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転職エージェント訪問記:【ベトナム・ハノイ】G.A.コンサルタンツ

G.A.コンサルタンツ ベトナムとは?

「日本とベトナムの距離をなくす」を事業理念に、日系企業のベトナム進出支援、ベトナム人技術者の受け入れやベトナム人留学生・国内転職者の就職支援などを行う、G.A.コンサルタンツのベトナム拠点。
ベトナム拠点は1996年に設立。
人材紹介事業を基軸に事業を展開しており、インドネシア・ミャンマー・香港にも拠点を有しています。

今回訪れたのはハノイオフィス、現在は日本人3名で日々業務を行っています。
オフィスは日系企業や日本食レストランが多いKim Maエリアにある、DMC Towerの6階に位置しています。

※上記はG.A.コンサルタンツHPと当日頂戴した会社案内、伺ったお話を基に執筆。

 

ご担当の奥平様にお話を伺ってきました!

G.A.コンサルタンツの奥平様

今回お話を伺ったのは奥平(おくだいら)様。
友人がホーチミンで海外就職を果たしたのを機に海外就職に関心を持ち、ベトナムで海外就職を果たされたとのこと。

ご自身も日本・ベトナムで中小から大手まで6社で勤務され、転職アドバイザーとしては約8年間の経験をお持ちで、ハノイ在住歴は5年目になります。
ご自身の転職における成功・失敗体験を踏まえながら、日々お仕事と真摯に向き合っておられる様子がお話を通して伝わってきました。
そんな人材業界でもベトナムでも経験豊富な奥平様にたっぷりとお話を伺ってきましたので、是非ご一読下さい!

 

ベトナムの現状について

 

ベトナムの最近の経済状況や日系企業の進出状況について教えて頂けますか?

 

ベトナムの景気自体は悪くありません。
米中貿易摩擦の影響で企業の進出も盛んになっていますし、米朝首脳会談が行われるなど、いろんな国から注目されている国だと感じていて・・・。
「働く」という観点ですごく魅力的な国だと思います。

ただ、昨年は日系企業の新規進出が非常に目立ちましたが、今年は少し緩やかだったという印象があります。
大手企業については既に進出しきった感じがありますが、大手企業様の仕入先となるサプライヤーや新しい工場を作る会社さんはまだまだ多いという状況でしょうか。
住友商事様が手掛けている新しい工業団地、タンロン工業団地3にもどんどん企業が入居しているので、まだまだ見通しは明るいと言えます。

 

日本人の求人案件についてはいかがでしょうか?

 

日本人の求人数も伸びています。
日本国内と違って各業界で競合がひしめき合う訳ではないので、求人の多い営業職の場合でも、日本人であることを活かせる場面が多いと感じています。

 

日本人の求人状況について

ベトナム・ハノイの求人状況

 

日本人の求人も増えているとのこと。求人数が多い業界はどのような業界でしょうか?

 

物流やIT、インフラ、ビジネスコンサル系、不動産系での求人が増えてきているように思います。

 

職種についてはいかがでしょうか?

 

やはり営業職と製造業系を中心とした技術系の求人が半分近くを占めます。
コンサル関連の場合ですが、現地採用であればコンサルティングに必要な専門的な知識を持ちつつも、現地でのネットワークを広げていく営業的な側面が期待されるので、ここでは営業系に含めています。

 

勤務地についてはいかがでしょうか?

 

市内もしくはその近郊(所要時間は約30分~1時間)の工業団地での勤務が多いです。
ただ、工業団地勤務の場合でも、市内から出るシャトルバスに乗るだけなので、日本のような通勤のストレスはないと思います。

 

求められる人材像について教えて頂けますか?

 

英語などの語学力よりも自らビジネスを作ることができる力やビジネススキルの方が求められていると思います。
日本にいればほとんどがシステム化されていて、問題点はあまりありませんが、ベトナムの場合、まだまだオペレーションが整っていないこともあり、トラブルや問題は日常茶飯事。
よって、問題解決能力などのスキルの方が問われると思っています。

決まった「王道」のようなものがなく、自分が初めてその業務に携わるということもよくあります。
よって、失敗を恐れず、新しいことにも楽しんで取り組めるような方が向いています。
とりあえずやってみるという度胸を持って日々業務にあたる必要がありますし、そのマインドはベトナムで生活し、仕事をする中で自然と身に着いてくるものでもあると感じています。

あとは、ある程度長期的なスパンで働く覚悟のある方でしょうか。
長くいればいるほど、ベトナムについての理解や人脈も深まりますし、商談等でも優位性を持って話を進められると思います。

 

奥平様のご経験にも基づく貴重なお話、ありがとうございます。
ただ、海外なので語学力が全くないと難しいように思うのですが・・・。

 

当然英語力もあるに越したことはありません。
現地スタッフの方が全員日本語を話せるという会社なんてほぼありませんし、たとえ日系企業のお客様が顧客になっていたとしても、商談では英語しか話せないベトナム人の方が入ってくるケースもあるので。
目安としてTOEIC550~600点以上は取得しておいて欲しいと思っています。
ただ、語学力が低いからといって失望するのではなく、自ら英語を使ってコミュニケーションを取っていく努力を持てるのであれば問題ないとも感じています。

また、英語をあまり使えなさそうだからという理由で敬遠されがちなベトナム就職ですが、ベトナムだから英語が使えないということはなく、英語を使う機会を自ら見つける必要があると思います。
自分の英語力を活かして、日系以外の企業にアプローチしてみたいと上司などに相談すれば応援してくれることがほとんどだと思いますし、プライベートでも英語の話せるベトナム人の集まりはたくさんあります。
アメリカやイギリスに留学経験のあるベトナム人の方も多く、彼らは非常に流暢な英語を話します。
ベトナム語圏のベトナムとはいえ、いくらでも英語を使える環境は作り出すことができると考えています。

 

ハノイでの生活・待遇について

 

現地採用で採用された場合の給与について教えて頂けますか?

