シンガポールの経済状況

1.シンガポール経済概要

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シンガポールの一人当たりGDPは50,000ドルを超えており日本を上回っています。これは国民一人一人の目線で見ると平均的に日本人よりシンガポール人の方がお金持ちであると見ることもできます。実際、シンガポールの街を歩くとよく分かりますが、超高層ビルが立ち並び街中は良く整備され、きらびやかなショッピングモールや商業施設が立ち並んでいます。

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シンガポールの経済はASEAN諸国の中でも依然好調で直近7年間でGDPは2.2倍の成長を見せました。アジアの金融センターとして、また貿易の拠点として、さらにはグローバル企業のヘッドクォーター(本社)の所在地として発展しています。また意外に思われるかもしれませんが、工業国として顔も持ち、エレクトロニクス産業、航空関連、バイオ・医薬品・医療関連などの産業も非常に盛んで輸出産業となっています。さらに観光立国としても力を入れており、ロンドン、パリ、バンコクに次いで、世界で4番目に外国人旅行者が多く訪れる都市でもあります。ちなみに日本を含むGDP金額が大きい国のデータも下記に掲載しました。GDPの規模は大きいですが7年間で1.3倍の増加はかなり控えめな数値ですね。

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2.日本との比較

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ベトナムの国土面積は日本全体の0.2%と東京23区程度ですが経済規模で6%とほぼ神奈川県に匹敵するGDPを誇ります。また一人当りGDPは日本の142%と国民一人一人の目線で見ると日本人の1.5倍程度のGDPを誇ります。簡単に言うと日本人よりもシンガポール人の方が平均的にお金持ちです。イメージは国民の全員が東京23区に住んでいるという感じになります。

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上記はシンガポールと日本のGDPの増減の推移になります。リーマンショック時にはマイナスを経験したり、やや増減の振れ幅は大きいのですが日本と比べて堅調に推移してます。今後ますます日本との一人当たりGDPの格差は開いていくと考えられます。

3.シンガポールの産業

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シンガポールの産業別GDPの内訳は上記の左上のグラフになります。中身を見ていくとサービス業が65%と圧倒的に大きく、次に工業が25%となっています。金融センター、アジアのヘッドオフィス(本社)、観光立国というイメージ通りのGDP構成比ではないでしょうか。サービス業の内訳は左下のグラフになります。やはり特徴的なのが金融サービス及びビジネスサービスさらにホテル・レストランなどの観光に立脚したセグメントが大きな部分を占めている点です。明確な国家戦略が功を奏していることが伺えます。一方、右上の工場分野に目を移すと特徴的なところでバイオ医薬品、輸送機械、化学があります。バイオ医薬品については、R&D拠点「バイオポリス」や医薬品製造拠点の「トゥアス・バイオメディカル・パーク(TBP)」、医療機器製造拠点の「メドテック・ハブ」などに政府主導で開発・製造拠点を作り医療産業のクラスターができています。また、輸送機械についても航空関連産業集積拠点「セレタ・エアロスペース・パーク(SAP)」などの工業団地があり、化学についてはジュロン島(シンガポール西部)に工業団地が形成され、大規模な製造を行っています。

4.シンガポールの輸入及び輸出産業

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シンガポールは一貫して貿易黒字(輸出>輸入)ですが日本との関係で言うと輸入超過(輸出<輸入)となっています。日本との直近の貿易額は減少していますが日本はシンガポールにとって有力な貿易相手国になっています。

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日本からの輸入の内訳を見ると電気機器、一般機器、鉱物性燃料となっています。一方、日本への輸出の内訳を見ると化学製品、電気機器、一般機械となっています。化学製品はジュロン島の工業団地で製造された製品を多く輸出しており、輸出製品の内訳を見るとシンガポールの工業国の側面も垣間みれます。

5.シンガポールへの直接投資の状況

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シンガポールへの直接投資残高のデータは上記のようになっており、日本はEU、アメリカに次ぐ第3位となっており、これまでシンガポールへ多くの投資を行ってきました。
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シンガポールは他のアジア諸国と比べて実行税率が低く、ヨーロッパ、アメリカ、日本、その他の諸外国から本社機能を置くケースが非常に多くなっています。

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日本からの投資の業種別内訳を見ると幅広く投資を行っていることが見て取れます。とりわけ金融保険業への投資が15%あるのが特徴的です。

→「シンガポールの政治状況」
→「シンガポール〜SINGAPORE〜」

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