的に「駐在員」として海外赴任するパターン
日本での経験を活かし、海外現地の企業に直接雇用される「現地採用」を目指すパターン
いずれも将来的に「海外で働く」という目標に向けて、必要なスキルや経験を蓄積していくという意識を持つことがまずは大切ですね。
── 現状の学歴や職歴で海外就職が本当にできるか不安です。また、語学力に関してもどの程度必要なのでしょうか。
学歴・職歴や語学力の必要要件については、国によって異なります。
海外就職にあたっては、就労ビザの発給が必要とされ、ビザ発給要件をきちんと知っておくことが大切です。
例えば、最難関とされるシンガポールであれば、ビザ発給に際して「大卒」という要件のみならず、「大学名」まで見られてしまう一方、フィリピンやタイのように、比較的学歴に関する要件が比較的緩やかな国もあります。
加えて、必要な実務経験にも要件がある国もありますね・・・例えば、インドネシアであれば5年以上、マレーシアやベトナムであれば3年以上の実務経験が必要とされています。
語学力については、シンガポールが最も求められるレベルが高く(TOEIC850点以上)、フィリピン・ベトナム・インドネシア・タイであれば、TOEIC550〜600点程度でも可能性があるとされています。
── 将来的には日本で活躍したいと思っています。ただ、今はもう少し海外に身を置いていたいと思っています。どんな進路選択をすればよいのでしょうか。
まず、「将来的に日本で活躍したい」という場合、どのような業界・分野で活躍したいのかを考える必要がありますよね。
その上で、ご自身のビジョンにセブで培った英語やそこで得た知識やスキルを活かしたいという思いがあるのなら、セブに残って仕事をするのもひとつだと思います。
一方、「将来的に日本で活躍したいけど、英語はさほど必要でない」という場合、本当に海外インターン・海外就職の経験は必要なのでしょうか。
万が一、次のキャリアで日本で評価されるに値するスキルが得られなかった場合、日本に帰って就職することが難しくなる可能性もあります。
「なんとなく海外で生活したい」で海外インターンや海外就職を選んでしまった場合、将来的にキャリアの一貫性のなさ等から行き詰まる可能性は予め留意しておいた方がよいでしょう。
── 海外インターンで経験や実績を積んだ上で海外就職を考えていましたが、なかなかインターン先が見つからなくて・・・。
繰り返しにはなりますが、まずはご自身のビジョンをよく考える必要がありますよね。
先程、「将来的に場所を選ばず働けるような生き方がしたい」とお話して下さったと思いますが、その場合、将来的に「指名される」スキルや実績を積む必要があります。
であれば、漫然と海外インターンに行くよりは、まずは正社員として働きながら、副業等で自身で案件を獲得し、納品する過程で自身のスキルを磨き上げる方が近道かもしれませんよね。
必ずしも海外インターンで実績を積むことに拘る必要はないと思いますよ!
などなど・・・。
今回参加者の多くが悩んでいたテーマが「次に繋がるキャリアの選び方」でした。
ここで大切なのが、先程の「未来ありたい姿」や「将来のビジョン」なのです。
次のキャリアで海外インターン・海外就職のいずれを選ぶにせよ、それがその先で実現したい目標に繋がらなければ意味がありません。
このように将来のビジョンや未来ありたい姿を明確にすることで、目先の選択もより効率的に目的にたどり着けるような道筋を辿れる訳です。
また、一人で考えていても、目の前にある選択肢の中からしか選べませんが、周囲のアドバイスを受けることで、認知の外にある、より有力な選択肢を知ることができます。
ご自身の目的を明確にすることに加え、自身の実現したい目的に限りなく近い人々や専門家になるだけ多くの話を聞くことが非常に大切だと思います。
ご参加頂いた方々からの感想
少人数での座談会形式で行ったことについて、「他の参加者の方のお話から得るものが多かった」との感想を多数頂きました。
その他の感想について簡単にご紹介させて頂きます。
Aさん(20代・男性)
第一印象同様、とても柔らかく、お話しやすい雰囲気で座談会も進んでいきました。
漠然と海外で働くことがリスクとなりうること、将来成し遂げたい目標の達成に向けて、身に着けるべき具体的なスキルについて、より深く考える必要性に気づけたのがよかったです。
まずは「なぜ海外で働きたいのか」や「今掲げているビジョンの実現のために、具体的に身に着けるべきスキルは何か」について改めて考えようと思いました。
Bさん(30代・男性)
手探りでも新しい生き方を探る姿勢や体験を共有して頂き、大変好感が持てました。
参加者全員が満遍なく話ができるよう気を配って頂けたところも良いと思いました。
座談会を通して、語学力と仕事に活かせるスキルの両方が揃えば、可能性は十分にあると実感できて良かったです。
一度海外就職に挑戦し、挑戦した先で更なるスキルアップやキャリアアップを目指すことも現実的に可能だと感じられました。
Cさん(20代・男性)
非常に話しやすい方々で、どんな質問にも丁寧に答えて頂き、非常に良い印象を持ちました。
僕自身は海外就職を前に海外インターンに挑戦しようとしていましたが、僕のキャリアプランに「海外インターンが本当に必要なのか否かを検討すべき」というアドバイスを頂けたことは大変参考になりました。
頂いたアドバイスを基に、別の選択肢も模索していこうと思います。
Dさん(10代・男性)
スムーズに話が進み、とても話しやすいと感じました。
今まで知らなかった新しい知識や情報を手に入れられたのが何よりも大きな収穫でした。
元々関心のあった国が、僕自身が関心のある分野に力を入れていることもあり、今後も情報収集を怠らず、将来的にそちらで働くことを視野に入れようと思いました。
まとめ
今回が初めての開催となりましたが、参加者の皆さんにとって気づきの多い時間となったことが何より嬉しく感じました。
キャリア選択は一生を左右するものであり、慎重に検討したいもの。
なるだけ多くの方の話を聞きながら、自身でいろいろと考え、最適な選択ができればいいですよね。
これまでのキャリアやスキルをベースに考えてしまいがちですが、「未来ありたい姿」を考えた上で、その実現に必要なステップを選んでいくという視点の大切さ、記事を通して少しでも伝わっていますと幸いです。
また、今回の座談会でも質問が出たお話につきましては、過去にBEYOND THE BORDERのHPやYouTubeで取り上げていますので、併せてご覧下さい!
今後もセブで定期的に同じ形式で開催していこうと思いますので、ご関心のある方は是非一緒にお話をしましょう!
次回は2020年3月14日(土)に開催予定です。
詳細が確定しましたら、BEYOND THE BORDERの公式Twitterアカウントでお知らせしますので、ぜひチェックしてくださいね。
セブにいらっしゃらない方はオンラインでも相談を受け付けておりますので、是非BEYOND THE BORDERの公式ページをご覧下さい!
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それでは!