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転職エージェント訪問記:【タイ】Adecco Phaholyothin Recruitment Ltd.

Adecco Phaholyothin Recruitment Ltd.さんのご紹介

バンコクを中心に10拠点をもつタイで最大のリクルートメントカンパニー。1989年の設立以来、日系企業を含む数多くの企業と求職者に様々な人材サービスを提供。タイ国内の認知度は非常に高い。

【主なサービス内容】
人材紹介サービス・人材派遣サービス・採用一括アウトソーシング・給与計算アウトソーシング・転籍サービス・HRコンサルティング・アセスメントセンター・ヘッドハンティング・通訳&翻訳等

【ジャパニーズ ディビジョン】
タイでお仕事を探す日本人と日本語を話すタイ人の人材紹介及び人材派遣に特化した専門部門。タイ現地での豊富な経験と日本、ベトナム、シンガポール、香港等の海外ネットワークを駆使し、候補者・企業双方をフルサポートしている。日本人4名、タイ人8名が在籍

前田健太(まえだけんた)様

Adecco タイ 前田さん
今回お話しを伺ったのは、Division Managerの前田さん。正確な情報に基づく冷静な分析と、内に秘めた仕事に対する情熱の両方を持ち合わせた前田さんの一つ一つの言葉に引き込まれながらインタビューをさせて頂きました。こちらの質問に丁寧に回答して下さる前田さんの姿勢に人としての温かみも感じました。タイでの就職に迷われている方はぜひ連絡してみて下さい。タイでのチャレンジを力強くサポートしてくれるはずです最後におっしゃられた「現状維持を続けるのではなく、一歩を踏み出そう」という言葉が深い意味を持つインタビューとなりましたぜひご覧ください。

タイにおける日本人の求人状況

Q.現在のタイにおける日本人の求人状況を教えて頂けますでしょうか?
A.1年前と比べると日本人向けの求人数は若干減って来ています。理由としては2つあって、1つはタイの景気が若干減退して来ていること。2つ目は、日本人ではなくタイ人を雇う流れがタイ国内で加速して来ていることが挙げられます。具体的には、バックオフィス系の仕事、事務や総務といった仕事は殆どがタイ人向けに求人が出るようになって来ていますね。タイにおいて日本人を雇うことは、高級車を買うようなものなんです。景気の良い時は高級車を買うことが出来ますが、景気が悪くなっていけばいつまでもそうではいられません。高い給与で日本人を雇っていたポジションが比較的安く雇用することが出来るタイ人で埋まっていくのはある意味当然の流れと言えます。

Q.そうすると、現在のタイは日本人がチャレンジする国として決して良い国とは言えないということでしょうか?
A.そんなことはありませんよ。日本人向けの求人が若干減って来ているというお話をしましたが、営業職に関しては日本人向けの求人は増えて来ています。日系企業の営業は依然としてタイ人には任せず日本人にやってもらうのがベストですからね。また、当社単体の求人数で見ると、お取引をさせて頂いている企業様が増えて来ているので日本人向けの求人数はどんどん増えて来ています。タイでの就職を考えている方はぜひ弊社にご連絡を頂きたいですね。きっと求職者様にあった良い求人が見付かるはずです。

タイで働くことについて

Q.タイでの就職活動で成功される方はどのような方なのでしょうか?
A.柔軟性を持って就職活動をされている方ですね。例えば、自分の希望している条件と少し異なる点があっても、それを成長の機会とポジティブに捉え企業側に歩み寄っていける方は内定を多く頂いています。そういう方は働き出した後も、日々変化する状況にうまく適応し、生き生きと働かれていると思います。


