海外就職・転職まるわかり!英語初心者でも失敗しないおすすめ7ヶ国を徹底解説
「いつか海外で働いてみたい!」
「・・でも、自分には英語力や特別なスキルはないけど、、こんなわたしでも挑戦できるのかな?」
みなさんは、これまで一度でもこのようなことを考えたことはありませんか?
もし「あります!」と答えられた方は、ぜひこれから続く記事の内容を読んでいただけたらと思います。
今回は、これまでたくさんの方に海外就職を実現させてきた海外キャリアの専門家が、海外就職・転職は意外とだれにでも挑戦できる理由と実現させるための具体的な方法についてお伝えします!
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英語を使う海外の環境で仕事をしたい人
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グローバル人材という響きに憧れる人
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今の仕事に不安を抱えているが、これからどのように行動すればいいかわからない人
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海外就職・転職は、意外にも比較的だれにでも挑戦できることがわかる
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海外就職・転職の際、どのような特徴を持つ国を選べばいいかがわかる
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海外就職・転職を失敗しないためには?実現させるための具体的なステップがわかる
国家資格キャリアコンサルタント/公認会計士/ビヨンドザボーダー株式会社 代表取締役/旅人達の英会話スクールCROSS×ROAD代表
日本でコンサルティング会社に勤務後、夫婦で世界一周の旅に出る。旅後、フィリピン・セブに英会話スクールCROSS×ROADを設立。アジア主要都市を周り、日本人の転職状況を把握。数多くの海外キャリアの相談にのっている。
目次
- 1.これからの時代、就職・転職活動をするのに海外を視野に入れるのは賢い選択肢【体験談】
- 2. 海外就職・転職でどの国を選ぶべきなのか!確認したい7つのポイント
- 3. 日本人が海外就職・転職をする上でアジア就職をおすすめする5つの理由
- 4. 海外就職・転職におすすめなアジアの7カ国を比較!タイプ別にも解説
- 5. アジアへ海外就職・転職する際に確認しておきたい4つのハードル
- 6. いざ、アジアへ!海外就職・転職を実現させるための5ステップ
- 7. 最後に:海外就職・転職を考えているすべての方へ
1.これからの時代、就職・転職活動をするのに海外を視野に入れるのは賢い選択肢【体験談】
「普通の人でも海外で働くことって実は難しくない。」
「しかも、結構給料ももらえて貯金もできる。」
「これからの長い長いキャリアを考えてもとても賢い選択になる。」
海外で働くことについて、こんなことを聞いたらあなたはどう思いますか?
実際に海外で就職した3人の体験談をご紹介します。
【高橋さん(26)の体験談】雇用条件・給与が充実し、物価の違いから貯金ができる
「日本の東京のような大都市マニラの高級コンドミニアムに住みながら、1年間で100万円以上も貯金をすることができるなんて信じられません。マニラで仕事をしている2年間で英語力も伸びました。今後も、海外でいろんなことに挑戦したいです。」
フィリピン・マニラに現地採用として海外就職を果たした高橋さんは当時26歳。
英語力はTOEIC500点前後でした。
マニラでのお仕事の内容は商社の営業の仕事で日本語と英語を半分ずつ使うような仕事だったとのことです。
【澤田さん(28)の体験談】実際的な英語力・コミュニケーション能力が身に着く
「最初のマニラ就職の際は、給料は日本の時と比べて減ってしまいましたが、シンガポールでは日本の給料を大きく超えました。シンガポールへの転職活動をしてみて、英語による実務経験とマネジメント能力はとても評価されるということを実感しました。」
現在、シンガポールで商社の営業として活躍されている28歳男性の澤田さんは、2年前はほどんど英語を話すことができませんでした。
しかし、2ヶ月のセブ留学後、マニラに海外就職し、その1年半後にシンガポールに転職しました。
【佐藤さん(29)の体験談】グローバル人材となることで次のキャリアパスへ繋がる
「マレーシアでの2年の実務経験を経て、日本でのグローバル企業の海外事業部でのお仕事を得ることができました。給料も大幅にアップして、現在はさらなるステップアップを目指し、アメリカなど欧米への転職を模索中です。」
現在、日本で日系グローバル企業の海外事業部で仕事をしている佐藤さんも、3年前までは英語をほとんど話すことができませんでした。
一念発起してTOEIC600点を獲得後、マレーシアのクアラルンプールに転職しました。
2. 海外就職・転職でどの国を選ぶべきなのか!確認したい7つのポイント
上記の体験談から、海外就職の可能性についてなんとなく理解していただけたのではないかと思います。
それでは、海外就職する際に、一体どの国を選べば良いのか?まずはその確認すべき7つのポイントについて見ていきましょう!
