日々雑感

見切り発車

事業で成功した起業家。
ビッグプロジェクトを動かしているビジネスマン。

皆、自信満点で成功すべく成功したように見えませんか?

彼らの口からはロジカルに美しい戦略が語られます。

そんな彼らの姿を見て、自分にはムリと諦めの念を抱いてしまうのは
僕だけではないと思います。

でもそれはほとんどの場合、幻想です。
というか、絶対に幻想です。

もし、その自信満々な成功者が本当に内心ビビっていないとしたら
それは本当に長い期間、成功者でいられるとは思えません。

先日カンボジアに行った際にASEANで起業した人たちと
時間を一緒に過ごしました。

彼らと話をしていて知ったのは、現在活躍する彼らでさえ
スタート時は(今も)見切り発車で進んでいるということです。

僕が想像すらできないほどのビッグプロジェクトを手がけている人も
長期の資金的な目処は立っていなくて水面下で必死にもがいていました。

大きな工場を設立した人も製品の30%程度しか販売先は決まっていなくて
今必死に販売戦略立てつつ、営業活動を行っています。

農業分野で起業した方は今は農業機械を販売するようになり、
カンボジアの地で日本の農協のようなモデルでビジネスを行っています。

要は皆、スタート時も今ですら「見切り発車」なんです。
すべてわかった上で何かをやっている人なんて一人もいません。

そして変化の早いこの時代、常に状況は変化していて、
それについていくのに必死というのが実情ではないでしょうか。

でも、彼らの中でも決してブレないものがあって
それは「なぜこのビジネスをするのか?」
「どういう世界を実現したいのか?」ということです。

いわゆる「Why?」の部分です。

しかし、「what?(何をするのか?)」「how?(どのようにするのか?)」
という部分は別に後からブレても良いのだと思います。

大切な軸(「Why?」)がブレなければ。

変化の早い時代、事業計画の賞味期限は1年。
もってせいぜい数年。

自信ありそうな起業家も内心実は超不安なんだと思います。

最近、読んだ「未来に先回りする思考法(佐藤 航陽 著)」でも
「地図はいらない、コンパスだけ持って進めば良い。」
という言葉が載っていました。
(この本めちゃオススメです。)

どうせ、状況(=地図)は変わってしまう。

だからこそコンパス(=自分の軸となる考え方、ミッションなど)だけは
しっかりと持って進めば良いのではないでしょうか?

新しいことをする時、いつでも見切り発車。
そして状況は常に変化する。
今成功している人でも内心は超不安。

これは覚えておいて損はないと思いました。

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岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