海外就職成功者

「グローバル人材として活躍するための戦略」世界一周、ワーホリ後も海外で働き続ける理由とは?

こんにちは!
BEYOND THE BORDER ライターのペクです!

「海外で生活したい」「海外で働いてみたい」「日本を飛び出したい」・・・。
海外へ飛び出すきっかけや理由は人それぞれ。
ただ、漠然と憧れや理想だけを抱いて踏み出す前に、今一度「海外で挑戦する理由」について考えてみませんか?

今回お話を伺ったのは、世界一周・ワーキングホリデーを経て海外就職に挑戦し、現在はシンガポールの日系企業で営業担当としてご活躍されている、奥村孝二(おくむら こうじ)さん。
過去にマレーシアで2度の海外就職を果たすも退職した経験をお持ちの奥村さん。
それでも、「海外で活躍できる人材になる!」という、奥村さんご自身の戦略を胸に挑み続けた結果、シンガポール就職を果たし、充実した日々をお過ごしです。

海外で働くにあたっては決して楽しいことやメリットばかりでなく、予想もしない出来事や文化の違いによるトラブルや難しさ、それに伴う葛藤・・・もたくさんあります。
奥村さんが様々な困難や葛藤を乗り越えられた理由は、ご自身なりに描いた戦略に基づく、確固たる思いがあったからではないでしょうか?

ご自身の経験から、海外就職にはメリットとデメリットがあることをきちんと理解した上で踏み出して欲しいと語る奥村さん。
そんな奥村さんのストーリー、これから海外就職をされる方にはきっと参考になるはず。

海外就職をご検討の方は是非ご一読下さい!

 

奥村孝二さんとは?

奥村孝二さん プロフィール
大学卒業後、日本で水産加工品の商社で3年間勤務。退職後に1年半に渡る世界一周の旅、オーストラリアでの半年間のワーキングホリデー、3ヶ月間のセブ留学を経て、マレーシア就職に挑戦。マレーシアの現地日系企業2社で勤務するも、紆余曲折の末にシンガポールで就職。現在はシンガポールで水産加工品の商社に勤務し、営業としてお客様を担当するかたわら、主にベトナム拠点での製造管理にも携わっている。
※プロフィールは当日伺ったお話を基に執筆。

 

──改めてお伺いすると(注)本当に海外経験が豊富ですよね!どうして海外に出るようになったのですか?

 

大学時代に日本各地でキャンプをするというサークルに所属していて、日本国内でも新しい世界へ飛び出すことで得られる気付きや地域ごとの違いに触れる機会がよくありました。
その過程で、日本国内を旅するだけでこんなに楽しいなら、世界に目を向けたらもっと面白いのではないかと思ったのが最初のきっかけです。

そこから実際に学生時代から一人旅でタイやカンボジアを訪れました。
当然最初は不安や恐れもありましたが、旅を通して視野や世界が広がるのを感じました。
それを機に、世界にはいろんな国があるので、日本だけにではなく、常に広い世界を視野に入れたいと思うようになりましたね。
いつか必ず世界一周の旅に出るという思いも当時芽生えたものですし・・・。

それに・・・海外に出ると、なんとも言えないワクワク感がありますよね(笑)。

(注)奥村さんは著者がセブに留学していた頃の友人です。

 

日本を飛び出し世界へ!そこで見た世界と芽生えた思い

 

──海外の国々に降り立ったときの高揚感、私もよく分かります(笑)!海外に目を向けたい思いがあったので、そのような軸で就職活動をされたのでしょうか?

 

海外拠点があったり、海外と関われる仕事ができそうな企業を選んで就職活動をしていました。
ただ、残念ながら希望通りにはならなかったので、内定を頂いた水産加工品の商社に入社しました。
とはいえ、仕事は非常に楽しくて、営業担当として成果も残しながら、充実した日々を過ごすことができましたよ。
同僚や会社の方々もとても素敵な方が多く、職場環境も非常によかったですし・・・。

 

──海外と関わる機会はなかったものの、充実した日々をお過ごしだったんですね! にもかかわらず、3年目で退職し、海外に飛び出したのはなぜですか?

