ハノイ概要
1.ハノイ概要
ハノイはベトナム社会主義共和国北部に位置する同国の首都でホーチミン市に次ぐ同国第2の都市であり、政治と文化の都です。ベトナムでの就職を考えた場合ホーチミンか首都であるハノイのどちらかになります。ハノイは人口650万人を抱えた大都市で、ホーチミンほど都市化は進んでいませんが、大型ショッピングモールなども建ち始めており利便性は向上しています。
2.ハノイの気候
亜熱帯性の温帯夏雨気候にあたりますが、冬はかなり気温が下がり冷え込むことがあります。雨期と乾期の違いがはっきりしており、雨期にはかなりの雨が降ります。四季がある日本の気候に近く日本人には馴染み易い気候です。
3.ハノイでの就職・転職状況
ハノイの最近の日本人の求人状況は積極的な日本企業の直接投資に支えられて順調に推移しています。ただ、求人数と多様性については経済の中心地であるホーチミンに一歩遅れをとる印象です。特に製造業、IT企業、物流の営業職や生産管理、SEの仕事の需要が大きいです。サービス業の求人についてはやはりホーチミンの方が多いとのことです。年齢は27〜35歳程度の年齢層で日本の駐在員や国内と現地のベトナム人との間に立ち現場を管理するできる人材が特に求められています。英語についてはコミュニケーションが取れるレベル(TOEIC600点前後)でも十分就職のチャンスはあり、採用時にはベトナム語は特に求められません。給与も物価の割にもらえることが多く、中堅レベルの若手で2,000ドル〜3,000ドルが相場になっています。このレベルの給与がもらえれば、余裕を持った生活ができるだけではなく、ある程度の貯金もすることが可能です。
4.ハノイの生活環境
ハノイはベトナム経済の中心地であるホーチミンやシンガポール・バンコクといった他のアジア諸国の都市と異なり良い意味でも田舎です。人口650万人の大都市でありながらコンビニエンスストアはありませんし、スターバックスやマクドナルドといったチェーンストアの進出も2014年7月時点では一部を覗いてありません。イオンなどの日系の大型ショッピングモールの出店も計画はされていますが、まだ実際には出店に至っていません。ただ、ビンコムメガモールなど地元の財閥系の大型ショッピングモールなどは少ないながらもオープンしており、利便性は確実に上がってきています。また日本食レストランや日本食材もホーチミンと比べて少なかったり、手に入りにくかったりするものの生活に困らない程度は揃うようになってきています。ホーチミンと比べて家賃などの物価はやや高いものの、全体的に物価は5分の1〜3分の1ですので日本人にとっては暮らし易いといえるでしょう。また治安も安定しており、生活面での不安は少なくなりつつあります。
5.ハノイの交通状況
ベトナムの道路はバイクで埋め尽くされているイメージがありますが、ハノイの道路状況はまさにイメージ通りになります。事故も多いので自分でバイクや車を購入して移動するのはオススメできません。また市内を通る鉄道や地下鉄は発達していません。そのため、便利になってくるのがバスとタクシーです。
バスは初乗りが4,000VDN(20円)ととても安く庶民の足になっています。路線図も複雑ですが、良く使う路線のみ把握していれば問題ないですし、路線図を書店などで購入することも可能です。
タクシーも初乗り10,000VDN(タクシー会社によって異なります。)程度と安いので使い勝手が良いです。一方、バイクタクシーも良く見ますが事故やぼったくりのトラブルも多発しており、あまりオススメはできません。