【タイ・バンコク(岩元さん)】タイでアーティストとしてデビュー!現地採用から起業もスタートさせたビジネスマンへのインタビュー

今回、バンコクに就職して2年経つ岩元さんにインタビューをさせていただきました。現在30歳の岩元さんは現地採用として物流関係の会社で働く傍ら、タイ人と日本人で結成したaireというバンドで音楽活動も積極的に行っており、日本、バンコクでCDデビューもされています。また、現在、楽器販売の分野で起業も準備しておりバンコクと日本を股にかけて幅広く活躍されています。

今回のインタビューにはバンコクに限らず、海外で活躍するための大事な心得がたくさん含まれていますので是非読んでみて下さい。

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岡本:岩元さん宜しくお願いします。
岩元さん:宜しくお願いします。

多くのタイ人の友人は小さいながらも自分たちで事業を行っていた。

岡本:岩元さんはそもそもどんなきっかけでバンコクに興味を持たれたんですか?
岩元さん:大きく分けると2つあるのですが、1つ目は友人の影響ですね。
大学時代、バイクに乗っていたのですが、北海道をバイクで一周した時がありました。
北海道を回って、「俺って結構すごいだろ!」と友人に話していたんです。
しかし、その友人は普通に「中東」を一人旅でぐるっと回っていたんです。
それで「すげぇ!」そして「俺やべぇ!、負けてる!俺も海外に行かなきゃ!」と思ったのが
きっかけですね。(笑)

岡本:(笑)もう一つのきっかけは何ですか?
岩元さん:こちらは普通なんですが、大学時代の国際経営の授業でバンコク経済や企業について学ぶことがあってその時にバンコク行きを教授に勧められたんですね。

岡本:それでは大学時代卒業してすぐにバンコクに新卒で就職されたんですか?
岩元さん:ええ、最初はそのつもりでした。
特にバンコクを往復する中でタイ人の友人達が小さいながらも自分たちで事業を行っているのを目の当たりにして衝撃を受けました。日本で平和に大学生活を送っている自分と意識の上で随分差があることを痛感しました。最初は普通に国内で就活をするつもりだったんですが、違和感を感じるようになってそれでバンコクの就職エージェントに行き、話を聞いてみたんですね。

長いスパンで考えると海外に出るまでに一度は日本で働くべき!

岩元さんライブ
岡本:なるほど、そういう経緯でバンコクの転職エージェントに行かれたんですね。
岩元さん:ええ。ただその転職エージェントのコンサルタントの方にお話を伺って、また考え方が変わったんですよ。

岡本:どういうことですか?
岩元さん:そのコンサルタントの方は次のようにおっしゃられました。
「長いスパンで考えるとバンコクでいきなり就職するよりも、まずは一度日本で働いた方が絶対にいい。日本の技術やサービス、仕事のやり方や仕事に対する意識はやはり優れているし、タイでの就職先企業もそれを求めている。まずは日本で働いてみるべきだ。やらずに後悔するよりはまずはやってみて後悔した方がいいんじゃないか?」その言葉を聞いて、日本で就職する事に決めました。

岡本:なるほど、それでまずは一旦日本で就職することになったんですね。
岩元さん:ええ、普通に就活をして日本で食品関係の商社に就職しました。しかし、その日本企業で築いた日本国内の人脈や学んだ仕事のやり方、日本の問屋システムについては、今の仕事をする上でもとても役に立っています。また営業として足で稼ぐ様な泥臭い仕事もしてきました。

岡本:なるほど。やはり日本での仕事での経験が役に立っているのですね。
岩元さん:その通りです。

岡本:タイの街中を歩いていても英語はあまり通じません。タイ語についてはどんな感じですか?
岩元さん:最初にタイで就職した時にはほとんどタイ語は話せませんでした。まだタイ語については勉強中ですが、現在はビジネス会議に出ても何とか対応できる程度にはなりました。やはりビジネスの現場でもまだ英語を話せる人はそこまで多くはありません。まして日本語となるさらに話せる人は少ないです。そのため、泥臭くビジネスをやっていこうとするとある程度のタイ語は話せるようになる必要はありますね。

全ての事がつながっています、、いや、というより意識的につなげてきました。

岩元さんaire

岡本:現在はどのような仕事をしているのですか?
岩元さん:現在は物流関係の日系の会社に現地採用で勤めています。バンコク郊外に冷凍倉庫を建設したり、効率的な物流サービスをクライアント企業にご提案・ご提供したりしています。様々な企業と一緒に仕事ができるのは楽しいですし、やりがいもあります。何より勉強にもなるのが良いですね。