 

営業経験や技術経験があれば大体の方が2,000USD(約21.4万円)程度は支給されています。
四大卒で、社会人経験3年程度の海外就職初心者であれば1,800USD(約19.3万円)が相場でしょうか。

また、給与相場の幅が広く、これまでの経験や保有スキルに応じて相談・交渉はしやすいです。
このため、面接などでは入社後にどのようなパフォーマンスを発揮できるのかを明確に説明することが大切です。

※レートについては、1USD=約107円(訪問時のレート)で計算。以下についても同様。

 

なるほど。その他待遇についてはいかがでしょうか?

 

休暇については、非製造業については土日が休業日とされることがほとんどです。
製造業や建設業については会社によるところがあり、隔週土曜日出勤、あるいは毎週土曜午前中のみ出勤、月に1度だけ土曜日が休業日になるなど、様々です。

ベトナムで納めないといけない税金等については会社と折半する形になりますが、ベトナムは所得税が高めなので、入社を決める前に手取り額がいくらかをきちんと確認することが重要です。

海外保険については、キャッシュレス対応が可能な保険に加入している企業がほとんどです。

 

通勤や交通費についてはいかがでしょうか?

 

社用車による送迎があるか、自力で通勤する場合でも交通費は出ることが多いと思います。
製造業系の方で、工業団地近郊で勤務される場合でもハノイ市内から通うケースが多いように思います。
ハイフォン等、車で片道1時間半〜2時間ほどのエリアでの勤務になると工業団地近郊で生活し、通勤することになります。

 

家賃についてはいかがでしょうか?

 

大体300~500ドル程度の住宅に住まわれるケースが多いです。
通勤を考慮し、オフィスワークの方はオフィス付近で生活されることが多いと思います。
家賃補助については、最近は支給する会社が増えているように思いますが、支給されない場合もあり、大体半々程度だと感じています。

 

ベトナムで働くとは?

 

奥平さんご自身はベトナムで長くお仕事をされていると思いますが、
ハノイ生活はいかがですか?

 

物価も安く、治安もいい上に、日本に対する印象もよく、大変住みやすい環境だと感じています。
経済的にも伸びていますし、日本では会えないような方にもお会いできる機会があるなど、ビジネスチャンスも非常に多い場所だと思います。

 

何か苦労されたことはありますか?

 

仕事観やライフスタイル、物事の考え方やスピード感がベトナム人スタッフの方とは違う部分もあったので、どう擦り合わせて成果を出していくかが最初のうちは苦労した気はします。

ただ、既にハノイへ来て5年目になりますので、今は譲り合って擦り合わせていくだけだと感じています。
まずは相手の考え方をきちんと聞くことに徹しましたね。
褒めるときはたくさん褒めてあげて、異なる部分についてはやわらかく伝える・・・そんな風に相手のことを尊重したら、自然と私たちのことも尊重してくれる、そんな風に思っています。

 

ベトナム就職をご検討の方へのメッセージ

 

ベトナム就職をご検討の方に何かメッセージがあればお願いします!

 

ベトナム就職にあたっては言われたことだけやるのではなく、「自分だからこそできること」を自ら考え、行動し続ける力が求められます。
自発的に動くことが求められる環境の中で、自分の裁量や可能性を広げていきたいというガッツのある方や新しいことに挑戦したいという意欲のある方にとっては絶好の環境だと思います!

あとは・・・自分の中で「こうあるべき」が強すぎると厳しいです。
現地の状況・考え方に適応しようとする意欲や柔軟性を持ち、違いを楽しめるぐらいでいれるといいですよね。

現状は外国人へのワークパーミットの発行に寛容ですが、いつその流れが止まるかは分かりません。
「今」がチャンスだと思います!
駐在員が住みたい国ランキングに上がってからでは遅いです!
それに伴って現地採用の求職者の競争率も上がり、ハードルが上がってしまうので。

日本ではできない経験がたくさんできるチャンスがたくさんあり、いきなり大きなことにチャレンジできるのはベトナムならでは。
私は「人と違う」ことにチャンスがある、そんな風に考えています!

 

まとめ

ここまでのお話、奥平様は本当に熱く語って下さっていました。
特に、印象深かったのは「自ら考え、行動することで、チャンスを作り出す」お話。
ベトナム語圏のベトナムは、英語力を活かした仕事がしたい方からは敬遠されてしまう傾向もあるのでしょう。
ただ、それすらも自ら切り拓き、チャンスを掴み取ろうとする気概があれば問題ないのでは?と感じさせられました。

経済成長も著しく、大きな挑戦ができるエネルギッシュな国。
そんなベトナムで挑戦してみたい方は、一度G.A.コンサルタンツ ベトナムへ問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?

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Jiyoung Baek

セブ留学がきっかけで東南アジアの虜に!! フィリピン・セブでの海外インターンを経て、ベトナム・ハノイで海外就職。約2年に渡って大好きな東南アジアで働きながら、旅をする生活をしていました。 現在は自身の海外経験を基に、旅するインタビュアーとして海外で活躍する方々を取材し、「海外で働くとは」について発信することで、海外で働きたいけど一歩踏み出せない方に挑戦のきっかけを作るべく奮闘中。 どんなときもアジアの眩しい陽射しのような笑顔を忘れず、頑張っています! 日々大事にしていること「やらない後悔よりやって後悔、何でもやってみる!」