フィリピンの就職・転職における労働条件及びビザの発給条件

1.フィリピンにおける日本人現地採用の一般的な労働条件

【日本人現地採用の一般的な月給(1ペソ=2.7円で換算)】

カスタマーサービス:55,000ペソ〜65,000ペソ(14.9万円〜17.6万円)
営業、一般スタッフ:70,000ペソ〜100,000ペソ(18.9万円〜27.0万円)
管理職、高度技術者:100,000ペソ〜150,000ペソ(27.0万円〜40.5万円)

フィリピンの日本人現地採用の給与は他のASEAN諸国と比べてやや低めになっています。ただ、近年高騰中ですのであまり大差はなくなっています。また所得税の最高税率が高いため(最高税率32%)、手取りでいうと割安になってしまう場合もあります。セブでいうと額面60,000ペソ(約162,000円)程度、マニラで75,000ペソ(約202,500円)程度の求人が多いです。ただ、高い技術や管理職待遇での採用の場合、100,000ペソ(約270,000円)を超える求人案件もあります。

2.フィリピンにおける一般的な労働環境及びその他待遇

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(バンタヤンのビーチ)

【日本人現地採用その他の処遇】

医療保険:会社が医療費を負担する場合がほとんど。そのため医療保険に入る必要がないケースも多い。
年金:加入するケースはほとんどない。
ボーナス:年1回1カ月のボーナスが出る場合が多い。これに加えて業績連動のボーナスを支給する企業もある。
住宅:住宅支給や住宅手当支給のケースもある。
通勤:マニラもしくはその近辺勤務では社用車が提供される場合もある(運転手がつく場合もある)。

フィリピンの日本人労働者の一般的な労働環境ですが、現地の日本企業で働く限りにおいては日本の労働環境とそれほど大きく異なることはないでしょう。ただ、私が直接聞いた限りにおいては、マニラとセブでは職場環境が異なる場合もあるとのことです(もちろん企業によりますが)。マニラは一般的に日本の労働環境と同じようにある程度残業をすることが必要な場合もあるとのことでした。一方、セブは比較的緩やかな環境で仕事ができると仰る方が多かったです。セブの主な職場は英会話スクールやコールセンターのカスタマーサポート業務であるため、明確に勤務時間が決まっていることが多いのが理由の1つでもあるでしょう。

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3.フィリピン現地スタッフの特徴及び一般的な給与水準

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(セブ近郊にあるオスロブ。ここはほぼ100%の確率でジンベイザメとシュノーケリングできます。)

【現地人スタッフの一般的な月給】

工場労働者:36,120円
中堅技術者:54,240円
中間管理職(課長クラス):128,400円

JETRO「アジア・オセアニア主要都市・地域投資関連コスト比較(2013年)」より

フィリピンの工場労働者や技術者の給与は3.6万円程度と日本人の平均給料と比べてかなり低くなっています。また、工場の中間技術者の人件費でも5.4万円とかなり安くなっています。一方、中間管理職やマニラ市内のオフィスワーカーのマネジメント層の人件費は12.8万円程度とある程度の人件費がかかります。

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上記はアジア各国の一般工の賃金の比較のグラフです。このグラフを見るとマニラの人件費はシンガポール、マレーシア、タイよりは割安で、インドネシアのジャカルタと同程度、ベトナムのハノイよりやや割高となっています。

4.フィリピンのビザの発給条件について

就労ビザとは

パスポート
ビザとは、国が自国民以外に対して、その人物の所持する旅券が有効であり、かつその人物が入国しても差し支えないと示す証書のことをいいます。特に就労ビザとはその国で一定期間就労して、経済的利益を得るために必要なビザのことをいいます。日本人が海外で働く場合、必ず就労ビザが必要になりますが、発給要件はその国ごとに異なります。特に近年、日本人がアジア諸国で働くための各国のビザ発給条件が厳しくなっている傾向があります。就労ビザの発給要件はその国が日本人や他国の労働者をどの程度受け入れたいかということに依存しますが、経済が発展したシンガポールの様な国になると厳しくなるのが一般的です。就労ビザの発給要件は国によって頻繁に変わることが多いため、最新情報は常にチェックする必要があります。

フィリピンの就労ビザの発給状況

近年ビザの発給要件が厳しくなって来ている他のアジア諸国と比べてフィリピンのビザの要件はかなり緩いです。学歴や過去の実務経験や経歴などを問われることはなく、簡単な面接をパスすれば就労ビザがおりるケースがほとんどです。

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