岡本:将来的にタイではどのようなことをやりたいですか?
岩元さん:今、楽器の輸入ビジネスを準備していています。ちょうど昨日、輸入した楽器が初めて日本からタイの港に届き、税関の審査もパスしたところです。タイ人は音楽好きが多いのですが、良い楽器を見つけるのがとても難しいんです。僕は現地のタイ人と一緒にバンドを組んでいるのですが、ほしい楽器が見つからない。そこで日本から高品質の楽器を輸入するビジネスを思いついたんです。

岡本:タイで楽器の輸入ですか。面白そうですね。
岩元さん:ええ。タイには楽器屋が多くあるのですが、各楽器店は独自に楽器を仕入れ、それを自分の店で販売しています。しかしその楽器を他店に卸したりすることはありません。良い楽器は出来るだけ自分の店だけで売りたいわけです。特に高品質の楽器については卸売りという概念があまりないんですよ。そのため、小ロットで仕入れ、輸送するため効率が悪くコストも上がってしまいます。そこに目をつけて今回楽器の輸入のビジネスを始めることにしました。確かに小売りと比べて利益率は下がりますが、その分、大量にさばくことができます。何より音楽好きのタイ人に良い楽器を使ってもらいたいですね。既に100店舗の楽器店をリストアップしています。できれば今年中に50店舗のお店に楽器を卸したいと思っています。最終的には旅を物流拠点にして、他のアジアにも広げていければと思っています。実はこのような輸入の仕事をするのに日本での営業経験やタイでの物流の仕事の知識や経験が本当に役に立っています。

岡本:日本での営業、タイでの物流の仕事、バンド活動、楽器の輸入ビジネス。何かこれまでの色々な経験がつながっている感じがしますね。とても戦略的に動かれているように感じました。
岩元さん:そうですね。全ての事がつながっています、、いや、というより意識的につなげてきました。僕は20代ではやりたいことをやり、30代はそのやりたいことを絞っていきたいと思っています。今僕は30歳なのですが、これからはアウトプットを優先して結果を出していきたいと思います。

岡本:すごいなぁ。とても30歳とは思えないほどしっかりしていますね。
岩元さん:いえ。僕は本当にラッキーなだけだと思います。もちろん一生懸命やってきましたが、回りの方に恵まれました。回りの方が手伝ってくれるんです。今の自分はビジネスにおいても音楽活動においても自分の実力以上に評価されていると思います。

やりたいなら取りあえず外に出てみる。出ないとわからないことがほとんど。どんどん行動して軌道修正を繰り返す。

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(タイのショッピングモール)

岡本:仕事にバンド活動に本当に活躍中の岩元さんですが、これから世界に出て行く若者達へ何かアドバイスはありますか?
岩元さん:アドバイスを出来るほどの人間ではないのですが、僕はやりたいのであれば、取りあえず外に出てみるべきだと思います。外の事は外に出ないとわからないことがほとんどです。どんどん行動して軌道修正を繰り返していくと良いのではないでしょうか?

岡本:なるほど。仮説検証のプロセスをもっと踏むべきということですね。
岩元さん:そうです。しかも頭の中だけではなく、自分の体を動かして、自分で感じながらやっていくことが大切だと思います。その際には最低限のリスクをとると同時に準備をすることが大切だと思います。ただ考えてから行動すべきだと思いますが、考え過ぎて動けないのも良くないですね。また海外に出るのがブームということで海外に出るのもどうかと思います。それだと回りに流されているだけですから。

岡本:岩元さんのようにタイに現地採用で働き始めて2年でここまできたのは素晴らしいと思いますし、これから出てくる人にとっても励みになると思います。本日は本当にありがとうございました。
岩元さん:いえこちらこそ、ありがとうございました。

今回のインタビューで感じたこと

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まず今回インタビューさせていただいた岩元さんですが、華々しく活躍されているように感じられたかもしれませんが、とても真面目で謙虚な方でした。僕が感じた彼の最大の強みは、変に構えたりせずに、泥臭く地道に物事を進めていける能力だと感じました。今の音楽活動も楽器輸入ビジネスもビジネスパートナーは日本人だけではなく、現地のタイ人と組んで行っています。タイに限らず、日本人が現地にとけ込み、そこでうまくやっていくためには現地の言葉だけではなく、彼らと同じ目線でモノを見て考えることが出来ることが大切だと思いました。同時に岩元さんには日本人としての感覚も忘れていないところにバランスの良さを感じました。彼の音楽活動とビジネスがうまく行くことを願っています。岩元さん、頑張って下さい!応援しています!!

岡本 琢磨(Takuma Okamoto)
岡本 琢磨(Takuma Okamoto)

Beyond the Border(ビヨンドザボーダー株式会社)代表取締役 / 海外転職カウンセラー・コーチ / フィリピン・セブ英語留学クロスロード代表・公認会計士 / 1979年5月8日生まれ / 慶応義塾大学経済学部卒