【シンガポール・メキシコ(BORIさん)】一歩踏み出す事で次の扉は開かれる。27歳で数カ国での仕事経験を持つ若手ビジネスマン。

今回はオーストラリアでの語学留学、インターンを経て、シンガポールでの現地採用就職、現在はメキシコに駐在としてお仕事をしているBORIさんにお話を伺いました。今回はSkypeを通してインタビューをさせていただきました(トップの写真はBORIさんからいただいたメキシコの街並)。

岡本:BORIさん宜しくお願いします。
BORIさん:宜しくお願いします。

世界に飛び出すきっかけ

スクリーンショット 2015-01-22 7.41.16(シドニーの街並)
岡本:現在27歳と伺っていますが、既にオーストラリア、シンガポール、メキシコと3カ国でお仕事をされているととのこと。どのようなご経歴をお持ちなのでしょうか?
BORIさん:変わっていると言えばかなり変わっていますよね(笑)。僕は外大のスペイン語学科を卒業しているのですが高校時代に「これから社会で活躍するには英語プラスもう一言語必要だ」と思っていました。英語は別に得意ではなかったのですが。。ただ、大学卒業後は神戸でリサイクル商社に入社して営業兼工場管理のお仕事をしていました。ほとんど語学には関係ないですね(笑)。

岡本:どのようなきっかけでグローバルに活躍されるようになったのですか?
BORIさん:きっかけはその就職先で韓国出張をさせて頂いた時です。その時既に英語は少し勉強していたため、通訳として同行させてもらいました。でも、その出張先では全く英語力において歯がただず、何の役にも立てなかったんですよ。しかしその時クライアントの韓国人の若い女性が見事に通訳をしてくれて事なきを得ました。ただその姿を見て「悔しい!」という思いと共に、「これではダメだ。」という危機感を抱きました。それでインターンもさせてもらえるオーストラリアの語学学校に留学をすることを決めて実際に留学をしたのが海外で働くきっかけになりました。

オーストラリからシンガポールへ

岡本:なるほど。その後、シンガポールで働かれることになるまでの経緯はどのようなものだったのでしょうか?
BORIさん:オーストラリアでインターンをして気がついたのですが、彼らはとてものんびりと働いているんですね。9時に出社して5時まで働いて6時にはビールを飲んでいる。人によっては昼休みからビールを飲んでいたりします(笑)。それでこの環境にいるとダメになると思いました。もっとごちゃごちゃした場所できちんと働きたいと思ったのです。そこでアジアのビジネスの中心であるシンガポールに友人のツテを辿って見にいきました。それで「ここで働きたいな」と思ったんです。

岡本:どのようにシンガポールの海外就職の準備をしていったのですか?
BORIさん:まずは海外就職を紹介している会社に連絡を取り、英語での履歴書などの添削を受けたり、海外就職についての情報収集をしました。さらにそこでシンガポールの人材紹介会社のJACシンガポールを紹介していただきました(JACシンガポールの訪問記事はこちら)。そこで現地の採用状況や生活についてアドバイスとともに求人情報の提供を受けました。その中の求人情報の1つが今働いている会社です。求人条件は「英語とスペイン語が出来る人」「体育会系の人だとなおよし」というものでした(笑)。シンガポールで面接を受けて、その後たまたまマレーシアに出張でいっている社長を現地まで訪問して面接をしていただきました。めでたく採用され2013年7月からシンガポールでの業務が始まりました。

岡本:すごい行動力ですね。海外就職する際に苦労されたことはありますか?
BORIさん:僕の場合はとても恵まれていたと思います。JACシンガポールさんからは20件ほど求人情報をいただきました。JACシンガポールさんにお願いして2週間ほどで今働いている会社の求人情報をもらったと思います。メールで面接の対応の仕方を教えていただいたりしました。そこで最終的に色々とお世話になったのが山田さんです(今回のインタビューをセッティングしていただきました。山田さんへのインタビューはこちら)。丁寧で迅速な対応をしていただいたと思います。

シンガポールでのお仕事と生活

スクリーンショット 2015-01-22 7.42.15(シンガポールの街並)
岡本:シンガポールでの具体的なお仕事はどのようなものだったのでしょうか?
BORIさん:2ヶ月ほど研修を受けた後、シンガポールでの業務がスタートしました。会社は大手の鉄鋼会社の販売子会社で金型の販売等を行う会社です。私はフィリピンを担当することになりました。担当するといってもこれから営業をスタートするという状況からのスタートです。上司と二人、現地の販売代理店と組みながら営業を行っていきました。工場の納期管理も任されていて毎月1週間ほどはフィリピンのマニラやセブに出張していました。その後すぐに一人でフィリピンを担当することになりました。本格的な海外就職は初めてだったのですが、右も左もわからないままいきなり放り込まれたという感じですね(笑)。かなりチャレンジングでしたが良い経験になりました。