 

「いつか世界一周の旅をする!」という夢への思いが強くなったからです。
当時ちょうど25歳、30歳までに日本に戻って来ればなんとかなるだろうと思いました。
逆に、この機会に行かないと後悔すると思ったんですよね。

 

──実際に世界一周の旅に出て、ご自身にとって大きな変化や気付きはありましたか?

 

日本で生活していると、どうしても会える人が限られてしまいます。
旅を通して、海外でフリーランスとしてご活躍されている方、現地で働いている方・・・様々な方にお会いすることができました。
おかげで視野や選択肢も広がり、それが今の「海外で働く」という選択に繋がっていると思っています。

 

──世界一周は選択肢や視野を広げてくれたんですね! 旅を通して実際海外で働く方々にお会いすることで、海外就職を意識し始めたということでしょうか?

 

海外就職を視野に入れ始めたのはもう少し後で、旅を続けるための資金稼ぎをするためにオーストラリアでワーキングホリデーをしていた頃です。

旅を続けたいという思いでワーキングホリデーを始めたものの、どこかで旅には飽きたという思いもありました。
漠然と世界の観光地を見て廻るという目的で旅を続けていましたが、その過程でアフリカ縦断などにも挑戦し、最高の景色もたくさん眺めてきました。
単なる旅ではこれ以上の感動を味わうことはできないだろうと思ったんです。
だったら・・・何か別の形で海外に身を置きながら、まだ見ぬ世界を見れる方法を模索しようと思いました。

ちょうどそんな折に出会ったのが、BEYOND THE BORDERの岡本さんの著書、『キャリア・シフト 人生戦略としてのアジア就職』でした。

 

──なるほど。旅とは別の形で海外に身を置きたいと思っていたところ、書籍を通して海外就職という選択肢を知ったんですね!

 

世界一周やワーキングホリデーを経て、旅には飽きたと感じたとき、就職活動の頃に抱いていた「海外で働きたい!」という思いを再び思い出しました。
そこから書籍を通して知った海外就職という選択肢に向けて進むべく、まずはフィリピン・セブで英語力を伸ばすことにしましたね。

 

──当時の奥村さん、すごく熱心に英語学習に取り組んでいたことが印象的です。

 

海外就職を果たすという目的がありましたし、海外経験は他の誰かに取って代わられることのない貴重な経験だと思っていたので・・・。
海外就職のために必要な英語力を得るだけではなく、貴重な海外経験を形として残すためにも、ここできちんと英語力を伸ばしたいという強い思いが当時はありましたね。

世界一周前にもセブで語学留学をし、ワーキングホリデーも経験したものの、僕がセブへ再び戻った頃の英語力はTOEICでいうと400点前後。
そこから3ヶ月で勉強を重ね、最終的に850点にまで上げていきましたね。

 

マレーシア就職に失敗。それでも諦めずに挑み続けた「今」に迫る!

 

──3ヶ月で400点アップはすごい! 目標となるTOEICスコアを無事に取得し、いざ海外就職へ。最初にマレーシア就職に挑戦したのはなぜですか?

 

当初からシンガポール就職に挑戦したいという思いはありました。
ただ、シンガポールで求められる英語力もビジネススキルも非常に高かったので、まずはマレーシアで海外経験を積もうと考えました

海外経験を積みながら英語力をさらに伸ばすならフィリピンという選択肢もありましたが、元々様々な文化や考え方を持つ方々と仕事をしたいという思いもあったことから、多民族国家であるマレーシアを選びましたね。

最終的にマレーシアの会社2社で勤務したものの、ブラック企業に入社してしまったり、業績悪化で退職せざるを得なくなったり・・・紆余曲折もたくさんありました。

 

──きっとすごく辛い時期だったと思います。それでも再びシンガポールで挑戦したのはなぜですか?

