転職エージェント訪問記:【マレーシア】桜リクルート社

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桜リクルート社とは?

2003年に設立された、政府認可の日系人材紹介会社。
マレーシア現地に根を張っているからこそできる、現地採用・就労情報の収集、成功事例、求職者の応募時から就労開始までのスピーディーできめ細かいフォローに定評があります。

オフィスはクアラルンプール近郊で、日本人も比較的多く居住する、セランゴール州・Subang Jayaのエリアに位置しています。

 

ご担当の方にお話を伺ってきました!

今回お話をお伺いしたのは、人材紹介部門のマネージャー黒田様とご担当の西尾様。
お二人ともマレーシア在住歴が大変長く、現地事情については大変精通されておられます。
和やかで親しみやすい雰囲気の中、たっぷりとお話をお伺いすることができました。
是非ご一読下さい!

 

マレーシアの現状について

 

最近のマレーシアの経済状況について教えて頂けますか?

 

2018年にマハティール政権が誕生したのですが、それまでは米ドルに対してリンギット安の状態が続き、景気がよくないとされる時期が続いていました。
マレーシア人の方々のお話にはなりますが、国の財政が厳しく、国費留学生の数も約10年前と比べて随分減っています。
これまで子供を海外に留学させていた方々が国内での進学に変えるなど、教育の質を下げざるをえないというお話をよく耳にしますね。

政権交代後も状況はほとんど変わりませんが、肌感覚として以前よりも景気の悪さを嘆くような声は減ったように思います。
これについては、マハティール政権に交代した後に国民がまたひとつにまとまり始め、政府に対する不満が減っているからのようにも思えます。
ただ、マレーシアの財政が厳しいことは変わらず、政府がファンドを募っているという状況です(苦笑)。

我々がマレーシアで生活をし始めた頃と比べると、経済は格段に成長し、非常に便利で生活しやすくなりはしましたが・・・。
やや頭打ちの部分が見えているというのが現状ですね。

 

大きく経済成長を果たした後、伸び悩んでいるという状況なのですね。
日系企業の進出状況についてはいかがでしょうか?

 

日系企業の進出については、規模は小さいながらも続いているという状況です。
マレーシア全体として製造業よりも非製造業の方が会社の数は増えていますが、ビジネスニュースによく現れるのは製造業とトレーディング系の会社ですね。
人件費や最低賃金も上がっているにも関わらず、新たな工場進出はもちろん、工場規模の拡大も行われていますね。
ただ、製造業でも規模が大きい企業様の進出はさすがにもうないですね。

 

日系企業の進出は続いているということは、日本人の求人も増えているのでしょうか?

 

日本人の求人については横ばいです。
10年以上前と比較すると、製造業における工場長、品質管理の責任者といった拠点長やマネージャーレベルの求人、金型ができる技術者の求人が特に減っているという実感があります。
マレーシアの日系企業全体として、駐在員に代わる方は現地採用の方ではなく、マレーシア人の方になりつつありますね。

 

日本人の求人状況について

※表は伺ったお話をもとに作成。

 

日本人の求人が多い業種はどのような業種でしょうか?

 

波があるのかと思っていたのですが・・・コールセンター進出の勢いが止まりませんね。
かつては製造業が中心でしたが、最近はめっきりコールセンター等BPO関連の求人が中心になりましたね。
サービス業の求人については、圧倒的にレストランのシェフやフロアマネージャーなど、飲食業系の求人が多いですね。

 

職種についてはいかがでしょうか?

 

コールセンターでの勤務に加え、営業職の需要は比較的高いですね。
ITや製造業系の技術職についても案件はありますが、語学要件が合わないケースが多く、なかなか採用が難しかったりします。
事務職についても少なくはありますが、ゼロではないという状況でしょうか。

 

勤務地についてはいかがでしょうか?

 

勤務地については、首都圏がほとんどです。
あえて首都圏としたのは、首都のクアラルンプールのみならず、クアラルンプール近郊・セランゴール州の他の地域を含むからです。

セランゴール州でご勤務される場合、生活もセランゴール州でされるケースがほとんどですね。
家賃もクアラルンプールよりも下がりますし、渋滞も少なくて済むので・・・。

 

マレーシア就職にあたり、求められるスキルはどのようなものでしょうか?

 

語学力については、TOEIC800点を超える英語力は必要ですし、英語で適切にコミュニケーションが取れることが前提となります。
また、日本人の社会人として良識のある態度でお仕事に臨めることも重要です。
海外であえて日本人を採用する訳なので、日本よりも日本的な働き方が求められたり、日本のサービスや日本の常識に基づいたお客様対応を期待されていることもあります。

これらの条件を満たしていれば、営業経験が仮にない場合でも、対人能力が高い方については転職に成功しているケースが多いですね。

 

ビザ発給要件についてはいかがでしょうか?

 

四年制大学卒業の方であれば、3年以上の職務経験が必要です。
専門学校・短大を卒業された方であれば、飲食店等ではなく、企業で長年(目安:7年程度)経験を積まれた方が望ましいですね。

ビザ要件に準ずる形になるので、企業様が求める方々の年齢層についても20代後半〜30代前半の方々が多いですね。

 

マレーシアでの生活・待遇について

Bukit Bintangにある大型ショッピングモール”PAVILION”

 

現地採用として採用された場合の給与について教えて頂けますか?

 

マレーシアは他国と比べて、全般的に給与待遇が低いというのが正直なところです。
年齢や経験によって給与額が大きく変わることもなく、一般的に5,000~7,000リンギット(約130,000~182,000円)が相場となっています。
営業マネージャーで8,000リンギット(約208,000円)を少し超える程度、工場長レベルで10,000リンギット(約260,000円)程度ですし・・・。

一般的な営業職の求人が6,500リンギット(約169,000円)に社用車貸与(一部の会社は住宅手当支給)であるのに比べ、コールセンターの給与が7,500~8,500リンギット(約195,000~221,000円)程度と高くなっているのが現状です。

※レートについては、1リンギット=約26円で計算(以下同様)。

 

保険や年金等、その他待遇についてはいかがでしょうか?

