日々雑感

情報リスク

最近、facebookで様々な意見を読みます。

政治や経済について踏み込んだ意見をされる人や
それについて感情的に反論する人々もいます。

そんな状況を見ながら
いつも僕は立ち止まってしまいます。

一体何が正しくて、何が間違っているのか?

先日下記のテレビ番組を見ました。

「NHKスペシャル〜そしてテレビは戦争を煽った、ロシアvsウクライナ 2年の記録〜」

現在も紛争を続けているロシアとウクライナ情勢の中で
メディアが果たした役割(罪?)について検証した番組です。

その番組の中でこんな場面が放送されていました。

ウクライナ国内でロシア系住民がある事件に巻き込まれ
多数の死傷者が出ました。

ウクライナのテレビ局はロシア側の陰謀が裏であったと放送し
ロシア側を非難しました。

一方、ロシアのテレビ局はウクライナ人によって
ロシア系住民が虐殺されたと放送しました。

さらに双方のテレビ局はネットに上がった写真や映像を
真実と全く異なった文脈で放送して双方の対立を煽りました。

完全に情報の捏造です。

それを見たあるロシア人の若者は志願兵として
戦争に行くことを決意し、実際に戦場に向かいます。

嘘の情報を信じて自分の命をかけて
相手方の命を奪う戦場に向かったわけです。

この番組を見て、情報操作の怖さと
それを見分けることの難しさを痛感しました。

自分がそのロシアの若者の立場にいたとして、
果たしてそれが情報操作(プロパガンダ)であったことを
見抜くことができたか?と問われたらまず無理だったと思います。
(その後の行動は違ったと思いますが。)

僕らが目にする情報の中にも様々なものあります。

そんな状況の中、僕らにできることは
随分限られているなぁと思いました。

思いつくことといえば、、

・情報が歪曲化されるリスクがあるという事実を知る。
・出来るだけ客観的に情報を取り、検証をするようにする。
・相手方の立場にも立って考えてみる。
・自分の頭で考えて物事を解釈をする。
・行動をしながら批判的な検証を続けて進む方向性を軌道修正する。

僕もネットに自分の主張を書き込むことがあります。

何が真実かわからない中で情報発信をすることは怖いです。
(匿名の場合はそうでないのでしょうが、、)
しかし、だからと言って何もしないでも良いわけでもありません。

特にキャリアや経済、ビジネスについて考えると
何がしかの情報を基に行動をしないといけません。

何が真実かわからないと言って今の場所に止まっていても
時代の流れに取り残されてしまうリスクの方が大きいからです。

私たちは情報についてのリスクを認識しつつ、
バランスの取れた行動を求められているのだと思います。

この番組を見て、自分の行動を振り返ることができて
とても良かったと思いました。

我々の立場はそれぞれ異なり、
我々は自分たちが見たいものも異なります。

そして我々は自分たちが見たいものを見ます。

真実は一つでもそれはいかようにでも歪曲できるし、
いかようにでも解釈できるのに。

現代はテレビやネットには情報が氾濫していて、
人々の感情をいくらでも煽ることができる時代。

皆さんはどのように情報を取捨選択して
どのように接していますか?

無料!!英語が苦手でも海外就職を実現する人が続出!海外就職・キャリアプラン構築セミナー 詳しくはこちら無料!!英語が苦手でも海外就職を実現する人が続出!海外就職・キャリアプラン構築セミナー 詳しくはこちら
岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