海外就職・転職先の国・都市の選択

海外就職・転職をすると決意した後、まずしなくてはならないのはどこの国・都市に就職・転職をするかについての検討です。この選択はイコールどの国に生活の基盤を置いて生活をするのか?ということにもなりますので非常に重要なものになります。また、その後のキャリアの方向性を決める上でも非常に重要になってきます。そのため、その国の経済状況や日本人の就職・転職の状況に加え、住居・交通・食べ物・物価・治安といった生活環境についても詳しく調べて検討する必要があります。ここではどのポイントから国・都市を選べば良いかについて大雑把ではありますがご紹介します。

1.経済・日本人の就職・転職状況の観点

①将来ビジョン

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海外就職・転職をする上で一番大切なのは本人の将来に対するビジョンです。既に相当の英語力があり、グローバル企業でバリバリ働きたいのであればシンガポールや香港を希望するのも一つですし、将来、日本食レストランをまずは小資本で経営したいという希望があれば、タイやベトナムが良い選択になるかもしれません。また現在まだ英語力や実務経験が不足しているのであれば比較的転職がし易く英語力を伸ばし易いフィリピンがベストの選択になるかもしれません。いずれにしても個人の将来に対するビジョンによって選択すべき国・都市は変わってきます。

②経済状況

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経済状況も考慮すべき事項です。経済の過去から現在、将来見通しに関する資料を参照することで何年かの経済動向はある程度予想できます。ここでは特に有用と考えられる「一人当たりGDPのデータ」「GDP成長率の推移」「各国の一人当たりGDPが過去の日本のどの年代に一致するかの表」を掲載します。同じアジア内で就職先を探すにせよ、シンガポールといった日本と同じかそれ以上の豊かな国を選ぶのか、それともチャンスとこれからの成長の伸びしろの大きいインドやインドネシアといった国を選ぶのかによってこれからの人生の方向性に大きな影響があります。
一人当たりGDP
GDP
1人当りgdp推移とアジア各国
Vita Riccaより抜粋

③日本人の雇用状況

海外就職・転職を考えるに当たって一番重要なのは日本人の雇用状況でしょう。どんな業種・職種で日本人が求められているのか?求められるスキルは何か?年齢や年収、各種福利厚生などの状況は、各国・各都市違いますし、同じ国でも刻々と変化していきます。各国の最新情報と最新の求人情報を入手し比較する必要があります。検討すべき雇用条件は下記になります。

・求められる業種
・求められる職種
・必要とされる英語力
・評価される言語(英語以外)
・年齢別求人数

④ビザ取得の動向

パスポート
海外で働く上で労働ビザの取得は大きなポイントになります。たとえ海外の企業に就職活動をして面接をパスしたとしても、ビザが取得できなければその国で働くことはできません。ビザの取得も国によって刻々と変化しています。国によってはどんどん厳しくなっているところもありますので最新情報を入手する必要があります。

⑤言語

職場における言語の検討も大切な要素です。アジア諸国であれば職場の共通言語は英語であることが多く、ある程度の英語力があれば入社出来る会社も多くあります。しかし、国によっては入社時点では英語のみでも採用されますが、ローカルスタッフとのコミュニケーションは現地語がある程度わかならいと難しいケースもあります。たとえ日本企業の営業職で採用されたとしても現地スタッフとのやり取りは英語では厳しく、現地語が必要となる国もあります。

2.生活環境からの観点(レイティングは独断と偏見です。)

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①宗教

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宗教についてあまり意識する必要がない日本にいてはあまり気がつきませんが居住することになる国・地域の宗教は生活をする上で非常に影響が大きいです。例えば職場の同僚や隣人がイスラム教となるマレーシアやインドネシアに住む場合、基本的に酒や豚肉は手に入りにくかったり、高価な食べ物になります。またラマダンの時期には彼らは断食となり、日没まで食事を取れなくなります。当然その場合は同僚と食事を取れませんし、閉店してしまうレストランも多いです。

②言語(英語の適用度)

言語も生活をしていく上で非常に影響が大きい項目になります。現在アジアではビジネスは英語で業務を行えるケースが多いのですが、タイやベトナムなどではホワイトカラーの従業員は英語が話せる場合が多いものの、一般従業員や工場労働者は英語ではなく現地語でしか意思疎通が出来ない場合もあります。言葉は快適な生活をする上で大切なだけではなく、自らの安全を確保する上でも非常に重要です。

③都市化の状況

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就職する都市がどれだけ都市として発達しているかもとても重要なポイントです。普段の買い物から万が一の時にお世話になる病院、娯楽から食事に至るまで住む場所の都市としての発展度はそれらの利便性に大きく関わります。例えばシンガポールになると東京以上に都市化が進んでいます。そのため非常に高いレベルのサービスを得ることができます。一方でホーチミンやハノイといったベトナムの都市はまだ発展途上です。最近、イオンモールが出来たのが一大ニュースになるくらいですから。またバンコクは日本食レストランが多数あり、交通、娯楽施設の面でも非常に利便性が高い都市です。是非、それぞれの都市を訪れて見て下さい。驚かれると思います。

④物価

物価についても予めチェックしておくべき重要なポイントです。ベトナム、タイ、フィリピンといった日本の3分の1〜2分の1の国もあれば香港やシンガポールのように日本並みかそれ以上の物価の国もあります。フィリピン・セブではそれなりのレストランでビールを飲んでも100円前後ですが、シンガポールの普通のレストランでビールを頼んだら、1,000円以上してビビりました。またシンガポールのセブンイレブンでペットボトルのコーラを買おうとしたら2.5シンガポールドル(212円)と言われてそのコーラは買わずにそっと元ある場所に戻したのは内緒です(笑)。特にこれらの物価の高い国では特に住宅価格は非常に高いので注意が必要です。ベトナムで働いていた人が給料2倍でシンガポールに転職したものの、生活費が3倍以上して生活が破綻したよ!(笑)とおっしゃっていました。

⑤住宅価格・養育費

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生活費に占める住宅費や子供の養育費は非常に大きいので注意が必要です。特に家族がいる場合、立地やセキュリティ、グレードの面で妥協が出来ない場合もあるかと思います。その場合、シンガポールや香港といった場所で現地採用での採用で生活を成り立たすのは至難の業だと思います。また子供を地元の学校に通わせるのではなく、インターナショナルスクールに通わせることにした場合、一人当たり年間150万円ほどかかります。これは国によってそれほど変わらず、シンガポールでもベトナムでも同等レベルの学費が発生します。

⑥交通状況

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交通状況も海外就職先を選定する上でとても重要な要素になります。地下鉄や鉄道が走り便利な場所もあれば自家用車がないと厳しい場所もあります。特にジャカルタは常に慢性的な交通渋滞があり、通勤に2時間〜3時間かかるということもざらです。同じ国・都市を選ぶにせよ、その都市のどこに通勤先があるのか?どこに住むかによって交通手段はかわります。これらを検討する際には交通状況もしっかりと確認することをお勧めします。

⑦日本食レストランや日本食材の入手等

都市化の状況でも述べましたが、それぞれの国・都市によって日本食レストランの多寡や日本食材の入手の可否は異なります。最近は選択肢にあがる都市のほとんどの場所に美味しい日本食レストランが多くあり、海外生活者にとっては住み易い状況になってきました。特にバンコクはMRT(鉄道)の各駅に10数カ所の日本食レストランがあり、「ここは日本か!」見間違うほどの都市もあります。一方で自炊派の人にとって日本食材の入手の可否は重要です。近くのスーパーマッケットの品揃えをチェックする際にはこの点についてもきちんとチェックする必要があります。

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