ポイント1:各国の経済成長はどうなのか?
アメリカ(青色)は継続的に、中国(オレンジ色)は2010年前後を皮切りに爆進的に右肩上がりに経済成長を遂げています。
これに対して、日本(赤色の太い線)はこの20年間ほとんど経済成長を起こしていません。
日本の経済力が相対的に弱くなってきている昨今。
このように経済成長からどの国を拠点に仕事をしていくかは、今後とても重要な選択肢となってきます。
ポイント2:生活環境はどうなのか?
海外で生活する上で、生活環境の大きな要素となる<①治安面><②物価面><③食事面>の3点から説明してみます。
<①治安面>
日本人が就職するような大都市は治安が安定しているところが多く、一定の警戒心を怠らなければ特に問題なく生活することができるでしょう。
しかし、都市の場所によっては危険な地域もありますし、スリなどの軽犯罪が多発する地域もあります。
夜一人での外出や危険地域への立ち入りを控えるなどの基本的な安全対策を認識しておくことは必要ですね。
<②物価面>
【物価例】
- 北米、ヨーロッパ、シンガポール:日本並み〜1.5倍程度高い
- フィリピン、マレーシアなどのアジア諸国:日本より3分の1程度低い
物価については就職する国や都市によって大きく異なります。
就職する際には手取りの収入に注目しがちですが、物価面も考慮に入れて就職先を決めるのはとても賢いやり方です。
<③食事面>
- 就職先の国の料理が口に合う場合 → 食事の選択肢が広がり食費を抑えやすくなる
- 就職先の国の料理が口に合わない場合 → 日本食レストランなどで外食、自炊を強いられ食費が高くつきやすい
東南アジアや一部のヨーロッパの国では、物価が日本より著しく低く、地元の国の料理が口に合えばかなり安く食費を抑えることができます。
日本食レストランは、基本的にどの国でもありますが、その場合、日本と同等もしくは高い金額で食事をすることになるので、食費が高くついてしまいます。
ポイント3: 日本人の就職・転職状況はどうなのか?
世界には日本人が働きやすい国とそうでない国があります。
欧米とアジアを比較してみましょう。
例えば、世界的にアメリカ就職は人気が高く、応募者間での激しい競争が起きており、最低限のレベルとしてネイティブ並みの英語力、ITなどの特別な技術、グローバル企業での勤務経験などが必要となります。
また、欧米の日系企業数はここ最近あまり増えていないという背景があり、日本人の需要はそこまで高くないというのが現状です。
近年、東南アジアを中心に日系企業がどんどん進出していますが、アジアで働きたいと考える日本人は意外にも少ないという背景があります。
前述の通り、アジア諸国の物価は日本よりも低く、生活コストを安く抑えることができるというのも一つの魅力です。
懸念点としてよく挙がるのは、主要言語、治安、給与水準といったところでしょうか。
ポイント4:給与水準はどうなのか?
一般的に、一人当たりのGDPが大きく物価も高い国ほど給与水準は高くなります。
そのため、アジア諸国と比べて欧米諸国の給与水準は著しく高いです。
1位がスイス(年収1073万円)、アメリカは8位(年収645万円)。気になる日本は18位(年収429万円)となっていますね。
ただ、給与水準が高い国は物価水準も高いことが多いので、額面の給与だけではなく
<ポイント2. 生活環境はどうなのか?>で述べたように、物価も考慮に入れる必要があります。
ポイント5:就労ビザ(*)はどうなのか?
一般的に、欧米諸国は就労ビザの発給要件は厳しく、アジア諸国は発給要件が緩いことが多いです。
日本人が海外で働く場合、必ず就労ビザが必要になりますが、発給要件はその国ごとに異なります。
就労ビザの発給要件は国によって頻繁に変わることが多いため、最新情報は常にチェックする必要があります。
*就労ビザとはその国で一定期間就労して、経済的利益を得るために必要なビザのこと
ポイント6:主要言語と宗教はどうなのか?
