デリー首都圏（グルガオン）概要

１.デリー首都圏概要

デリー首都圏は、デリー首都直轄地域を中心に、ハリヤナ州、ラジャスタン州、ウッタル・プラデシュ州などの一部を含み、近郊のグルガオン、ノイダ、ニムラナなどの地区を含む大都市圏です。その近郊には多くの日系企業が進出しています。その中でも、デリーから南西30kmに位置するハリヤナ州のグルガオン（Gurgaon）は、都市開発が進められているため、外資企業の本社や販売拠点、弁護士・会計士事務所、コンサルティングファームなどの専門サービス関連のオフィスが多く進出しているインド有数の近代都市です。その他、ラジャスタン州のニムラナや、ウッタル・プラデシュ州のノイダには工業団地があり日系企業が多く進出しています。

２.デリー首都圏の気候

デリーは内陸にあるため年間の気温差が大きいのが特徴です。3月から5月の暑季は気温が40度以上になる日がある一方で、11月から1月にかけては東京の冬並みに冷え込むこともあります。7,8月は雨季になり高温多湿で過ごしづらくなります。

３.デリー首都圏（グルガオン）での就職・転職状況

グルガオンは、インドに進出した日系企業の多くが拠点を構えるデリーの衛星都市であり現在急速な発展をしている都市です。そのため、インドの就職・転職活動をすると求人数が一番多く約半数近くを占めるのがグルガオンです。その他のデリー市内や、ノイダ、ニムラナなどの求人数を含めると、デリー首都圏の求人がインド全体を占める求人の7割ほどになります。よってインド就職する際に一番働く可能性の高いのがこのデリー首都圏になります。

業種は様々ありますが、特に製造業、IT企業、物流の営業職や生産管理、エンジニアの仕事の需要が大きいです。年齢は27〜35歳程度の年齢層で日本の駐在員や国内と現地のインド人との間に立ち現場を管理するできる人材が特に求められています。インドはビジネスで英語が問題なく通じる国なので、現地スタッフとのやり取りは英語で行います。ただし、日本人が初めに働く際にはそこまで高い英語レベルは求められなく、TOEICで言うと600点ほどあれば十分に採用を得られるチャンスがあるでしょう。インドの就業VISAの取得条件で最低年収25,000ドル（270万円程）が保証されているので給与水準も他のアジア諸国よりも高く、物価も安いため、金銭的に余裕を持って生活することができます。

４.デリー首都圏（グルガオン）の生活環境

インドの路地に入ると

インドは日本の4分の1程度の物価で他の国と比べても物の価格が安いのが特徴です。近年、インフレ率が7%程の高い水準で推移して物価が急上昇したものの未だにインドは世界的に見ても物価が安い国の一つと言えます。現在はインフレ率の上昇が落ち着いてきているので、物価の上昇は今後は収まると見られています。ローカルの食堂で食事を済ませると1食100ルピー（170円程）もあれば十分にお腹を満たすことができます。一方で、ローカルの人が行かないような綺麗なレストランなどでの食事は、むしろ日本よりも費用がかかることが多いです。日本食については、グルガオンには日本食レストランがあるものの値段が高く、日本の食材に関しては手に入れるのも大変です。

これからさらなる発展が期待されるグルガオンの街の様子

グルガオンは外資系企業が多く進出し、インフラが物凄い勢いで整備されてきています。大型のショッピングモールが多くあり、綺麗なコンドミニアムやアパートメントも多くあります。ただし、一歩路地に入ったり、グルガオンの外の街などへ行くと、道路が整備されてないどころか、綺麗とは言えない街の様子や、野犬・物乞いなどが多くいる様子が至る所で見られ、インドの生活の現状を気付かされます。グルガオンは治安はいいと言われているものの基本的に海外で生活する上で気をつけなければならない点は守るよう心がけてください。

５.デリー首都圏（グルガオン）の交通状況

デリー首都圏では現在道路の整備が急速に進められています。以前よりは改善されましたが、デリー市内の中心地、グルガオン、ノイダなどにおける渋滞はいまだに深刻で交通事故も多いです。

インドの渋滞の様子

グルガオンに住む外国人は、通勤にはオートリクシャーやタクシーを利用するのが一般的です。

オートリキシャは、三輪タクシーのことで、タイで見かけるトゥクトゥクと似ている乗り物です。インドではオートリキシャに乗るときに値段をふっかけられることが多く面倒ですが、グルガオンではインドの他の地域と比べると良心的です。

インド全体的に言えることですが、グルガオンは流しのタクシーがほとんどないので、携帯などのタクシー配車アプリ（Uber）を利用することが最近は多いようです。携帯アプリで配車すると金額の交渉の不要なため、値段交渉が面倒なインドではUberは利用価値が高く、生活するために無くてはならないものになっているようです。

デリーのメトロ。日本のように綺麗に整備されている。

デリー首都圏には各州をつなぐメトロが走っています。日本のようにしっかりと整備されて綺麗なので安心して乗ることができます。値段もリキシャやタクシーよりも安く10〜30ルピー程で利用することができます。

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