ベトナムの就職・転職で求められる職種・求人状況

ベトナムの就職・転職で求められる職種・求人状況

1.ベトナムの就職・転職状況概要

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ベトナムは近年の好調な経済成長と増加する日本企業進出に伴い幅広い業種・職種で求人が出ています。背景には新規の日本企業の進出の他、軌道に乗ってきたベトナム営業所のメンバーを駐在から現地採用に切り替えようとする日本企業の事情があります。ベトナム経済は順調に伸びてきており、また北は中国、南はタイ・マレーシア・シンガポールが位置するという好立地のため、ASEAN諸国のハブになれる可能性があります。

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近年は中国の人件費の高騰により日本の製造業が進出してくるケースも多く、チャイナ+1としての地位も確立しつつあります。一方、9,000万人を超える人口を持つため、今後は市場としての魅力も増してくることも期待されています。現在は求人に対して就職を希望する日本人の方が少ない状況ですので、これから伸びていくベトナム市場で活躍した方にとっては良い状況が続いています。また、シンガポール、タイ、マレーシアと比べて語学力面、即戦力を求められるという観点から若干ハードルが低いので海外での就職をスタートさせるチャンスは大きく開かれています。

2.求められる業種及び職種

製造業、IT関係、物流、サービス業等広い業種について求人があります。職種については、日本現地企業に対する営業職やIT技術者、生産管理等の求人が多いです。また新たな営業所立ち上げのスタッフといったチャレンジングな仕事の求人も多くなってきています。求人を行う企業ですが、①日本企業、②外資企業、③現地企業がありますが、その中で①日本企業と②外資企業で全体の95%以上を占めます。ただ転職をサポートしてくれる転職エージェントによって求人案件は大きく異なるというのが6社以上のエージェントを訪問してインタビューをした結果わかりました。そのため複数のエージェントに問い合わせることをお勧めします。また年齢は30歳〜40歳の中堅が一番需要が大きいです。日本である程度の実務経験とマネジメント経験がある場合はかなりの確率で仕事を見つけることができるでしょう。製造管理や特殊な技術を持った人材の場合、シニア層でも需要があります。また営業職には女性が求められることも多く、女性の方にとってはより就職のチャンスが大きくなっています。以前は大卒で未経験の場合も就職できるケースも多々ありましたが、最近は企業のニーズ、ビザの要件が厳しくなってきたこともあり、5年程度の実務経験が求められます。

3.求められる語学力

ハノイの街並
ベトナムの公用語はベトナム語であり、街中では英語が通じない場合が多いのですが、ビジネスの現場では英語も使われています。ただローカルスタッフの中には英語が不自由なスタッフもおり、ベトナム語がある程度話せるとかなり有利に就職活動を進めることができるでしょう。ただ、採用時点である程度英語でのコミュニケーションが取れれば多くの企業が求める水準に達することができます。TOEICであれば600点前後でも十分チャンスがあり、英語での履歴書作成と面接対策をしっかりやっていけば採用される可能性は十分にあります。

4.ハノイとホーチミンの就職・転職状況の相違

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ベトナムでの就職・転職を考えた場合、勤務地及び生活は首都であるハノイか経済的な中心地であるホーチミンになります。ハノイ、ホーチミンともそれぞれ650万人、750万人の人口を抱える大都市です。ホーチミンは高層ビルも立ち並ぶ大都会である一方、首都ハノイはやや発展が遅れており、求人情報についても若干の違いがあります。両都市とも製造業、IT関係、物流、サービス業等広い業種について求人がありますがホーチミンはハノイに比べてややサービス業(旅行、小売、飲食等)の割合が大きい点が特徴です。逆にハノイは製造業の割合が若干高くなっています。

5.ベトナムの就職・転職・求人についてリサーチした所感

IMG_3881(アイコニック・ベトナムの熊澤さん)

今回ハノイ4社・ホーチミン2社の転職エージェントに伺い、現地の求人情報、求められる人材、給与水準及び生活情報についてお話を情報を入手してきました。彼らに上記以外の条件面で「どのような人にベトナムで挑戦してほしいか?」という質問をしたのですが、複数人の方に以下のような返答をいただきました。

「ベトナムで働くことに意義を抱いている方に来てほしい。ベトナムで働くのは日本で働くより楽に働くことができるという(間違った)消極的な理由を持つ人やまだまだ発展途上のベトナムを上から見下す様な人には来てほしくない。」

僕もこの意見には大いに賛成です。「海外で働くための心構え」にも書きましたが、アジア途上国で現地採用で働くことは大きな可能性もある一方で、アウェイの地で働くことに際するリスクを取ることや覚悟が求められます。でもそのような覚悟を持ってこのベトナムに入ってきた人は長い目で見ると将来的には大きな可能性があると思いました。これから発展することが確実視される舞台で一緒に成長する気概のある人に挑戦してもらいたい国だと思いました。

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