- アメリカやイギリスなど、英語が公用語として通じる国を選ぶのか?
- ヨーロッパなど、英語が公用語ではない国を選ぶのか?
- シンガポールやフィリピンなど、英語が第二言語として使われている国を選ぶのか?
- ベトナムやインドネシアなど、英語が通じなくはないがあまり得意とはしない国を選ぶのか?
仮に海外就職・転職をする場合、「日常的に英語を使う頻度」がどれだけあるかをリアルに考えてみると容易に選択肢は狭まっていくでしょう。
- イスラム教国家のマレーシアでは、イスラム教徒は豚肉は食べませんし、お酒も飲みません。そのためお酒が飲めるレストランは限られますし、またラマダンなどの宗教的なイベントもあります。
- 多国籍国家のカナダやアメリカでは、世界各国の宗教を信仰している人が集まり、様々な宗教観から新しい価値観を身に付ける機会に恵まれるかもしれません。
このように宗教は、国民の気質、食生活、ライフスタイル全体に大きな影響を与えます。
「自分は海外でどんなライフスタイルを送りたいだろうか?そもそも、自分はどんな価値観を大切にしているだろうか?」と自問することをおすすめしたいと思います。
ポイント7:自己分析とキャリアの方向性はどうなのか?
海外就職・転職をする上で一番大切なのは、自分自身の将来に対するビジョンです。
- 今ある高い英語力を生かしてグローバル人材として成長したい人 → 欧米やシンガポール、香港など
- 将来的に日本食レストランなど小資本で海外起業にチャレンジしたい人 → 経済発展が著しいアジア諸国など
いずれにしても、しっかり自己分析をした上で、個人の将来に対するビジョンによって海外就職・転職をする国の選択肢は変わってきます。
3. 日本人が海外就職・転職をする上でアジア就職をおすすめする5つの理由
それでは、単刀直入に私たち日本人が海外で働く上で、どの国が最適なのでしょうか・・?
その答えとして、
私がおすすめしたいのは【アジア就職】です。
なぜそう言えるのか?その5つの理由について触れていきます。
理由その1:アジア全体が急速に経済成長を遂げている
世界経済を支えるアジア諸国
上のグラフは、今後、世界経済に占めるアジアの割合を予想したデータです。
現在の世界に占める日本のGDPの割合は5.8%、アジアの割合は27.9%です。
これが、2050年には日本の占める割は1.9%に減少し(約3分の1へ)、アジアの割合は48.1%(約1.7倍)に増加します。
これに伴い、アジアに進出する企業はますます増えるでしょうし、アジアから観光で来日する人も増えるでしょう。
少子高齢化に伴い、ますます多くのアジアを中心とした外国人を受け入れることも予想されます。
直近のアジア諸国の経済状況
直近で見ても、アジアの経済は大きく発展しています。
日本の経済成長が毎年1%台であるのに対して、アジア各国の経済成長は5%以上の国がほとんど。
日本がほとんど伸びていないものの、いかにアジア各国は経済を大きく成長させてきたかがわかります。
日系企業の海外進出の状況
このような状況の中、日系企業の海外進出の状況はどのようになっているのでしょうか?
上のグラフは、日系企業の海外進出の状況を表したものです。
日系企業がアジア諸国へ進出している数が全体の半分以上を占めており、圧倒的に伸びている状況が見て取れると思います。
このように、多くの企業においてアジアで仕事をする日本人は求められており、貴重なスポットとして活躍できる可能性が非常に高くなっています。
急速な経済成長を見せるアジア
日本人という人材を必要としている企業の数
なんだかワクワクしませんか?