タイと言えばトムヤムクン。60バーツ(180円くらい※)くらいで食べることが出来る。※2016年11月現在のレート。

Q.タイやそれ以外の東南アジア諸国で働くことのメリットはどのようなものだと考えていますか?
A.チャンスの多さですね。具体的には、日本の会社のように上のポジションがそこまで詰まっていない為、結果を出すことによってどんどん上に登っていくことが出来る。そして結果として、よりやりがいや責任のある仕事を任せてもらうことが出来ます。私自身、現在Division Managerとして多くのスタッフの上に立ち仕事をしていますが、前職ではこの早さでこのような仕事を任せてもらえてなかったのではないかと思っています。今日本でくすぶっている若い方がいるのであれば海外に出ることを強くお勧めしますね。きっと今より多くのチャンスがあるはずです。

Q.ローカルの従業員と働く上で苦労するポイントはありますか?
A.ローカルの従業員は、上昇志向を持って働くというよりは、その場を楽しめれば良いと思って仕事をしている方も多いので、うまく指示を出し動いてもらうことを日々工夫しています。ただ、これも自分自身を成長させてくれるとても良い機会だと思っています。

タイで求められる語学力

Q.日本人がタイで働く上で必要な語学力はどれくらいでしょうか?
A.英語に関しては日常会話が出来れば問題ありません。TOEICに関しては、900点あれば良いというのもではなく、実際の会話力を求められますね。

Q.語学力に自信がなく一歩を踏み出せない方にはタイで働くチャンスはないのでしょうか?
A.語学力に自信のない方でも多くのチャンスがあります。語学力に関して強調したいのは、求人票に記載してある語学力に臆して応募を取りやめることはしない方が良いということです。語学力以外の面が評価されて採用となるケースもあるので、多少条件から劣っていてもチャレンジしてもらいたいですね。

タイで感じるグローバル化の波

Q.前田さんご自身日々タイで働かれていてどのようなことを感じていますか?
A.タイ人と日本人の格差が無くなって来ている、もっと極端に言うと逆転しようとしているということを感じますね。少し厳しく聞こえるかもしれませんが、日本人はタイ人よりも優れていると思ってしまうかもしれません。しかし現在タイ人の中でも優秀な人材がどんどん出てきています。例えば日本語を喋ることの出来るタイ人が増えていることなどは、タイで働く日本人にとっては脅威に成り得ます。そういった優秀な人材と競いながら世界を舞台に働いていくことが求められていると日々強く感じています。

メッセージ

Q.最後に、タイや他のアジア諸国での就職を志している方や迷われている方にメッセージをお願いします。
Aプラスの意味で「危機感」を持って日々を過ごして行ってもらいたいですね。現在では日本の中であっても外国人が日本人の雇用を取って代わるようになり、「良い仕事に就く」という椅子取りゲームがグローバルに展開されています。海外で就職するという選択肢があるということを知らない人が多い今のご時勢において、一歩抜き出るため大前提として海外というフィールドで活躍するという発想を持つ必要があります。そして現状維持ではなく、まず第一歩を踏み出してもらいたいです。その一歩がタイで就職するということであれば、ぜひ当社に連絡を頂きたいと思います。

インタビューを終えて

今回お話しを伺ってとても印象的だったのは、「世界の格差が無くなって来ている」という前田さんのメッセージです。今までは日本人という理由で守られてきた雇用のチャンスも、優秀な外国の人たちに取って代わって来ている。実際に海外で働きそれを目の当たりにしている前田さんからの言葉は重みがあり強烈に響きました。個人的には、この現状を知った上で、焦るのではなく、今の自分に出来ることを一つ一つ積み重ね、少しずつ自分の価値を高めていこうと思いました。前田さん、ありがとうございました!

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アバター

上智大学経済学部を卒業後、国内半導体製造装置メーカーで海外営業を経験。退職後フィリピンに渡り、フィリピン・セブ海外キャリアコーチング英会話スクール「Beyond the border〜ビヨンドザボーダー」立ち上げより参画。同校の英語カリキュラム及びコーチングメニューの作成に従事。TED翻訳チーム Open Translation Projectに所属し翻訳活動を続ける傍らで、アメリカのラジオ局 Unger Broadcasting Radio Networkで自身の番組のパーソナリティーとしても活動。