インドネシア就職・転職における労働条件及びビザの発給条件

インドネシア就職・転職における労働条件及びビザの発給条件

1.インドネシアにおける日本人現地採用の一般的な労働条件

営業職(一般〜管理職):US$2,000〜3,000(24万〜36万円(手取り、税抜き))
事務職(一般〜管理職):US$1,700〜5,000(20万〜60万円(手取り、税抜き))
技術職(一般〜管理職):US$2,500〜6,000(30万〜72万円(手取り、税抜き))
※賞与はインドネシアの労働法により1年に1度1ヶ月分が支払われることが多い。ただし外国人に適用していない会社もある。その他業績に応じて0.5ヶ月〜3ヶ月分ほど支払われるケースが多い。

インドネシアでの現地採用の日本人への賃金は東南アジア諸国の中では標準的か多い部類に入ります。9割以上の企業は所得税は会社側が負担するのが一般的であるのも特徴的です。年齢別の求人数でいくと30歳〜40歳の中堅の層が一番多く、次に25歳〜30歳の若手、40歳台のベテランと続きます。従来は新卒の採用もありましたが、近年は減りつつあります。40歳台以上の求人は待遇も良い代わりにかなりのスキルを求められるハイレベル人材の案件もあります。日系の求人以外にも現地企業の求人も数は少ないながらあり、それらの求人は場合によっては日系企業の待遇を上回ることもあります。しかし、ある程度のインドネシア語を話すことができる、短い期間での結果を求められるなど人材としてシビアに見られることが多いようです。一方で日系企業の場合は、社内のみ英語で営業先も日系企業であることがほとんどであり、英語やインドネシア語はさほど求められず、日本語による営業スキルや日本式のビジネスマナーを重要視されることが多いようです。

2.インドネシアにおける一般的な労働環境及びその他待遇

スクリーンショット 2015-07-09 17.07.22(ジャカルタにも吉野家もファミリーマートもあります。)

医療保険:現地の医療保険や海外旅行保険に会社で加入するケースが多い。
年金:基本的にない。
ボーナス:年1回の1ヶ月分の給与に業績連動のボーナスを支給する企業もある。
住宅:企業により異なるが、ジャカルタ市内で600ドルほどの手当が出るケースもある。
通勤:運転手付きの自動車を支給されるケースが多い。

インドネシアの現地採用の待遇は他の国と比べても良いと言えると思います。医療保険は多くの企業で対応してくれるケースがほとんどですし、住宅手当や企業が借入れたコンドミニアムを提供してくれるケースもあります。また、一般的に運転手付きの乗用車を支給してくれることも多いです。

3.インドネシア現地スタッフの特徴及び一般的な給与水準

アジア各国の一般工の賃金の比較のグラフを掲載しました。都市部のホワイトカラーの給与はグラフ上の239米ドルよりも高いものの、横浜の3,306米ドルと比べてもその差は10倍以上になります。あくまで一般工レベルの話しですが、多かれ少なかれ現地のインドネシア人と日本人とではこの程度の所得格差があることは知っておいた方が良いでしょう。賃金格差があるということは、当然会社から成果を求められますし、その期待に応えることができないと外国人であるあなたを雇っておく価値はありません。厳しいようですが、発展途上国で働く上でこの格差についてはきちんと認識しておいた方が良いでしょう。

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4.ビザの発給条件について

就労ビザとは

パスポート
ビザとは、国が自国民以外に対して、その人物の所持する旅券が有効であり、かつその人物が入国しても差し支えないと示す証書のことをいいます。特に就労ビザとはその国で一定期間就労して、経済的利益を得るために必要なビザのことをいいます。日本人が海外で働く場合、必ず就労ビザが必要になりますが、発給要件はその国ごとに異なります。特に近年、日本人がアジア諸国で働くための各国のビザ発給条件が厳しくなっている傾向があります。就労ビザの発給要件はその国が日本人や他国の労働者をどの程度受け入れたいかということに依存しますが、経済が発展したシンガポールの様な国になると厳しくなるのが一般的です。就労ビザの発給要件は国によって頻繁に変わることが多いため、最新情報は常にチェックする必要があります。

インドネシアの就労ビザの発給状況

インドネシアの労働ビザの発給条件は下記になります。

「25歳以上」かつ「大卒」かつ「3年以上の実務経験」

一応、上記のルールが設定されていますが、この要件を満たしてなくてもビザが発給される事は多々あります。2015 年6 月現在においては、新卒者でもビザを取得できるケースもありますが、入社を予定する業界によっては、今後ビザ取得が困難となる可能性もあります。また、企業によってはビザ要件を懸念して、25歳以上を求めるケースもあります。労働許可書については会社側で手続きを行います。パスポートのコピーや写真、英文職務経歴書、英文大学卒業証明書などの資料を準備してインドネシア大使館、領事館で手続きを行います。期間は1ヶ月〜1ヶ月半かかります。

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