理由その2:スキルや英語力が微妙でも挑戦できる
上の表は、アジア諸国の主要言語の状況と各国の就職に必要な英語力のデータです。
TOEICスコア500点前後は、英語力がたとえゼロでも短期間(約3〜6ヶ月程度)に集中して勉強すれば取得可能なレベルです。
※アメリカ就職では、TOEICスコア850点以上が最低限必要
このように英語力のハードルがそれほど高くなく、自分の英語レベルに合わせて国を選ぶことができるのもアジア就職の魅力でしょう。
また、自分のスキルや英語力の成長に応じて、アジアの中で就職先の国・企業をさらに選択して、ステップアップしていくこともできます。
理由その3:海外就職・転職に挑戦するハードルが比較的低い
日系企業の新規の進出が多く、人材の需要が大きい。
さらに欧米就職と比べて、一般的に希望者が少ないことが理由として挙げられます。
フィリピンの場合、東京からマニラまでの飛行時間は、5時間程度。シンガポールだと、7時間半。
一方でアメリカのニューヨークまでは13時間程度かかります。当然、旅費も距離に応じてかかります。
この就職先の国から日本までの物理的距離は、いざ日本に帰りたいと思う時に意外と重要視されます。
前述の通り、アジア諸国は発給要件が緩いことが多く、比較的簡単に申請しやすいです。
理由その4:給与水準が高くなっている
【管理職・専門技術職】
- シンガポール:40万円〜
- インドネシア:30万円〜
- フィリピン・タイ・マレーシア:25万円〜30万円
【営業・一般スタッフ】
- シンガポール:30万円〜
- インドネシア:25万円〜30万円
- フィリピン・マレーシア・ベトナム:15万円〜20万円
まずは、シンガポールは一般営業スタッフでも初任給約30万円からスタート。インドネシアはやや劣るものの25万円程度の給料となることが多いです。
例えば、英語力が低く海外就職が初めての方がマニラで就職をした場合、初任給として80,000ペソ(170,000〜180,000円程度)以上の給料が出る場合がほとんど。
もちろん英語力やスキル次第では日本以上の給料をもらえる場合もあります。
さらに会社によっては、住宅手当や海外旅行保険、自動車やドライバーの配備など、福利厚生・待遇が充実しているところもあります。
また、アジアで2〜3年仕事をして、英語力やスキルをつけた場合はさらに待遇が良くなる例は少なくありません。
理由その5:生活コストを圧倒的に低く抑えられる
例えば、フィリピンではタクシーの初乗りは80円、1時間のマッサージは400円程度です。
食事は、贅沢をしなければ1食200円程度あれば十分美味しく食べることができます。
そのため、現地採用であっても、プール付きのコンドミニアムに宿泊をしても、毎月5万円程度の貯金ができる場合も多いです。
私のクライアントさんの中には、日本で仕事してきた時と比べて、貯金できる金額が大幅に増えたと話しています。
詳しくは、後述していますが<【経済的ハードル】海外就職・転職するための初期費用・生活費>から、ご覧ください。
4. 海外就職・転職におすすめなアジアの7カ国を比較!タイプ別にも解説
一口にアジア海外就職と言っても様々な国があり、いったいどの国に就職をすれば良いか迷われる方も多いと思います。
ここでは、日本人が海外就職する際に、アジアのどの国を選ぶべきか個人の英語力やニーズに合わせて解説していきます。
【アジア7カ国版】海外就職まるわかり表
アジアに海外就職をする際のチェック項目を、以下の内容からまとめました。
- 就職難易度…必要な語学力やスキル、求人の多様性から判断
- 給与/待遇…手取り給料だけでなく、税金、その他の手当も考慮
- 物価…住居費、生活費、移動費等
- 生活の快適さ…治安、買い物、レストラン、街の清潔さなどを考慮
☆それぞれの項目で、5・4・3・2・1・でランク付けしていますので、ご自身のニーズに合わせてご確認ください。
【タイプ別診断】あなたにとっておすすめのアジア就職の国は?