 

何も成し遂げられない状態で諦めたくないという思いが強くありました。

海外経験は他の人に取って代わられない貴重な経験だと思っており、「海外でグローバルに活躍できる人材になる」という選択肢は僕がとった戦略でした。
なかなか自ら手を挙げて海外で生活しようとする人、ましてやそれに必要な英語力を兼ね備えた人はまだまだ少ないと思ったので。
だからこそ、マレーシアで本当は3〜5年しっかりと実務経験を積み、海外で活躍できる人材になることを目指していました。

ただ、残ったのは何も成し遂げられていないという現実で・・・。
30歳を前にもう一度挑戦してみよう、それがダメなら日本で働き口を探そうという覚悟でシンガポールでの転職活動に臨みましたね。
チャンスが残っているのに、挑戦せずに諦めるのはすごく嫌だったんですよね。

 

──強い覚悟と思いで諦めずに挑み続けたところ、本当に尊敬します。現在のお仕事について教えて頂けますか?

 

日系の水産加工品商社で営業担当者として勤務しつつ、製造加工の拠点であるベトナムで生産管理の仕事にも携わっています。
勤めている水産加工食品の商社では、ノルウェーからサーモンやサバといった魚を仕入れ、ベトナムの工場で加工して、シンガポールやタイ・マレーシアといった近隣国で販売するという流れになっています。
僕は生産管理の担当者としてベトナム工場へときどき赴き、求められる品質が保たれるよう指導・教育を行っていますね。
また、営業担当としてはシンガポール国内のスーパーやレストランへ赴き、新製品の紹介等の業務を担っています。

 

──海外出張もあるんですね! やはり英語の使用頻度は高いのでしょうか?

 

ベトナム工場を訪れる際は当然英語ですし、シンガポール国内でもお客様となる企業様のローカライズが進んでいることもあり、営業活動を含め、かなりの頻度で英語を使用しています。
社内の日本語・英語の使用頻度は大体半分ずつの割合ですね。
コミュニケーションとしての英語のスキルがすごく身についているという実感はあります。

 

──英語の使用頻度も高くて、英語のスキルがどんどん上がりそうでいいですね! 今のお仕事のやりがいや面白さはどんなところですか?

 

営業として、商品力が高い製品を販売できる喜びを感じていますね。
他の水産加工品商社様の場合、既に商品としてあるものを販売するというのが一般的ですが、弊社は自社で加工機能を有しているという強みがあるので、お客様の要望にきめ細やかに応えられています。
また、物流システムも他の企業様だと日本から調達するケースが多いのですが、弊社はベトナムから調達することで仕入のコストを抑えているという強みもあります。

 

──日本でも水産加工品の商社でお勤めでしたが、何か違い等はありますか?

 

日本にいた頃は商品も溢れていたので、どちらかと言うと営業力やお客様との付き合いで勝負しているようなところがありました。
ただ、今は製品力の高さで勝負できるので、営業しやすい部分はありますよね。

加工工場のあるベトナムへの出張も含め、いろんなバックグラウンドを持っている方とお仕事ができる楽しさもあります。
多少英語が拙くても、信頼関係がベースで仕事が進んでいくこともあり、現地の方々との日頃からの関係構築を含めて取り組んでいけるのは東南アジアならではですよね。
少し泥臭い部分もありますが、体当たりでコミュニケーションをしていけるという面白みややりがいはすごく感じていますし、成長実感もあります。

また、シンガポールに身を置いていることで、日本ではお会いできないような方ともお会いできる機会もありますし・・・。

 

──同じお仕事でもシンガポールならではのやりがいがたくさんあるとお見受けしました。逆に、大変なことや難しさはありますか?

 

そこまでストレスにはなっていませんが、文化の違いによる難しさは当然あります(苦笑)。
日本でビジネスをする場合、周囲に対して気を遣ったり、先回りして行動することが当たり前だったりもしますが、こちらでは僕が伝えたことやお願いしたことしか進めてくれません。
細かい気配りを相手に対して期待してはならず、こちらがきちんと伝えて、何度も確認するなどのフォローアップが必要だとつくづく感じています。

あとは・・・海外とはいえ、日系企業で勤めている以上、日本的な働き方や考え方が求められている部分はありますよね。
日本人だと現地の方よりも高い給与を頂いて働いている訳なので、それだけのパフォーマンスを発揮しなければならないという責任も当然ありますし・・・。

 

気になる今後と海外で働きたい方へのメッセージ

 

──様々な難しさはありながらも、充実した日々をお過ごしの様子が伝わってきました! ご自身の今後についてはどのようにお考えですか?