 

今ではほとんどの会社が民間の保険会社に加入するようになりました。
ただ、カバーされる範囲については注意が必要です。
マレーシア国内での入院については十分カバーができますが、例えば日本への帰国中に入院が必要になった場合、医療費が高くてカバーできないということも起こり得ます。

また、元々保険加入が当たり前ではなかったという背景から、年間あるいは月間の定められた上限額までの医療費について会社がカバーするという制度がありました。
風邪などの比較的軽い病気で外来診療に掛かる費用は保険適用にならないため、このクリニックでの診療に対する実費補助は今でも行われているケースが一般的です。

 

交通費や通勤についてはいかがでしょうか?

 

社用車が貸与されない方の通勤につきましては、マレーシア人の方と同等の待遇になることがほとんどです。
月250~300リンギット(約6,500~7,800円)程度を一律支給の場合もあれば、エリアごとに定められた支給額を支給というケース、実費を計算して支給など様々ですが、支給されることが多いと思います。
ただ、クアラルンプール市内の企業様につきましては、ほぼ全員が公共交通機関での通勤となり、金額に小さくバラつきが出ることなどから、交通費を支給されない企業様もありますね。

このような事情のため、会社から通える範囲内に住む方が多いのですが・・・問題は会社が駅の近くにあっても、手頃な値段で駅に近い物件がなかなか見つからないことが多くて(苦笑)。
結局は車での移動かタクシーでの移動になりますが、最近では配車アプリのGrabもあるので、困ることはありません。

 

便利な物件はなかなか探しにくいのですね・・・(苦笑)。
皆さんお住まいはどうされているのでしょうか?

 

以前は3ベッドルームの物件をシェアで住むのが一般的でしたが、不動産バブル以降はスタジオタイプのコンドミニアムも増えてきました。
大体1,500~2,200リンギット(約39,000~57,200円)程度あればスタジオタイプのコンドミニアムに住めますね。
引き続き、月350リンギット(約9,100円)程度でシェアハウスにお住まいの方もいらっしゃいます。

 

日本と比べて待遇が下がるケースもあると思いますが、問題なく生活はできるのでしょうか?

 

ローカルフードで抑えることができれば食費は抑えられますし、物価も上がってきてはいるものの、まだまだ安いという状況です。
食事は・・・無理に日本の調味料を揃えて自炊をすると高くつきます(苦笑)。

我々がマレーシアへ来た当初は日本のものが手に入りにくく、日本に一時帰国した際に日本の製品を買い込む・・・。
なんてこともありましたが、輸入規制が緩和されてからは日本のものも問題なく手に入るようになり、生活もしやすくなりました。

マレーシアについては、収支のバランスが非常にいいのが魅力だと感じています。
隣国のシンガポールの場合、確かに月給も高いですが、家賃も高く、住居はシェアでないと生活ができないと思いますが、マレーシアはそうではないので。
実際マレーシアで3年ほどご勤務された方から、かなり貯金ができたというお話も聞いています。

 

マレーシア就職をご検討の方へのメッセージ

 

長くマレーシアで生活されたお二人からの貴重なお話、ありがとうございました!
最後に、マレーシア就職をご検討の方にメッセージをお願いします。

 

「何を目的にしたマレーシア就職なのか」についてまずはよく考えて欲しいと思います。
そして、目的を果たすために現地で努力を続けることも大切です。

キャリアアップを考えてマレーシア就職をされる方が、ここで伸ばすもののひとつとして挙げられるのが英語力、特にビジネスの場で使える英語力だと思います。
ただ、英語については職場環境にいるだけでは残念ながら伸びません。
自ら努力して、伸ばしていこうとする気概を持って臨んで欲しいと思っています。

また、次のキャリアやキャリアの繋がりについて意識を向けることが大切です。
いずれマレーシアを離れることが念頭にあるのであれば、自らが描く次のキャリアで活かせるような経験がここでできるようなキャリア選択をすべきですし、それに向けてマレーシアで日々努力を続ける必要があると思います。

 

まとめ

いかがでしたか?

一見厳しいようなお話もされていましたが、お二人とも求職者の方を思って普段からお話されている様子がたくさん伝わってくる時間でした。
次のキャリアを意識したマレーシア就職のお話や現地で生活する際のアドバイス・・・求職者の方に現実をきちんとお伝えした上で、マレーシア就職に挑戦し、活躍して欲しいというお二人のお気持ち、そのために日々丁寧にお仕事に臨まれる様子が取材中たくさん感じられました。

マレーシア事情に大変詳しいお二人、とても和やかな雰囲気の中たくさんのことを教えて頂き、私自身感謝の気持ちでいっぱいになりました。
マレーシア就職をご検討の方は、一度桜リクルート社へ問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?

About Author

Jiyoung Baek

セブ留学がきっかけで東南アジアの虜に!! フィリピン・セブでの海外インターンを経て、ベトナム・ハノイで海外就職。約2年に渡って大好きな東南アジアで働きながら、旅をする生活をしていました。 現在は自身の海外経験を基に、旅するインタビュアーとして海外で活躍する方々を取材し、「海外で働くとは」について発信することで、海外で働きたいけど一歩踏み出せない方に挑戦のきっかけを作るべく奮闘中。 どんなときもアジアの眩しい陽射しのような笑顔を忘れず、頑張っています! 日々大事にしていること「やらない後悔よりやって後悔、何でもやってみる!」

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