英語力もスキルもイマイチな海外就職初心者の人におすすめの国>>【フィリピン】
フィリピンは英語圏であるものの、そこまで高い英語力やスキルも求められませんし、物価も安い割りには給料の待遇面も上がってきています。
フィリピン人は陽気で明るいので人間関係も他の国に就職するよりは良好に進む場合が多いです。
英語力やスキルに自信のあるバリバリなキャリアを目指す人におすすめの国>>【シンガポール】
シンガポールは、就職する際に求められる英語力やスキルのハードルは高いものの、給料・待遇どちらも申し分なく一番良い転職先です。
また、シンガポールにはグローバル企業の本社(ヘッドオフィス)も多く、ここで培ったキャリアや人脈は今後の自分の財産になることでしょう。
一発逆転、希少価値のある人材を目指す人におすすめの国>>【インド】【インドネシア】
人口13.4億人のインド、人口2.6億人のインドネシアは今後の経済の中心となっていく国々です。
日系企業も進出していっていますが、まだまだ日本人で現地で働いている人は少なく、今先んじて現地で働けば、先駆者として地位を築くことができるかもしれません。
ゆる〜く生活していきたい人におすすめの国は>>【タイ】
これは一概には言えませんが、ゆる〜く生活したい人にはタイがオススメかもしれません(独断です笑)。
温和な気候、優しい人柄、美味しい料理。
タイには他のアジアと比べても少しゆる〜い空気が流れている感じがします。もちろん、タイでガチでキャリアを築いている方も多いですが、スローライフを求めてタイで就職をして生活をしている人も結構多いです。
5. アジアへ海外就職・転職する際に確認しておきたい4つのハードル
ここではアジア就職を目指す場合に、確認しておきたい4つのハードルについて説明していきたいと思います。
【能力的ハードル】英語力・スキル・その他条件
求められる英語力はそれほど高くないがTOEIC500点前後を目指そう!
アジア就職の選択肢に上がってくる国の中には、英語以外にも様々な言語が使われていますが、仕事上に限って言えば「英語」をある程度話すことが出来れば、事足りるケースがほとんどです。
若干高めに設定してありますが、TOEIC500点前後あればシンガポールとマレーシア以外の4つの国であれば、アジア就職に挑戦できます。
海外でも営業力は必須!さらにIT技術などの専門スキルは優遇されやすい
アジア諸国には多くの日系企業が進出していることから、日系企業同士の取引は必須となるため、営業の人材はかなり必要とされています。
また近年、技術系(製造・IT関連)の仕事が多くなっており、専門職の求人案件はますます増えつつあります。
それぞれの経験とニーズにもよりますが、専門スキルの習得ならびにスキルの向上においては、なるべく早いうちから意識しておくと良いでしょう。
【精神的ハードル】海外で働く際に必要なマインドセット
◆その1:自分のキャリアについての青写真を持っており、アジア就職の位置付けをはっきりしておく
自分の将来の青写真・キャリアの方向性が明確な人は、日常に起き得る辛いことにも耐えて前に進むことができます。
また、アジア就職を自分の人生設計の通過点と考え、時間を無駄に過ごすことなく有意義な経験として最大限行動することができるでしょう。
大まかでも良いので、自分のキャリアの方向性をあらかじめ決めておくのは賢明なことです。
◆その2:目の前の給料や待遇を求めるのではなく、自己の成長を追い求める
きちんと将来のキャリアの方向性が決まっている人は、得られるスキル・語学力など自分の成長にフォーカスしています。
そのため仕事に主体的に取り組むことができ、会社からの評価も上がり、よりチャレンジングな仕事を任せてもらえるようになります。
その結果、再度転職をする場合でも、前の会社の実績やスキルを評価してもらえるので、より高待遇な仕事を得ることができるでしょう。
◆その3:オープンマインドで自分のやり方に固執しないおおらかな気構えでいる
自分のやり方に固執せずに他者との違いを認めつつ、何事もおおらかな対応ができる人は海外で働くのに向いていると言えます。
逆にそうできない人は、ストレスを抱え込んでしまい、海外就職を「失敗」とみなしてしまう場合があります。
海外で働き始めると、大きく仕事のやり方や考え方が異なる人たちと一緒に仕事をすることになります。
いつでもおおらかな気構えでいるようにしましょうね。
【経済的ハードル】海外就職・転職するための初期費用・生活費
アジア就職をするための初期費用はどれくらい必要か?
- 英語学習費用(オンライン英会話3ヶ月+参考書等)...5万円程度
- 就職活動渡航費(往復チケット+宿泊費(3日)+滞在費)...8万円程度
- 渡航準備費用(スーツケース、着替え等)...2万円程度
- 渡航費(片道チケット)...3万円程度
- 下宿家賃費用(前払家賃2ヶ月分)...12万円程度
- 生活準備費用...10万円程度
- 予備費 ...5万円程度
合計 :約50万円
上記の通り、50万円程度の予算があれば、ある程度余裕を持って就職活動から内定取得・渡航・生活準備などができるでしょう。
ただし、①英語学習費用については、現在の自分の英語力によって大きく変動します。
既にある程度の英語力(TOEIC500〜600点ほど)を持っている人であれば、上記の予算通りで問題はないと思います。
逆に英語力に自信がない方は、フィリピン留学(価格が安いのでおすすめ)をしてから、アジア就職を考えるのがいいかもしれません。
その場合、1ヶ月あたり20万円〜30万円の追加費用がかかることになります。
アジア就職をしてもらえる給料で生活していけるか?