 

今後も何かしら東南アジアを中心とした海外と関われるような仕事がしたいと思っています。
その選択肢としてはこのまま海外を拠点に生活するか、あるいは日本を拠点に海外へ出張するのか・・・僕の中でも漠然としていてまだ明確に見えてはいませんが。

先程も少しお話させて頂きましたが・・・僕にとって海外で生活できること、しかもある程度現地の方々に近い生活ができるのは僕のひとつの強みだと考えています。
日本人で海外に出たがる人は少ないというお話もある中で、今僕は自分の強みを活かせる選択肢をとっている訳で・・・。
「海外で生活・仕事ができる」という他の人にはない強みを活かしながら、今後も進んでいきたいですよね。

 

──奥村さんにとって「海外で働く」ことはあくまで一つの選択肢、その都度自分にとってベストな選択をしようとされているんですね。ご自身の経験も踏まえ、これから海外で働きたい方へのメッセージをお願いします!

 

海外就職にはメリットもあると思いますが、当然デメリットもあります。
僕自身マレーシア就職で失敗していて、経済的にも精神的にも失敗したときのダメージは正直大きいと感じました。
事前にデメリットについてもきちんと理解をした上で、リスクを最小限に抑えながら挑戦する必要があると感じています。

一方で、海外就職をして、今後のキャリアに活かせそうな部分も感じています。
海外でいろんな方とご一緒させて頂く機会もありますが、やはり海外に出たいという人材、そして実際海外で実務をこなせる人材は少ないと聞きます。
今海外で多様な経験を積むことで、将来的に海外で戦えることが採用の場で強みになる可能性も高いという印象を受けています。

海外に出て選択肢が増えた分、自分の人生を自らの手でデザインしていくという強い意識は必要になってきそうですね。

 

まとめ

いかがでしたか?

世界一周の旅やワーキングホリデーを経て、それとは別の形で海外に身を置きたくなったことを機に、海外就職に挑戦されたという奥村さん。

「海外で活躍できる人材になる」

それは単なる「思い」ではなく、ご自身の「強み」だと認識し、強みが最大限活きる選択肢として海外就職という道を選んだと言います。
途中マレーシア就職に失敗するなどの紆余曲折もありましたが、ご自身が立てた戦略の下、納得が行くまで諦めずに挑み続ける姿が印象的でした。
同時に、最後まで諦めずに挑み続けたからこそ、充実した今があるんだとも強く感じました。

一方で、海外就職にはデメリットやリスクもあることをきちんと認識した上で踏み出して欲しいとおっしゃる奥村さん。
海外に身を置いたからこそ強みになる部分もあることは実感しつつ、失敗のときのダメージやリスクもやはり大きかったとのこと。
ご自身の貴重な経験を基にしたアドバイス、今後海外で働きたい方にはとても参考になったのではないでしょうか。

奥村さん、この度は貴重なお話をお聞かせ頂きまして、本当にありがとうございました。
今後の益々のご活躍を祈念しております。

オンライン海外キャリア相談受付中!オンライン海外キャリア相談受付中!
Jiyoung Baek

セブ留学がきっかけで東南アジアの虜に!! フィリピン・セブでの海外インターンを経て、ベトナム・ハノイで海外就職。約2年に渡って大好きな東南アジアで働きながら、旅をする生活をしていました。 現在は自身の海外経験を基に、旅するインタビュアーとして海外で活躍する方々を取材し、「海外で働くとは」について発信することで、海外で働きたいけど一歩踏み出せない方に挑戦のきっかけを作るべく奮闘中。 どんなときもアジアの眩しい陽射しのような笑顔を忘れず、頑張っています! 日々大事にしていること「やらない後悔よりやって後悔、何でもやってみる!」