海外インタビュー

転職エージェント訪問記:【シンガポール】JACシンガポール

JACシンガポール 会社概要

JAC Recruitment シンガポール
1987年シンガポール法人設立。
社員80名(日本人32名)
日系のシンガポール就職エージェントとして最も歴史のある1社であり
コンサルタント人数も最大規模。
グローバルネットワークを駆使したサービスを提供。
一人のコンサルタントが企業サイドと求職サイドを両方担当するのが特徴。
そのため、入社後のミスマッチが起きにくい。
住所:1 Raffles Place Tower 1 #10-00 Singapore 048616

JAC Recruitment Asia
1987年設立。
現在は日本を除くアジアの全会社とイギリスのヘッドクオーターとして
全9カ国/19オフィスを統括。
(シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、中国/香港、韓国、ベトナム、インド、イギリス)
シンガポールの転職エージェント JAC Recruitment

山田真佑子(マーケティング担当)

シンガポールの転職エージェント JAC Recruitment 山田さん
2013年1月JACシンガポールに入社(現地採用)。
入社より2014年9月まで日本人求職者転職をサポート。
現在はマーケティングを担当。

シンガポール経済及び日本人就職状況の概要

岡本:シンガポールにおける日本人の就職状況はいかがでしょうか?
山田さん:多少の浮き沈みはあるものの、シンガポール経済は堅調推移しているため、引き続き日本人の求人についても継続的に案件があります。求人が多い業種は、製造業、商社、金融業、IT関係、物流、サービス業とほぼすべての業種に及びます。また職種としては営業や社内事務、秘書業務、カスタマーサポートに加え、経理や技術者といった専門的な能力を持った人を広く求めています。

岡本:待遇面はどうでしょうか?
山田さん:他のアジア諸国に比べて高待遇を期待出来ます。現地採用の方の給与については若手の方(25歳〜30歳)で3,000Sドル(27万円)、サブマネジャー・中堅技術者クラスで3,500Sドル〜4,500Sドル(31.5万円〜40.5万円)、中間管理職レベルで4,500Sドル〜8,000Sドル(40.5万円〜72万円)程度になります。ただ住宅については自己負担のケースが多いですね。

岡本:求められる能力はどのようなものでしょうか?
山田さん:まずは英語も含めたコミュニケーション能力が大切です。その中でも英語力についてはある程度の実務をこなせるくらいは必要となっています。また日本での経験や職歴も採用の際にはかなり見られます。シンガポールはビザの関係で外国人を雇う際には一定以上の給与を支払う必要があります。そのため企業もその給与に見合った人材を採用することを求められます。必然的に英語やスキル面での能力を採用時から求められる場合が多いですね。

岡本:具体的なビザの発給要件はどのようになっているのでしょうか?
山田さん:就労ビザに関しては近年発給要件が厳しくなっています。(2014年12月現在)
就労ビザには2種類あり、SパスとEP(Employment Pass)があります。Sパスの場合、月給S$2200から取得可能だが、企業側にシンガポール人の雇用人数に応じたSパス枠の雇用人数制限があります。EPの場合、申請上月給S$3300から取得可能ですが、実際に取得できる給与レンジはS$3500~5000が一般的となります(雇用人数に明確な制限はない)。就労ビザの発給は、主に「給与」「学歴」「年齢」「職務経験」の4要素の他、就職先の企業の規模や実績なども含め非常に多くの要素が絡むため流動的であるのですが、シンガポール政府がビザ発給の可否をシミュレーションするWebページを公開していますので、まずはこれで確認してみることをお勧めします。尚、この就労ビザの情報は、近年めまぐるしく変更されているので、必ずMOM(人材開発省)Webサイトや現地のエージェントで最新情報を確認ください。

シンガポールでの生活

シンガポールの転職エージェント JAC Recruitmentが入居するビル
(JACの事務所が入るRaffles Place Tower)

岡本:シンガポールでの生活はいかがですか?
山田さん:一言で言えばとても楽しいです。シンガポールでは日本ではなかなか知り合う事が出来ない起業家や会社のトップ層の優秀な人と出会い、一緒に食事をしたり友人になれるチャンスがとても多いです。そのような層の方がシンガポールには多くいらっしゃいますし、同じ日本人というだけで仲良くしていただけるチャンスがあります。日本人以外にも様々な国籍の方がいらっしゃいますし、彼らと交流が出来ることもとても刺激的です。

岡本:それは良いですね。シンガポールの街の住み心地はいかがでしょうか?
山田さん:シンガポールは日本人にとってとても住み心地が良い国だと思います。通勤ラッシュもありませんし、都市国家で街自体がコンパクトですので、どこに行くにもほとんど30分以内です。空港も近いですし、アジア諸国の中心に位置するのでどこに行くにも便利で安くいくことができます。またお年寄りに席を譲る等、人々のマナーも良いです。また治安も日本以上に良く、親日の国です。日本食レストランも多数ありますし日本とほぼ同じ環境で生活が出来ます。

岡本:なるほど。何か悪いところはないですか?
山田さん:物価は高いですが、それ以外は、、思いつかないですね(笑)。強いて挙げれば街自体が計画的に作られたということもあり、人工的というくらいでしょうか?手つかずの自然は少ないですね。

いつも考えているのは「求職者の方の可能性を広げたい」ということです。

シンガポールの転職エージェント JAC Recruitment 山田さん
岡本:どのような気持ちでお仕事に取り組んでいらっしゃいますか?
山田さん:いつも考えているのは「求職者の方の可能性を広げたい」ということです。海外就職はキャリアチェンジの良い機会でもあるので、求職者の方の自分でも気付かない可能性を見出しご提案してマッチさせていきたいと思っています。そういうことを一つ一つ丁寧に行う事で日本企業、日本全体の発展に少しでも貢献出来れば嬉しいです。

インタビューを終えて

山田さんはまだ若いものの、シンガポールにおいて数々の求職者と面談し、担当企業との折衝を経て転職をサポートされてきました。とても優しく、話し易い方という印象を持ちました。ご自身も現地採用でシンガポールで就職されたという経験もありますので、これから現地で就職を希望される方の気持ちや状況も理解された上で転職のサポートしてくれると思います。また、今回は「アジア転職読本」(森山たつを氏著)の電子書籍版の情報収集を兼ねての取材になりました。長い時間にも関わらずとても良く対応していただきました。この場を借りてお礼も言わせていただきたいと思います。

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岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