<26歳女子(マニラ就職時)の体験談>でお話をした上田さんの例でいうと、毎月の収支(手取り)で17.6万円、生活費は9.8万円で毎月の貯金額は7.8万円ほどだったとのことです。
マニラ就職をした場合の待遇や物価水準はアジア海外就職の平均的であることを考えると、多くの人にとって、生活を維持できる水準であると思います。
【ビザ取得上のハードル】ビザ発給要件について
一般的には主なアジア諸国のビザの発給要件は、さほど高くありません。
タイやフィリピンのように就労要件が非常に緩い国からシンガポールのように非常に厳しい国もあります。
また、インドネシア、ベトナムのように政府の定めによるとある程度厳しい要件が課されていても、実務上この要件をクリアしていなくても就労ビザが発給されてしまうこともあります。
各国の就労ビザの発給要件は非常に変わりやすく、ビザ発給の担当者やビザを取得する就職先企業の力によっても変わってきます。
*就労ビザの発給要件については、必ず転職エージェントに最新状況を確認するようにして下さいね。
6. いざ、アジアへ!海外就職・転職を実現させるための5ステップ
ステップ① :自己分析とアジア就職をすべきかの選択
ステップ②: 国及び都市の選択
ステップ③: 転職エージェントへの登録、求人票の検討
ステップ④ :現地企業との電話面談及び現地での最終面談
ステップ⑤ :現地での仕事及び生活をスタートし、自分らしいキャリアを歩む
この5つのステップだけは絶対に理解をしてから海外就職・転職をスタートさせてください。
【その前に確認】「海外駐在」「現地採用」どちらの方法でアジア就職を目指すべきか?
①海外駐在員
「海外駐在員」とは、日本企業や外資系企業の日本法人に雇用されて、会社命令で海外拠点に赴任している人
②現地採用のスタッフ
「現地採用」とは、現地の日系企業や外資系企業、現地企業などに直接雇用されている人
結論をいうと、「あなたが現在の職場で海外駐在のチャンスがすぐにはない場合、〝現地採用〟という形態でアジアで働くことを検討すべき」ということになります。
なぜなら「海外駐在員」は、狙ってすぐに選ばれるものではない一方で「現地採用」は就職する国や企業、タイミングを自由に選ぶことができるからです。
「海外駐在員」と「現地採用」の詳細な説明については、YouTube番組でも説明しているので参考にしてください。
それでは、海外就職・転職を実現させるために必要な5ステップについてお知らせします!
【ステップ①】自己分析とアジア就職をすべきかの選択
①自己分析
これからのキャリアの方向性を決める上で「どんな仕事をしていきたいのか?」「これまでの仕事でどんなことをしてきたのか?」など、自分自身の棚卸しをします。
②キャリアの方向性の仮決定
自己分析をもとに「国内で今の仕事を続けていくのか?」「転職するのか?」それとも「海外就職を目指すのか?」「最終的には起業をするのか?」など、あなたのキャリアの大まかな方向性を決めていきます(仮なもので構いません!)。
③海外就職についての情報収集
- 人材紹介会社(転職エージェントなど)
- 書籍・インターネットを使い自分で調べる
- 既に海外就職をしている人に直接聞いてみる
- キャリアコンサルタントに相談する
※極力、自分自身の力で行動するのをおすすめします。
④アジア就職すべきか否かを判断
自己分析を行い、キャリアの方向性を決め、情報を収集したら、最終的に自分は本当に海外就職をすべきなのかを決断します。
【ステップ②】アジア就職をする国および都市を選択
①アジア諸国の位置関係と概要について理解する
まずは、就職したい国の位置関係がどのようになっているか、日本からの移動にどの程度かかるかを把握します。
なお、観光がてらに【その国に実際に行ってみる】のは、1番の情報収集となるのでおすすめです!
