インド概要
1.インドの概要
インドは南アジアに位置し、世界第七位の面積と中国に次ぐ世界第二位の約13億の人口を持つアジアの大国です。ヒンディー教徒が全体の8割と割合の多くを占めますが、その他宗教や民族も多種多様に存在する多民族国家です。実際に訪れてみると他の国とは明らかに違う街の様子や、そこに住む人々の価値観に驚かされます。観光客を狙ったスリなどお金に関わる犯罪は年々増加傾向にありますが、日系企業の多くが拠点を置く、デリー(近郊のグルガオン)、ムンバイ、アーメダバード 、バンガロール、チェンナイ、などは他の東南アジア諸国と同様に基本的な安全対策を行っていれば問題なく生活することができます。公用語はヒンディー語ですが、イギリス支配が長いことや、多民族国家ということもあり多くの国民が英語を話すことができます。G20、BRICSに所属し国際舞台でも発言力を高めている今後の成長が大きく期待されている国です。
2.インドの地理および気候
インドは中国の南側、東南アジアの西側に位置しています。広大な面積のため気候は地域によって様々です。ただし、大雑把にインドの気候を表すと、4月から5月の暑季、6から10月の雨季、11月から3月の乾季に分けることができます。特に4、5月の暑季の暑さは凄まじく40度を超えることも多くなります。
以下は日系企業の多くが拠点を置く、デリー(グルガオン)、ムンバイ、アーメダバード、バンガロール、チェンナイの年間気温と降水量のグラフです。
インド各地の気候については、以下の記事でより詳しくまとめています。
→デリー首都圏(グルガオン)概要「2.デリー首都圏(グルガオン)の気候」へ
→インドで求人の多い主要5都市について「4.それぞれの地域の気候」へ
3.インドの言語、人口、民族及び宗教
インドはヨーロッパ系のアーリヤ族と、古くからインドとその周辺に住んでいるドラビダ族、チベット系のモンゴロイド族の主に三種類の民族で構成されています。ただし、インドは広大な土地で隣接国も多いため長い歴史の中で様々な民族が入り混じってます。宗教は複数の神様を信仰するヒンドゥー教が約80%を占め、その慣習から現地へ行くとインド全体の独特の雰囲気を感じ取ることができます。そしてインドにはヒンドゥー教以外にも多くの宗教が存在しているのも特徴です。このような、民族・人種の多様性からインドはモザイク国家と呼ばれています。
モザイク国家とは、モザイクのようにさまざまな人種・民族または宗教をもつ集団が入り交じって融け合わない状態の国家のことをさす。
(Wikipediaより一部修正)
ヒンドゥー語が公用語なので、日常的に話されるのはヒンドゥー教ですが、方言を含めると200言語以上あるため、地域が異なれば意思疎通ができないことも多くあります。そのため、国内でのコミュニケーションの必要性から第二公用語といて英語を用いるため、英語能力は全体として高いと言えます。
インドの人口は2017年13億4251万人で、世界第二位の人口を有しています。現在も人口は伸び続けています。世界第一の中国は一人っ子政策の影響で今後人口増加が緩やかになることが見込まれているため、2022年頃にはインドが世界第一の人口規模になると見られています。
上の図はインドの2017年と2050年(推定)の人口ピラミッドです。近年は少し落ち着いたものの、非常に綺麗なピラミッド型をしており、今後も継続的に人口が拡大していくことが伺えます。そのため今後数十年は内需が潤うことが予想され、世界中から注目を集めています。
4.インドと日本との比較
インドは日本の約8.7倍の国土に10.3倍の人口を有します。一人当たりのGDPは日本の4.5%の割合で東南アジアの他の国々よりも低く、インド国民全体の生活レベルはまだまだ低いのが現状ですが、GDPは2016年世界第7位の2兆2637億ドルで世界第三位の日本の46%もありアジアの中では中国、日本に次いで高くなっています。近年は毎年約7%ほどのものすごい勢いで経済成長を続けています。毎年多くの外資系企業がインドへ進出しており、今後の成長が大きく期待されている国です。
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