日々雑感

新興国(=ブルーオーシャン)ではコアコンピタンスは必要ない

あなたが事業を起こそうと思った時、
一体何を考えるでしょうか?

・画期的な商品を既存の国内市場に投入する?
・国内の競争力のあるサービスを海外に展開する?

色々とアイディアがあるかもしれません。
しかし、普通の人間である我々がそんな大それたことが
できるでしょうか?

まぁ難しいですよね。。

先日カンボジアで起業家が集まるフォーラムに
参加してきました。

そこでの基調講演でカンボジアでビックプロジェクトを手がける
蕏塚氏の次の言葉が胸に響きました。

「新興国(=ブルーオーシャン)においてはコアコンピタンスは必要ない。」

ブルーオーシャン?
コアコンピタンス?

まぁよく分からない言葉が並びましたがそれぞれの意味は下記です。

ブルーオーシャン
…競争の激しい既存市場を「レッド・オーシャン(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)」とし、競争のない未開拓市場である「ブルー・オーシャン(青い海、競合相手のいない領域)」として、そこで事業を行うべきと考える。

コアコンピタンス
…競合他社を圧倒的に上回るレベルの能力や、真似されることの無い核となる能力のこと。

仮にあなたが、日本や欧米などでの先進国でビジネスをやろうした場合、
相当に競争力のある製品やサービスを提供する必要があるでしょう。

なぜなら、既に同じようなサービスを提供する強い競合に
ビジネスで競り勝つ必要があるからです。

多くの場合、需要<供給ですから
高度な製品、サービスを提供して選んでもらわないといけません。

しかし、発展途上国や需要>供給の場所(ブルーオーシャン)でビジネスを行った場合、
コアコンピタンスに基づいた高付加価値の製品やサービスは必要ありません。

なぜなら、その製品・サービスを欲しい人が多くて、
ちょっとくらい質が劣っても買ってくれる人は大勢いるからです。

どうしても必要なものがあれば多少高くてもちょっとくらい問題があっても
その製品やサービスは買いますよね。

考えてみると当たり前なのですが「なるほどね」と思いました。

例えば僕らが住んでいるフィリピンのセブ。

英語留学が盛んなので日本人の若者が大勢います。
また、こちらのフィリピン人にはラーメンは大人気。

一杯1,000円のラーメン屋にもフィリピン人は並んでいます。

そんな市場であるならば、日本で大成功したラーメン屋でなくても
(コアコンピタンスが弱いラーメン屋でも)
進出して勝つことはできるかもしれません。

もちろん、地元仕様にカスタマイズしたり、改善を行うことは必要です。

また、発展途上国といえども、シンガポールやバンコクなどでは
日本かそれ以上に競争が激化している国や都市もあります。

簡単にはいかなくなってはいるものの、
まだまだ需要>供給の状態である隙間は数多くあるのだと思います。

まぁ、その隙間も急速に年々無くなってきているのは
良く理解しておくべきでしょうが。。
(セブにもラーメン屋が増えましたしレベル上がっています。)

今が動き時なのかもしれません。

「新興国(=ブルーオーシャン)ではコアコンピタンスは必要ない。」

これは一面で真実を表していると思います。
(そんなに甘くない面もあるけど。)

さて、あなたの主戦場はどこですか?

これは会社や起業家だけではなく、我々個人もそろそろ考えなくてはならない
問いになり始めているのではないでしょうか?

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岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