岡本:うわ〜それはまた大変でしたね。そこで適応されて業務をこなされたのはすごいと思います。シンガポールでの生活はどうでしたか?
BORIさん:シンガポールはとても住み易い環境だと思います。物価は高いですが生活水準は自分で選べるため節約は可能です。私は現地採用で就職していたので当時はあまりお金もなくてホーカー(大衆食堂)で食事をしていました。色んな国の食べ物を食べる事が出来ましたし、美味しかったので満足していました。日本人の方とシェアハウスをして生活をスタートしましたがシェアハウスに関わらず家賃は1ヶ月10万円くらいでした。給料の半分は家賃に消えるという有様で、苦しくなって6万円程度のシェアハウスに引っ越しをしました。最初は少し大変でしたが楽しく生活を送っていましたよ。

メキシコ赴任へ

photo 1(BORIさんからいただいたメキシコの街並)
岡本:今はメキシコに赴任中だとお聞きしています。どのような経緯でメキシコに赴任されたのですか?
BORIさん:2014年の3月に日本の本社に工場見学に行きましたがその時に日本本社に転籍を打診され、メキシコ赴任のお話をいただきました。4月1日でしたから、リアルにエイプリルフールだと思いました(笑)。それで5月は日本で業務を行い、6月には既にメキシコにいました。

岡本:入社して1年も経っていないのに随分急なお話ですね。
BORIさん:はい。私自身もびっくりしました(笑)。でも今改めて振返ってみると高校時代に「これからの時代は英語+もう一言語が必要」だと思い、外国語大学に行ったことがここで全てつながったと思います(※メキシコはスペイン語圏)。

岡本:メキシコでのお仕事はどのようなものですか?
BORIさん:ここでの担当は会社の立ち上げです。上司と2人、ゼロから会社を登記・設立するところから始めました。メキシコは自動車の製造が盛んなのでチャンスがあると見なされて会社は進出を決定したのですが、すべてはこれから。私たちはビジネスを設計するところから行う事になりました。会社の主要なビジネスが金型の材料の加工、販売や表面処理サービスになりますのでそもそもその製品、サービスが現地で受け入れられるかの調査からスタートです。駐在といっても社員は私を含めて2名しかいませんので、会社設立、法務、会計税務、営業など全ての業務を手がける必要があります。メキシコはインフラもまだまだ整っていませんし、賄賂がはびこっている環境です。その中で手探りで仕事を創っていて、やっと方向性が定まりつつあります。今年から工場の新設を行い、来年から製造をスタートさせる予定です。

これから世界を目指す人へ

スクリーンショット 2015-01-22 8.24.43(シンガポールの夜景)
岡本:発展途上国で仕事をゼロから作っていくのは僕も経験がありますからその大変さはよく分かります。これから海外で働くことを検討している方へのメッセージをいただけますか?
BORIさん:私はもし海外に出たいと思ったら、まずは飛び出してみるのが大切だと思います。「やってみたい!」と思っても行動をせずに諦めてしまうのはもったいです。一歩踏み出すと世界も人生の幅も広がります。日本は狭いですし、出る杭は打たれるという文化もあります。世界に出るとぶっ飛んだ人も多いですし、感化される事も多々あります。私は大学まではずっと皆が乗るレールの上にいましたが、そこを思い切って外れてオーストラリアに行く事で一気に人生の選択肢が広がりました。進む度に次の扉が開いていく感じです。今はこれからのことを考えるとワクワクしています。日本から飛び出そうとしている人には是非思い切ってその道を歩まれる事をお勧めします。

インタビューを終えて

ダイナックな人生を歩まれているBORIさんですが、彼はまだ27歳(インタビュー時点)ですよ!語学の素養がある程度あったとはいえ、つい2年程前までは普通に日本でサラリーマンをされていました。それがオーストラリア→シンガポール→メキシコと世界中で仕事をされています。しかも現地法人や工場の立ち上げというチャレンジングな業務を行っています。海外ですと日本人の人手が足りないため新人であってもこのようなチャンスに巡り会う事はたくさんあります。この後、実は彼とは今後のキャリアについての話をしています。ここで掲載するのもアレですので差し控えますが、現在の日本の閉塞感の中で仕事をしている人とは全く違った未来を見ています。もう一度言いますが、彼はまだ27歳です。すごいですよね。彼のような日本人がもっともっと出てくる社会であってほしいと思いました。

岡本 琢磨(Takuma Okamoto)
岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