②アジア諸国の経済状況の観点から検討をする
その国の経済状況や人口、人口ピラミッドを見ながら、あなたにとってどこの国が最適なのかを見ていきます。
③日本人の就職・転職状況の観点から検討をする
日系進出企業の推移や求人内容の概要、さらには各国の給与水準や必要とされる英語力の観点からあなたが挑戦すべき国について検討します。
④生活環境からの観点から検討をする
「宗教」「言語」「都市化の状況」「物価水準」「交通状況」「住宅価格」「治安」「食事面」など生活環境の観点からあなたにぴったりな国を見ていきます。
⑤自分のキャリアの方向性から検討をする
あなたの将来のキャリアビジョンからアジア就職すべき国や都市を検討していきます。
なお、今の時点で必ずしも1カ国に決める必要はありません。
さらなる情報収集を進めてから、決断することもできます。
【ステップ③】転職エージェントへの登録、求人票の検討
次のステップでは転職エージェントに登録して、転職エージェントから提出される応募企業を選ぶための「求人票」を検討する段階になります。
①転職エージェントの選定と登録
大切なポイントは、「複数の」転職エージェントを選ぶこと
実は転職エージェントによって、登録している企業も違えば、サポート内容も大きく異なります。
下記の記事を参考に信用できるエージェントを選びましょう。
>> BEYOND THE BOEDERがおすすめする海外転職エージェント一覧
②履歴書及び職務経歴書の作成と提出
人材紹介会社に登録を済ませると、その国の求人情報を掲載したメールが送られてきます。
また、電話や対面での面談をオファーされたり、履歴書及び職務経歴書の提出を求められます。
③転職エージェントとの折衝及び面談
履歴書や職務経歴書の作成、提出と前後して、対面もしくはSkypeなどによる転職エージェントとの面談へと進んでいきます。
④求人票の検討
転職エージェントへ履歴書を提出した前後から、求人情報について情報提供が始まります。
エージェントからは求人票という資料が送られてきて、それを元に応募する会社を決めます。
【ステップ④】 現地企業との電話面談及び現地での最終面談
現地企業との面談に入るといよいよ就職活動も最終段階です。
この最終段階では、Skypeなどのオンラインで現地と日本を結んで面談を行います。
そして、その面談をパスしたら、現地での最終面談に望みます。
会社によっては、オンラインでの面談のみで内定がもらえてしまい、現地での最終面談は必要ないケースもあります。
また、この面談中に日本語だけではなく、英語での面談も求められることがあります。
【ステップ⑤】現地での仕事及び生活をスタートし、自分らしいキャリアを歩む
無事に希望した企業から内定が出た場合、いよいよアジア就職を実行に移すことになります。
会社側と話し合いを行い入社日を決めます。
実際に入国する日は余裕を持って、入社日から1週間程度前にすると良いでしょう。
どんなに短くとも3日程度は欲しいところです。
この間に住む場所を決めるなど、生活の基盤を整えておきましょう。
海外就職を実現させたこと自体、本当に素晴らしいことです。
長い長いあなたのキャリアはここからスタートします。
是非、自分らしい世界を舞台にしたキャリアを歩んでくださいね。
7. 最後に:海外就職・転職を考えているすべての方へ
いかがだったでしょうか?
アジア海外就職の可能性から気をつけるポイント、実際に海外就職するためのステップまでを見てきました。
海外就職に限った話ではありませんが、僕はキャリアには「可能性が広がるキャリア」と「可能性が狭まるキャリア」の2種類があると思っています。
「可能性が広がるキャリア」は進めば進むほど、選択肢が広がり給与なども待遇も上がっていくキャリア。
「可能性が狭まるキャリア」は進めば進むほど、選択肢が狭まり、待遇も下がるか良くて現状維持のキャリア。
今あなたが歩んでいるキャリアはどちらのキャリアでしょうか?
もちろんアジア海外就職は「可能性が広がるキャリア」に分類されます。なぜならこれからの時代にピッタリと合っているからです。
もし、あなたがさらにアジア海外就職について知りたいのであれば、是非、全13回に渡る無料動画講座にご登録ください。最新の海外就職の情報やセミナーなどのイベント情報、さらには無料のオンライン相談も受け付けています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。